「たった1冊の本だけで」内容をすべて受け入れるのは危険だと思いますよ。
ある分野の専門家と言われる人が100人いても、100通りの考え方や答えがあるものです。
ある目に見える現象は事実だとしても、そこから先、原因の究明や理論を使っての説明、データの処理、今後の予測など、どれ一つ満場一致するものはない。
ある専門家が持っている知識で判断すると正しいが、別の専門家の知識で判断すると正しいとは言えない(かなり極端ですが・・・)ものがたくさんあります。と言うよりほとんどがそうです。
だからみんな「議論」するわけです。
ある番組で、医者が10人くらい出ていて、一つの病気や体の不具合などをその医者達に判断してもらうと、10の医者の見解が同じ、又は同じような内容になることはほとんどない。
専門家の中でもそんな感じで、私自身もその類の仕事をしていますが、研究している側面が違うと、他の研究者と意見がまったく合わないことが多い。
それぞれの人もそうですが、「経験」の違いで自分自身の中に「独自の常識」又は「独自の考え」を作ってしまうのでしょう。
本はあくまで書いた人の考えなんですね。その世界の考え方ではないかも知れません。
『本』と言うのは、1冊や2冊だけ読んでその世界の考え方に執着してはいけません。常識だと思ってはいけません。正しい考え方だと信じてはいけません。
少なくとも同じ分野の本を、『10冊』以上読んで少し自分の世界を開けてみてください。
そして20冊、30冊読むうちに、その分野の『考え方のベクトル』が見えてきます。
それが事実なのかウソなのか、実在するものなのか否か。
その判断は自分で考える(決める)ことです。
その判断ができるように、多くの本を読み、人と話し、あらゆる情報を入れなければなりません。
99人の学者がウソを言っていても、1人の素人の真実を見抜く力が必要とは思いますが、なかなか大変です。
本に書いてある事実とか真実などは、実際は不明なものが多い。
科学の本に書いてあるのは、ほとんどが理論から導かれた「考え方」。
解釈する専門家によって、結果は大きく変わるものです。
前述の医者の例と同じです。
お礼
回答ありがとうございました。
補足
全体的にです。 私の持っている本は「社会心理学」「発達心理学」「心理カウンセリング」「外見心理学」・・です。