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翻訳ソフトと大学入試レベルの英文
最新の翻訳ソフトでは大学入試レベルの英文はどの程度やくせるのでしょうか? くだらない質問ですいません
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全く訳せません。でたらめになります。少し込み入ってきますのでここまでの1行だけでもOKです。 昔、機械翻訳というものにプログラマー関係者は興味をもち、いろいろなPCプログラミング言語を学び始め、人工知能言語が出現した時には、これで全てが可能になると思ったものでした。しかし「認識」というはたらきを甘く見ていたことに気づきました。 問題は機械翻訳は辞書を媒介にして言語変換をするということでした。つまり簡単に言うと、本質的にはAという語をBという語に置き換えることしかできないということでした。いかにチョムスキーの理論に従ってもPCは経験ができないということでした。たとえば「椅子」という概念を辞書で「人間が座るもの、人間が腰をおろしその上にのっかかて休む道具」とか定義しても、実際に座ったことのないPCには極限の判定は無理なのです。せいぜい、chair=イス、stool=背もたれのない肘掛けのないイス(この時点で同語反復 tautologyになっています。)、sofa ... 、bench ... など。いずれにせよ、語の言い換えにしか過ぎないということです。「主体」「客体」の概念なんてとんでもないということになります。世界を記述するのに人間が辞書を作成するわけですが、それも無理なことなのです。記述するはずの人間が世界を完全には認識していないからです。 もし可能性があるとすればロボットが言語を操り、ロボットが経験により言語を学習する。つまり人間と同じ過程を取るということです。それで仮にそのロボットがある言語をマスターに近く操れるようになったとしても、もう一つの言語も習得しなければなりません。そして翻訳技術を学ぶ。何十年後?何百年後?何千年後?そのころ人類はまだ存在しているでしょうか。 現段階の翻訳ソフトのレベルはを世間の皆様は誤解なさっています。構文分析、辞書その他、欧州言語同士ならまだしも(それでもかなり不完全)、膠着語である日本語と語順の異なる欧州言語とを言えれ替える。とてもじゃないが無理な話です。現在いろいろなサイトでろくでもない翻訳するのはこういうわけです。狭い分野の科学技術関係の文献ならある程度の精度で訳せるかもしれませんが、新しい概念が出てくればもうだめでしょう。 もし日本人が楽をしようと思って、なんとか英日翻訳ソフトあたりを利用しようとすれば、辞書の語彙の選択を人間にも手伝いさせることです。何を主語にするかの選択もするのです。そうすれば、やはりプロの人間の翻訳家がやった方が精度があがるということに気づくでしょう。 もしご興味がおありなら機械翻訳という書籍を探してちょっとお読みいただければわかると思います。