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金メッキの化学反応とは?
- 金メッキの化学反応について理解したいです。
- 金メッキの過程で必要な電流や反応物の挙動について知りたいです。
- 陽極で発生する酸素ガスやpHの変化についても教えてください。
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シアン化金カリウム溶液を扱う場合には猛毒なシアンガスの発生が考えられますので溶液は常にアルカリ性の状態で取り扱うことが必要です。そのため液中にはKOHなどが多く含まれていることになりますね。 そこで電解反応ですが陰極では Au^+ + e → Au K^+ + Au(CN)2^- → K^+ + Au + 2CN^- (1) 陽極では OH^- → 1/4O2 + 1/2H2O + e KOH → K^+ + OH^- → K^+ + 1/4O2 + 1/2H2O (2) したがって電解による反応は上式の(1)と(2)から次のようになります。 K^+ + Au(CN)2^- + K^+ + OH^- → K^+ + Au + 2CN^- + K^+ + 1/4O2 + 1/2H2O 2K^+ + Au(CN)2^- + OH^- → 2K^+ + Au + 2CN^- + 1/4O2 + 1/2H2O したがって電解によってOH^-は消耗していきますが溶液中に予め加えられているKOHなどによって補われていきますので酸性になることの無いようにしています。 仮に溶液が酸性になりますと猛毒のシアンが水素のガスが発生し危険な状態となりますので常にアルカリ性を保つようにしています。 ご質問の件は金1原子に1個の電子が関係することになります。K^+は関係ありません。 供給される電子1個はOH^-の酸化によって得られるものです。 溶液中のK^+イオンはKAu(CN)2が追加されればそれだけ多くなりますね。