町内会の収支予算書
決算書の繰越金について
ある町内会の今年度収支予算書で前年度繰越金額欄で前年度決算額欄の繰越金額と今年度の収支予算書の前年度繰越金額が違います。
内容は今年度収支予算報告書の前年度決算額欄の繰越金額欄には620,000円と記載されていますが(前年度決算報告書の決算繰越金額は520,000円)です、前年度決算報告書では次期繰越金額が620,000円と記載されており、また今年度の予算金額欄の繰越金額欄には650,000円と記載されていますので、差額金額欄に30,000円の記載があります。
さらに前年度の決算報告書の収入合計金額と今年度の収支予算書の前年度決算収入金額が違います。
一般的には繰越金額は前年度の次期繰越金額が今年度の繰越予算金額となるのではないでしょうか?
昨年度の決算報告書にも同様な金額が記載されており繰越金額に異差があり、増減額欄に差額金額が記載されていますが、詳細は記入されていません。記載方法が違うのでしょうか?、それとも見方が違うのでしょうか?。
ちなみに昨年度の決算書にも繰越金額欄に差額金がありマイナス金額でした。
下記に表を抜粋しました。
誰か分る人がいましたら教えてくださいお願いします。
(前年決算報告書)
予算額 決算額 増 減 (円)
前年度繰越 550,000 520,000 △ 30,000 (詳細なし)
他省略 - - -
収入合計 1,700,000 1,820,000 120,000 (詳細あり)
支出合計 1,700,000 1,200,000 △ 500,000 (詳細あり)
次期繰越金額 620,000円
(今年収支予算書)
前年度決算額 今年度予算額 増 減(円)
前年度繰越 620,000 660,000 40,000 (詳細なし)
他省略 - - -
収入合計 1,920,000 1,980,000 60,000 (詳細あり)
支出合計 1,200,000 1,980,000 780,000 (詳細あり)
*繰越金額が減ったり増えたりするのでしょうか?教えてくださいお願いします。
お礼
言葉で表現するのは少し難しいかもしれませんが、やってみます。 企業会計で処理するような、期間損益計算を複式簿記で行う手法とは少し違うかも知れません。 まず費用、収益の概念はありません。現金・預金の増加・減少という一点についてのみに着目した、現金主義会計による複式簿記方式の収支計算です。 勘定科目は現金・預金a/cのほかは、収入の部勘定例(自治会費a/c、市事務助成金s/c、敬老助成金a/c等)、支出の部勘定例(事業費a/c、会議費a/c、事務雑費a/c等)で、これ等勘定の反対勘定は全て現金・預金勘定となります。現金主義会計(現金・預金収支がある時だけ記帳する)ですので、取引は全て現金・預金絡みです。 その結果各勘定科目を集計して、現金・預金出納帳ほか各勘定元帳が出来上がります。 仮払金の件ですが、これも例外ではなく現金・預金絡みの処理をする必要があります。何故なら、収支(資金の増減)を明らかにするための収支計算は現金・預金出納帳に網羅される必要があるのです。 ・行事担当者へ支度金50,000円を渡す。 仮払金 50,000 / 現金 50,000 ・行事担当者から2,000円立替えた収支報告を受ける。 現金 50,000 / 仮払金 50,000 事業費 52,000 / 現金 52,000 ・行事担当者から収支報告を受け残余3,000円を受取る。 現金 50,000 / 仮払金 50,000 事業費 47,000 / 現金 47,000 上手く説明できたかどうか分かりませんが、以上のようなことです。 私は、会計事務所勤務や会計監査の仕事を少しやっていましたが、自治会関係の会計に関与したことがなく、当初は「収支計算=現金主義会計=単式簿記」、「期間損益計算=発生主義会計=複式簿記」という固定観念が優先して戸惑ったものです。事実、普通の簿記解説ではそのように説明しているケースが多くあります。 しかし考えてみてください。各々独立した概念ではありませんか。その組み合わせで様々な簿記の手法が可能なのです。 私がこのコーナーでお伺いしたかったのは、説明不足で申し分けなく思っていますが、従来通りの収支差額のみを収支とする処理を改めよう思うのですが、慣習を変えるのに消極的な高齢の相談役等々がおられるわけです。 小さい自治会ですし、知らんぷりを決め込んでも構わないのですが、・・・・ 更に言うなら、夜店バザーだけでなく色いろなところでも改善可能な会計処理が見つかっているのです。不正とかでないし、善意で皆さん仲良くやっているので、波風を立てることはないとも思うのです。