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ISO 9001:2008 7.6の「監視機器及び測定機器の管理」についての疑問
- ISO 9001:2008 7.6の「監視機器及び測定機器の管理」について、用語や文の解釈について疑問があります。具体的には、「調整」とは何を指すのか、ノギスでの調整や再調整の例はどのようなものがあるのか、また「測定した結果が無効になるような操作ができないようにする」という文の意味は何なのかについてです。
- ISO 9001:2008 7.6の「監視機器及び測定機器の管理」に関して疑問があります。具体的には、用語の解釈についてで、「調整」とはノギスの0点調整のことなのか、校正結果に対するズレ修正のことなのかが分かりません。また、「再調整」とはどのような場合に行うのかも知りたいです。
- ISO 9001:2008 7.6の「監視機器及び測定機器の管理」についての疑問です。具体的には、「測定した結果が無効になるような操作ができないようにする」という文の意味が分かりません。この文は、校正したノギスを分解することを防止するためのものなのでしょうか?
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ながらくISO 9001の主任審査員をしております。お尋ねの件ですが… (1)ここで言う調整とは原文ではadjustになっています。校正(caribrate)することとは別です。 用語の定義(ISO 9000)にない用語の正確な意味を知るためには、Oxfordの辞書によることになっています。adjustは用語の定義(ISO 9000)にはありません。よってOxfordの辞書を見ることになります。それによると、adjustは「ほんの少量だけ(位置、サイズ、形状などを)変えて用途に最適にフィットするか正しくなるようにする」ことを指しています。 ノギスの場合はゼロ点調整が該当しそうです。「ズレ(誤差)を修正」することもadjustに入るかと思いますが、そういう機能が備わっていない場合は適用できませんから、ノギスでは該当しそうにありません(どうしてもそこまで必要なら、可能ならやってください)。ノギスを使う場合は、ときどき状況に応じてゼロ点調整を再度やって確認していますね。最初にやっておけば、あとあとまでずっとそのままで大丈夫という保証はないでしょうから。 (2)d)測定した結果が無効になるような「操作ができないようにする」はISO 9001の原文をかなり意訳しており、元の意味が分かりにくくなっています(当初からそういう指摘があります)。 「操作ができないようにする」の原文はsafeguardになっていて、「安全のためのガード(プロテクト)を施す」ということです。監視機器・測定機器では「せっかく校正して精度が約束」できているのに、勝手に誰かが触っておかしくなったり、うっかり(あるいは誤って)いじって狂ったり、保管時に具合が悪くなったりするのを避けることです。 たとえば、触ってはいけないところにシールを貼ったり、カバーを施したり、保管の際に温湿度や振動・落下に注意したり、場合によっては監視機器・測定機器を使用したり保管しているところに部外者が立ち入らないようにすることです。もちろん必要な範囲(現実的に出来る範囲)でです。 ノギスの場合は、悪意があって「分解しちゃう」ようなたちの悪い人がいる場所ではそういう処置も必要かも知れませんが、常識的には該当しないでしょうね。
お礼
ありがとうございました。 自分の理解と同じだったので安心しました!