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被爆について
今家族の者がイラクに仕事で行っています。幸い、もうすでに帰国の途について命の危険は脱しましたが、心配なことがあります。イラクでは、アメリカが落としたミサイルで放射能汚染があると聞きました。大丈夫でしょうか?また、家族の者が持ち帰ったカバンや衣類などは汚染されている危険はあるのでしょうか?汚染されているとしたら、その物にさわった為の被爆はありえるのでしょうか?教えてください
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よく知りませんが、放射能の原因は、おそらく、ミサイル破壊力を増す目的で重量を大きくするために使用されている劣化ウランなのだと思います。 地球上のウランの99.3%(だったかな?)はウラン238という質量数238の原子で、残り0.7%(だったかな?)がウラン235です。 (僅かに他の同位体もありますが、自然界の崩壊系列の途中で出現する、非常に平均寿命の短いやつです。) 原子炉(熱中性子炉)の燃料や原子爆弾を製造するためには、核分裂に寄与するウラン235の割合を増やしてやります。この工程のことを「ウランの濃縮」と言います。 「劣化ウラン」というのは、それの残りかすなので、自然界のウランよりも、ウラン235の割合が少ないです。 放射能は、同じ量のウラン238とウラン235を比べると、ウラン235の方が圧倒的に大きいです。 したがって、劣化ウランは、自然界のウランをそのまま集めたものよりは放射能は少ないです。 原子炉での反応の残りかすとして出るプルトニウムは、体内に入ると、特定の場所に吸着されて、その場所を集中的に「攻撃」活動するので、きわめて危険です。 ウランは、私の知識では、プルトニウムほどの危険はありません。 しかしながら、人形峠のようなウランの産地であっても、ウランが最初から塊になっているわけではないので、劣化ウランの塊のすぐ近くにいくとかモロ触るとかは、さすがにまずいでしょう。 私であれば、もしも触れてしまったら、付着したものを落とすために手洗いすると思います。 劣化ウランの放射能が、法定許容値と比べてどうかは、すみませんが、わかりません。 ただ予想としては、長時間その近くに居続けるとか、付着したままにしているとかでなくても死ぬとか重症になる、というような騒ぎにまでは、ならないような気がします...(確固たる自信はないです) なお、トリビアをひとつ。 現在の地球上のウランの同位体比率と平均寿命から逆算すると、地球が誕生した頃は、ウラン238とウラン235がほぼ同割合であったと言われています。 ご家族、帰国されるとのこと。よかったですね。
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皮膚汚染は.手を洗えば亡くなりますので.大きな問題にならないでしょう。 イチョウ管吸収は.ウラン単体ならばほとんどないので大きな影響はないでしょう(100日程度で排泄される)。 問題は.誇りです。肺に沈着下場合に.半減期200-1000日程度で肺から移動しますが.移動先が肺リンパ節とその先の.大動脈です。したがって.近い将来白血球に問題が出てくるかもしれません。白血球像を注意してみていれば.見当つくかと思います。 放射性廃棄物(細かいことを説明すると個人が特定できるのでこれ以上の情報は掲載できません)を分析していた知人は.たしか.白血球数が半分に減りました。一時的対応としては.牛焼肉店に常駐して.仕事帰りに毎日400gの焼肉を食べつづけることでした。 退職してしばらくなります。知人が生きているか死んでいるか.は不明です。
お礼
夜中にもかかわらず、早々に回答ありがとうございました。参考にさせていただきます。
- doctormimizuku
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医用放射線画像解析工学の研究者です。 ご心配なさっている放射能汚染は、場所にもよりますが、確かに存在します。 米軍は劣化ウラン弾という兵器を使用しましたが、これが標的に当たった時に微粒子状にばらまかれ、放射能汚染源になっております。 劣化ウラン微粒子が衣服や体に付くと、そこからいつまでも放射線が出続けていると思ってください。 被爆量はわずかでも長期間にわたり被爆し続けることは良くありません。 ただ、測定してみないとなんとも言えませんが、飲み込んだり、全身に浴びたりしなければ、まあ大丈夫と言ってもいいと思いますよ。 ご心配でしたら、汚染が懸念される物から遠ざかる事がベストです。 保健所に相談されるのも一つの方法です。
お礼
真夜中にもかかわらず、適切なアドバイスありがとうございました。そうですね、保健所など医療機関などに相談してみます。
お礼
真夜中にもかかわらず、ありがとうございました。専門的なアドバイス参考になりました。本当に無事帰国できて一安心いたしました。