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電力発電会社、今後採るべき道程
東京電力株主30人が歴代の経営陣に対して1兆1000億円余りを返還するよう求める株主代表訴訟を目指すことになりました。 実際に1兆を超える額が個人に対して支払い命令が下るかどうかは別にして、今後も原発を続けるならば、もしもの時に政治家にもその責任を追及されかねません。 野党第1党なんかは、今後も原発推進の方針をシフトするつもりはなかったでしょうが、具体的に訴訟が行われるとなれば対岸の火事では済まぬ想いでしょう。 これから電力エネルギー開発はどう変わってゆくのでしょう?
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>これから電力エネルギー開発はどう変わってゆくのでしょう? 供給不安の少ない天然ガスを使用した火力発電が主流になると思います。 火力発電所の稼働率を70%まで引き上げることができれば、原発を全て止めても、電力供給は充分に賄えます。 福島第一原発事故直後こそ、「計画停電」が実施されましたが、それは火力発電所が被害を受けたことが大きいです。 火力発電所が復旧した以後は、夏の猛暑の折、原発が54基の内、14基しか稼働しなかったにもかかわらず、計画停電は実施されませんでした。 その要因は、国民が揃って節電を心がけたことばかりでなく、火力発電の恩恵によるものです。 火力発電の中でも、天然ガスを使った「ガス・コンバインドサイクル」発電が最も優れています。 「ガス・コンバインドサイクル」とは、ガスを燃焼させた熱風でタービンを回転させて発電した後、高温のガスで水を沸騰させ、蒸気でタービンを回転させて再び発電させるという「二度発電システム」です。 従来の火力発電に比べ、発電効率は約1.5倍という優れものです。 発電所の建設費用は、原発の半分~10分の1です。工期は1年以内。天災に備えた出力調整は容易。危険な放射能は全く生じない。二酸化炭素等の有害排出物も極めて少ない。 だから、東京のような大都市の真ん中に建設することも可能です。 世界のエネルギー事情に詳しい石井彰氏(独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」特別顧問)は、「シェールガスの登場で世界のエネルギー情勢は一変」とし、次のように述べています。 「シェールガスの凄さのひとつは、埋蔵量の大きさ。もうひとつは、高効率のガス・コンバインドサイクル発電との組み合わせで、二酸化炭素削減にも有効ということ」と。 次いで、シェールガスの埋蔵量について、こう説明しています。 「世界の在来型天然ガスの可採年数は約60年に過ぎないが、米国エネルギー省が2011年4月に発表した世界36ヶ国(アメリカ・オーストラリア・カナダ・ブラジル・インド・南アフリカ等)のシェールガスの可採年数は、在来型の約7倍。天然ガスは、今後、約400年は使い続けることができる」と。 エネルギー輸入国だったアメリカは、このシェールガスの登場により、エネルギー輸出国へと変わりつつあります。 その輸出先が日本となる日も近いでしょう。 このように、天然ガスの供給に心配がない上、高効率な電力提供が可能な「ガス・コンバインドサイクル発電」は、今、世界で大きな注目を集めています。 ドイツでは、メルケル首相の「脱・原発」宣言の後、ドイツ最大の電力会社「E・ON」や「RWE」は、「ガス・コンバインドサイクル発電所」の新設を発表しました。 2011年9月13日、東京都では、コンバインドサイクル発電方式「東京都天然ガス発電所」の建設計画が発表されました。 次いで9月21日、大阪市でも、大阪湾の人工島・夢洲に「ガス・コンバインドサイクル発電所」を作ることが発表されました。 東京電力も、中部電力も、既に各地にこの発電所を作り、稼働させています。 専門家こそ、「ガス・コンバインドサイクル」が優れていることを、誰より知っているのです。 この発電機を全国に設置すれば、原発などは全く不要、すぐにでも撤廃できる。 原発事故の責任のなすりつけ合いに躍起になっている時ではないと。 なのに、この斬新な電力エネルギー開発への期待について、大々的には公表しようとはしない。 結局のところ、政治家も学者も報道機関も、「原発利益共同体」だからでしょう。 我々一般国民には、「太陽光発電」など再生可能エネルギーが代替エネルギーだと信じ込ませ、その実用化は20年~30年先の遠い未来の話だから、「原発を再稼働させなければ、電力不足になる!」という嘘を刷り込んでいるようにしか思えません。 被曝を恐れ、避難生活を強いられる福島県民は、10万人にも及びます。放射能は今なお飛散し続け、我々国民のDNAを刻々と破壊させているのです。 この損害の大きさ・深さは、億単位の金銭をもっても購えるものではないと私は思います。 電力エネルギー開発に関する正しい知識を習得し、「日本経済の安定には、原発が必要」という自虐的な妄信から目を醒ますことが、我々国民の急務だと、私自身は考えます。
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>これから電力エネルギー開発はどう変わってゆくのでしょう? 我が国のカバが2名、G20で国際公約しましたので、私も世界に国際公約します。 「次世代エネルギーを世に出しません」 事実上、人類滅亡を国際公約する事になります。 後は宜しく!! 政治家、霞ヶ関の作り出した(頼みもしない)国の借金を国民が返済するのは異常。
>これから電力エネルギー開発はどう変わってゆくのでしょう? 空飛ぶテスラコイルが登場するかどうかは、消費税次第でしょう。 増税したらエネルギー問題で混迷するでしょう。 不思議な体験したあの方は、アインシュタイン博士より記憶力が優れていたのでしょうね。 >電力発電会社、今後採るべき道程 霞ヶ関も通るべき道筋は一緒。
- key00001
