志賀原発北側に活断層!?専門家が廃炉要求!?
⇒
志賀原発は、直下のみならず北側9キロにも活断層がある?
調べると、活断層がどんどん見つかる。
今まで何も調べていなかったのか?
⇒
玄海と川内以外の全ての原発や原発関連施設は、その直下かすぐ近くに活断層が走っている!
日本列島で原発の稼働は、そもそも全然無理なのでは?
もし活断層が動けば、どんなに莫大な資金を投入して地震対策をしても、全く無意味!
原子炉建屋自体が、簡単に引っくり返されてしまうのだから。
もしそうなったら、福島原発事故どころではない、ものすごい量の放射性物質が飛散し、日本全土が破滅してしまう。
⇒
原発関連企業からの政治資金で成り立つ、原発推進派の自民党は、それでも稼働するのか?
・・・
『「志賀原発北側に活断層」、専門家が調査結果』 2013.1.17 産経
「北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の北約9キロにあり、活断層の疑いが指摘される「富来川南岸断層」をめぐり、新潟大の立石雅昭名誉教授(地質学)らが17日、「活断層と考える以外に説明しようがない」とする現地調査結果をまとめ、北陸電に原発を廃炉とするよう申し入れた。
立石氏は、13万~12万年前に波の影響で平らになり、その後隆起した段丘が原発と断層周辺に広がっていると指摘。富来川南岸で約40メートルの標高が、北岸では約20メートルと急激に変化しており、断層活動に伴い生じたと考えるのが合理的だとした。堆積物の調査で年代は特定できなかったという。
立石氏は日本科学者会議石川支部などの依頼で昨年6月から調査。「(北陸電は)活断層と認め、どれだけの地震を発生させ、原発の設計がそれに耐えられるのかチェックすべきだ」と話した。」
『志賀原発直下「明らかに活断層」 渡辺満久・東洋大教授』 2012年9月1日 朝日
「活断層かどうか――。現在、それを確かめる調査に大きな注目が集まっているのが、志賀町にある北陸電力志賀原子力発電所だ。二つの原子炉のうち、1号機の真下にS―1断層と呼ばれる断層があり、活断層であれば廃炉になる公算が大きい。東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)は地質展開図を見て、「明らかに活断層で、逆断層の構図だ」と断言した。
さらに、「活断層についてその断層が揺れるかどうかばかりを気にする人が多いが、ずれが生じるかどうかも大きな問題だ」と指摘する。
地震を起こす断層(主断層)だけでなく、主断層に引きずられて動く断層(副断層)も広い意味で活断層で、主断層だけにとらわれがちであることに注意を促す。原子炉のある格納容器に損傷がなくても、ずれにより原子炉につながっている配管が壊れ、制御できなくなるおそれが高まるからだ。
「このS―1断層がずれる大きな要因となるのが、富来川南岸断層だ」と警鐘を鳴らす。
富来川南岸断層は志賀原発の約9キロ北側に東西に延び、断層を挟んで南北で20メートルほどの地層のずれがある。渡辺教授らの研究グループは今年5月の学会で、原発の耐震安全性を考慮しなければならない13万~12万年前以降に動いた断層だと指摘し、「耐震設計上考慮すべきだ」とアピールした。
渡辺教授は「(活断層などの判断について)絶対と言えるもの以外は、無視してきたのが『原子力村』の特徴だと思う。原発においては疑わしいと思ったものについてはしっかりと対応していくべきだ」と話す。
1993年7月に1号機の営業運転を開始してから約20年。「この間、何も起こらなかったのは、単に幸運だったと思う」とも。「会社側の怒りも分からないわけではない。『国がいいといったのでは。審査も通したのに手のひらを返したように』と思っているのではないか」と推測する。
■福島第一事故後に追加調査
1987年、1号機の設置許可を申請した際、北陸電力は「浸食作用で生じた」として活断層ではないと説明し、国も審査で活断層ではないと認めていた。
しかし、福島第一原発事故後の昨年4月、福島県南部で発生した地震で、国と電力会社が「動かない」と主張していた断層がほかの断層と一緒に動いて大きな揺れになり、疑いが生じた。
今年7月、経済産業省原子力安全・保安院の専門家会合で、原子炉直下に活断層がある可能性が指摘された。保安院からの指示を受け、北陸電力は8月10日、追加調査にとりかかった。北陸電力の堀祐一副社長(原子力本部長)は「問題ないとの評価に変わりはない」と強調している。
原子炉建屋下に調査用のトンネルを掘るなどし、調査は来年1月ごろまでかかる見通しだ。
また、渡辺教授が13万~12万年前以降に動いた断層と指摘している富来川南岸断層について、北陸電力は「北側と南側は地層が異なる」と反論しており、それを裏付けるために7月から調査を開始した。
原発問題住民運動石川県連絡センターなども、地質学専門の立石雅昭・新潟大名誉教授とともに手掘りによる独自のボーリング調査をし、解析を進めている。(広津興一) 」
※志賀原発の直下の断層
「S―1」から「S―8」の断層8本のうち北西―南東に走るS―1が活断層