まず、何故進化できるのか。
ウイルスが進化する根本的な仕組みは、よく知られているような他の生物と大きな違いはありません。
足の遅いシマウマは、足の速いシマウマに比べて敵から逃げられる確率は少ないですよね?
ですから、足が速ければ速いほど、多くの子孫を残せます。(寿命の途中で食べられる確率が減る訳ですから。)
すると、『シマウマ』という種類は、全体で見るとより足が速くなっていくことになります。
これは、進化です。(※あくまでも例えです!)
ウイルスの場合も同じです。
例えば、ある人間の体に、ウイルスが増殖できなくさせる働きのある薬を投与するとします。
その人の体の中では、偶然その薬に影響を受けない性質を持っているウイルスだけが、増殖することができます。
すると、最後にはその人の体の中に薬に弱いウイルスというものはいなくなります。
これも、進化です。
ちなみに、↑こういうことがあると困るので、ウイルスに対する薬は複数種類混ぜて投与したりするらしいです。
次に、生命体か否か。
これは難しい問題ですが…。
『生物』の定義は、3つあります。
1、『からだ(細胞)』を持っている
2、『代謝』をする
3、『自己複製』する
まず、ウイルスは『細胞』を持っていません。
『からだ』という表現も、ウイルスはDNAだけが他の細胞のDNAの中に入り込むといった事をしたりするので、ぶっちゃけからだが無い時期もあります。
次に『代謝』ですが、ウイルスは『代謝』はしません。
最後に『自己複製』ですが、これは他の細胞の力を借りて行います。(独力ではできません。)
これらの事を踏まえて考えると、一般的にはウイルスは生命ではないとされることが多いのではないかと…思います。多分。
まあ、色々な考え方があると思うのですが…。
以上、分かりにくかったらすみません。