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何で人間の遺伝子には破壊衝動が組まれてるんですか?
他人の幸せを妬んだり、極端な場合破壊行動に出てしまうような事件が多発してますけど、そもそも人間にそういう本能があるのはなぜなんですか? 全く必要ない遺伝子なら消えてなくなっていくと思うんですけど、そういう衝動が人間に備わっているということは、人類の進化に必要な遺伝子だからですよね?破壊衝動は人類の進化にどういう風に役立ってるんですか? 僕は文系なんで遺伝子と本能の関係に誤解とかあるかもしれませんけど、その辺素朴な疑問を感じたので質問しました。
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他人の幸せを妬む気持ちの大きさは、 「自分がそれを欲しているのに手に入れられない」 という渇望の気持ちに比例して大きくなりますよね。 心が幸せな人は、他人の幸せも幸せと感じますから。 極端な場合に破壊衝動に出るのは、 一応それとは切り離して考えるべきかもしれません。 生命は自己防衛の為に大なり小なり攻撃衝動を持ちます。 捕食者に対して反撃するという事は、 怪我をさせてエサを取れなくさせるリスクを与えますので もし反撃できない生物が居れば、 そっちが主に捕食される事となります。 なので自己防衛の為の攻撃衝動は生存の為に有益です。 ただし攻撃をせず共存した方が生存に有利になる場合が有り 特定の相手にのみ警戒心が無い という生物も多々います。 それが災いして人間に乱獲される動物も居ましたね。 自然界でも時々起きていただろうと思われます。 話しを戻し、自己防衛の為の攻撃衝動は、 幼少期に、狩りの練習の一環として 仲間相手にじゃれあうように行われますが、 その時も反撃しないと、 生物は刺激に慣れ、リスクが無ければ行動をエスカレートさせ さらなる刺激を求める習性が有りますので、 (脳がそうさせるのでしたっけか。…一概ではないかも。) 仲間内でも反撃しない者は怪我をさせられて弱ってしまいます。 肉食動物の子供同士でも、 反撃しないおとなしい子は耳を齧り削られたり、 脚を引きずるほどの怪我をさせられる様です。 こうしたリスクに合わない為にも、 反撃する為の攻撃衝動は、同属相手にでも必要です。 いじめで自殺する子供には 比較的そういう、反撃しない特徴が有ります。 現代でも反撃する事は「生存に必要」です。殺されます。 時に過度のストレスから脳の機能が破損する事すらあります。 社会はそうした人を隠すからなかなか気付きませんが 大勢います。 その恐ろしさは経験者しか知らないでしょう。 話しを戻し、肉体的暴力にしろ、精神的暴力にしろ、 反撃は生存に必要です。 その為、人はストレスを受けると基本反撃しますが、 相手が親や集団など、反撃しても余計厳しい仕打ちが有る場合 発散できなかったストレスがその記憶を何度も再生させ、 こだまするようにストレスが増幅されて行く事が有ります。 誰かに辛さを喋るなどが出来ればそれが軽減されますが、 核家族化、地域社会の希薄化など 孤独になる好条件が揃っている現代では、 軽減される機会は減り、反復再生され増幅されがちです。 そうしたストレスに長期的に苦しめられている人は、 そのストレスから来る攻撃衝動時に発生する アドレナリンの興奮快感作用に浸る場合がある様で、 長期間大きなストレスに苦しんでいた人は こうした攻撃衝動を快楽と勘違いするような状態に 陥る場合が有る様です。 そうなると余計、攻撃されかねない相手から他者は遠ざかり 孤独そのものが群れ動物にとってはストレスになる為、 (孤独がストレスになる理由の参考:http://okwave.jp/qa/q6993969.html) 余計にストレスが増幅され、 他者との対話で知恵を得たり、 他者との対話で心を癒すという効果が減り、 小さな願望すら、それを得られない苦痛となり、 小さな願望が叶った人を見た時の 嫉妬が巨大化し易くなってしまいます。 そして、巨大化して耐え難くなった嫉妬のストレスに、 攻撃衝動時の興奮=快楽という解決策が連結されると、 嫉妬から攻撃に至る事が起こり得ます。 ただし、これは 生まれながらに虐待され、 虐待のストレスで周囲を攻撃し孤立し孤独がストレスを 増幅させるスパイラルに落ちた、 不幸な子供が至り易い道なのであって、 生まれながらにこうした環境に置かれたりしなければ こんな事態にはそうそうならないでしょう。 (※先天的な脳の機能異常などは想定しないものとして。) そして加害者の親も、その親の被害者である事が多い。 核家族化と地域社会の希薄化で 子供が孤独になっている為、 今後もそうした心の不安定な大人は増加するでしょう。 核家族で密室的な夫婦の家庭の子供は、 親の低いコミュニケーション能力の歪んだ判断に染まり 場当たり的で長期的には不毛な判断を正しいと思い込み 苦しむ傾向が有ります。 よって >他人の幸せを妬んだり、極端な場合破壊行動に >出てしまうような事件が多発してますけど こうした人はこれからも増加するでしょう。 逆に、一部の人はこうした悪例を参考に、 より高度なコミュニケーションのノウハウを探求し、 適切なコミュニケーション能力、 そこから生まれる幸せを得ています。 生まれる家庭の親の質 で 子供の一生の幸せの量が左右される時代 と言えるでしょう。 70億人中、実に物質的に恵まれ過ぎの日本人が これだけ心を病み自殺するのですから、 物質的幸福を未だに信じている人は あまり救われないかもしれない と近頃思います。 最後は少々脱線ですみません。 私とは違った解釈をしている人も居ると思われますので あまり真に受けないで下さいね。 それでは、長文失礼しました。
お礼
回答ありがとうございました。この種の問題に関する専門家の方でしょうか、とても詳しくて参考になりました。