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なぜ「被告人」を「○○被告」と呼ぶのですか?
テレビなんかを見ていると、マスコミが刑事裁判の被告人を「○○被告」と呼んでいます。 しかし、刑事裁判ですから正確には「被告人」です。 何故マスコミは「被告人」ではなく「被告」を使うのですか?
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刑事訴訟法は、訴追を受けた人を「被告人」と呼んでおりますので、「○○被告人」と呼ぶのが正式なんだろうと思います。民事訴訟法が「被告」と呼ぶのとは明らかな違いがあります。「○○被告」という呼び方はマスコミなどの誤用から広まったのではないかと思います。 刑事裁判官には、「○○被告人」という正しい呼び方をするようとても気を使っている方もいらっしゃいます。被告人1名の場合には、例外なく「被告人は・・・」と呼ばれますが、共犯事件では「○○被告」という呼び方をされる裁判官も少なからずいらっしゃるように思います。「○○被告人」という言い方は少々もったいぶった古めかしい感じがするので、「○○被告」ではいけないというほどこだわることはないと思います。 たぶんマスコミの用語例としては、「○○被告」が一般化しており、これがさらに定着していくものと思います。 言葉というのは、時代によってどんどん変化していきます。「一所懸命」という言葉が「一生懸命」と誤用され、今では一生懸命で定着していますが、同様な現象は枚挙に暇がありません。 法廷用語の平易化、日常用語化という流れが意識的に進められており、昔司法研修所で習った古めかしい厳つい言葉は法廷でもめったに使わなくなっています。また、昔の法曹の文章は何ページでも句点(、)だけで言葉が連ねられていき、最後のページの末尾にだけ読点(。)を打つのが慣わしでしたが、今時そんな文章を書くと仲間内にも馬鹿にされるでしょう。 もっと言うと、多くの弁護士は、裁判員裁判では、「被告人」「○○被告」という言い方も避けるようになっています。私も尋問や弁論の際には被告人を「○○さん」と呼ぶように心がけています。 あらゆる難解な法廷用語・法律用語について平易な「言い替え例集」が作られ、裁判員が耳で聞いて理解できるものにしていこうと努力しています。結果として、今の刑事法廷(とりわけ裁判員裁判は)は傍聴席で聞かれてもとても分かりやすいものになっておりますので、傍聴に行かれてみてはいががでしょう。
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「○○被告人」と報道中に何度も言うのは 限られた時間内(文字数)では大変です。 報道の枠に納めるため、 短縮出来るものは出来るだけ短くされているだけなのです。 「被告」と言ったからといって。 それが該当する「被告人」ではないとは 思もわないでしょう。
お礼
「被告」って言われると、刑事裁判ではなく、ついつい民事裁判かと錯誤を起こしてしまって。。。。 テレビの画面をよくよく見ると、刑事裁判でしたので、民事裁判と刑事裁判とで頭が混乱してしまうのでした 時間枠が理由なのですね
お礼
分かりやすい解説ありがとうございました