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ADC0804LCNについて
ADC0804LCNの9番ピン(2.56V Vref/2)はどういう時に使うのでしょうか? データシート見ても英語で分かりません。
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こんにちは。「年を食ったおじさん」です。 もう回答が出そろっているのかもしれませんが、偶然に「なつかしい」悩みを見ましたので回答します。 ポイントは、「何Vまでの電圧を256段階に分けてA/D変換するかを決める端子」。 ADC0804は、8ビット出力のA/D変換器なので、入力電圧を測り、256段階に区切って検出しますよね。このICは一般のロジックICと混在させる前提なので、電源電圧は標準で5v。アナログ入力もこれに合わせて、最大約5Vを256段階に分けて検出することを前提にしていることは概ねお気づきでしょう。(1段階約20mV) しかし、一方、本来、測定したいアナログ入力(温度であったり、充電式電池の電圧であったり・・・)は、最大値が5Vとは限らず、例えば、最大1Vまでの範囲だと、標準の考え方では段階が約50段階の荒い検出になってしまいます。 せっかくなので、最大1Vを256段階で精度よく検出したいところ(1段階約4mV)。そこで、このVrf/2に、正確な0.5V(見込まれる最大値の正確に半分)を加えてあげると、1段階約0.4mV(さらに正確には0.39mV)間隔でアナログ入力を計測してデジタル出力してくれます。 いかがでしょうか。 余談ですが、まさに昨日、物置を整理していたら30年前に作った光センサ(白黒)A/D変換作業用の自作装置(基板)が出てきました。そのADC0804は引き抜いて今でも別の装置で使っていますが、当時、数千円の高額チップで勇気を出して購入したもの。そして私もVrf/2の意味の理解に時間がかかったのです。(当時はアドバイスしてくれる人もおらず、英文資料と悪戦苦闘。でも、今回のご質問でまだ後継/互換チップがあったことに驚き) もっとも、製作理由が、雑誌のアイドル写真を大きなポスターにするためのスキャナの自作(笑)。 その基盤にボリウムが2コついていて、昨日、その目的が一瞬思い出せなかったのですが、ひとつは光センサ出力の増幅回路のオフセット電圧の変更で、写真の明るさを決定するもの。もう一つがVRF/2の電圧を変更するもので写真のコントラスト(白黒段階の階調の細かさ)を決定するものでした・・・(なお、これは、増幅回路の増幅率を変更しても同等の効果が得られることもお気づきでしょうか)。 結局大伸ばしにした30年前のアイドルとは・・・まあ、また機会があれば・・・(苦笑) すっかり長くなってしまって申し訳ありませんが、お役に立てば幸いです。
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- tadys
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探せば日本語のデータシートも見つかりますよ。 http://www.national.com/JPN/ds/DC/ADC0803.pdf 9ピンをオープンにすると、Vrefの電圧は電源電圧の1/2になります。 この時、1LSBの変化は入力の19.53mVの変化に相当します。 9ピンに2.56Vの電圧を外部から加えると、1LSBの変化は入力の20mVの変化に相当します。 電圧の計算が楽になります。
ジョイスティック入力や測温抵抗体の入力など電圧絶対値が重要でなく抵抗比を計れば済むようなアプリケーションで電源を基準電圧として使用する場合は開放で、要求する精度で絶対電圧を測定する場合は電源の半分に近い(以下の)基準電圧を外部で発生して接続します。スパンの微調整トリマーを外部に付けるなどの目的にも使用します。 http://www.national.com/JPN/ds/DC/ADC0804.pdf 設計に必要な情報はネットの無料匿名掲示板ではなくメーカーのサイトで探します。2.4を参照願います。
- 86tarou
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VIN(-)とともに入力電圧範囲を変える時に使います。具体的には、フルスケールの半分の電圧を加えることになります。 詳しくは↓を見ると分かるかと思います(4枚目122ページ)。 http://www.cqpub.co.jp/hanbai/pdf/USBKit/USB_pp119-134.pdf