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> もしもの時に政治家にもその責任を追及されかねません。 その可能性は有りません。 法律上、政治家や官僚など個人への責任追及は不能です。 仮に敗訴しても国家賠償(我々の税金)です。 彼らは「対岸の火事」との想いのままです。 そもそも訴訟や起訴は、提訴側が好き勝手に出来ます。 不受理の可能性も高そうだし、「目指すことになった」くらいでは、何も変わらないでしょう。 仮に訴状が受理されても、行政訴訟に近い性格で、原告側に勝てる見込みは低いです。 行政訴訟の国側の勝率は99%ですから。 東電が、適当に法定闘争して終わりでしょう。 > これから電力エネルギー開発はどう変わってゆくのでしょう? こう言う訴訟を行うと、ますます電力会社がリスクを負わない方向になるとは思います。 また傾向として脱化石燃料などは進むと思います。 原発に関しては、質問者さんは少し判っておられない様です。 原発は、国際的なスキームの中で考慮されますので、日本の一存では決め兼ねる部分がありますし、日本が脱原発を唱えたところで、無意味です。 現在の世界の原発産業のほとんどは、日米仏が連携し牛耳っています。 この状況で仮に日本が離脱すれば、米仏以外に、西側陣営では韓国がポスト日本に名乗りを上げます。 韓国の原発産業を支えるには、韓国内に原発が増やさねばなりませんので、将来は朝鮮半島に韓国製の核施設が立ち並ぶコトになります。 更に言えば、中国やロシアも、現在は西側の技術が先発していますので、原発産業で目立った動きは有りませんが、最先端の日本が降りたら、黙ってないでしょう。 東シナ海沿岸に、もんじゅタイプの高速増殖炉がどんどん建設される様なコトになる可能性が高いですし、世界各国にソレをばら撒くかも知れません。 私は脱原発に反対の立場ではありませんし、それが進むべき方向だと思います。 それと並行で、世界のどこかに原発がある限り、日本は原発を安全に製作,運転,閉炉する技術等を磨くべきであり、より優れた原発設備の開発も行っていく義務があると思います。 これも原発に対する責任です。 「ヤメロ!止めろ!」は、無知な責任の取り方で、結果的に最も無責任です。
お礼
ご返答有難うございます。 社会の害だと認める法律は裁判の判例に倣うことが多いでしょう。従って提訴すること自体が法律を変える一歩だと思えます。 一度、最高裁で国が敗訴した事例に行政執行官が反した場合、重大な不法行為なることをご存知ですか?すみません、嘘です。聞いたことありません。 ですが、国の行政を司る最高責任者が立法府の議事に参席するというのは、考えてみればおかしなことです。もっと憲法が定める3権を公正に分立させるために、中立的な監視機構でも定めなくことが必要なのでしょうか。 ただ、政治家に責任を追求するのに必ずしも法律は必要ないと思いますね。再選させないこと。私たちが直接行動で示すことが出来る一番の方法です。 回答者様が仰られた原発の国際的なスキームという話ですが、それを決めるのも全て「市場原理」です。ニーズがないものを幾ら護ろうとしても産業として成り立って行く筈がありません。今度のような賠償問題がこれからも起こり得ると想定するならば、他の道を模索しないのは愚の骨頂でしょう。 実際にアメリカでは新しい掘削技術で天然ガス産業が大きく台頭してきています。個人的には天然ガスが原発に替わる良作とは思いませんが。 >世界のどこかに原発がある限り、日本は原発を安全に製作,運転,閉炉する技術等を磨くべきであり、より優れた原発設備の開発も行っていく義務があると思います。 なるほど、その通りですね。段々と収束させ他へシフトして行くべきでしょう。 兎も角も、無理だとか、そう決まっているといって黙るより少しでも声を上げることだと思います。 厚ささ10メートルの城壁を貫通させるのも鶴嘴の最初の一振りがなきゃ始まらないのですね。
- でぶねこ男爵(@DEBU-NEKOMARU)
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NO.2さんに拍手 ようは、政治家、官僚、それに踊らされているマスコミ が愚かなだけ。 確かに、今回の福島原発の事故は 原発政策に大きな課題が発生しました。 政治家や、芸能人の『山本○○』など、こぞって 『断固 原発 廃止!!』を掲げているが、 所詮は、人気目当て。それを美化称賛して報道するのも? それに、当時の総理及び官僚は、”浜岡原発”に有事が起きれば、自分たちの身に危機が迫るのを恐れ 自分達の保身の為だけに、言葉巧みに”浜岡”を半ば強引に停止させた。 誰一人 原発の代替案を現していないですか?これだけ、国内が”電気に頼り切った”生活をしているのに 原発を停止だけさせて、国民には ”節電”を虐げている。 原発に頼るだけ頼り切って、代わりになる発電方法を確立させてこなかった 罰です。 ですからしばらくは、原発と共存をして、別の安全な発電方法を確立させなければ。 その為には、国民全員が多少の犠牲を負わなければと思います。
お礼
ご返答ありがとうございます 原発の代替案を殊更に黙殺してきたのは財界の方に袖を掴まれている政治家でしょうね。資本主義社会の代議士さんたちはどうして財界人に頭が上がらないのでしょうね。 「国民全員が犠牲を負わなければ」、まさにそう思います。更にいうなら首都圏でしょうね。東京電力は首都圏電力と改めてもいいかも知れません。 「銃、病原菌、鉄」の著者、ジャレド・ダイアモンド氏によれば、文明は人口増加(高齢化)、生活圏の拡大毎に滅亡のリスクが増すそうです。何故なら、森林や水源、農産地と街が離れた状況でインフラが壊滅してしまうと生命維持に必要な食料などの入手が困難になるからだそうです。 アメリカの何処の町だったか忘れてしまいましたが、そこの町から100km圏外から流通してくる食料を採らずに生活する実験をしたところ、非常に栄養バランスの悪い乏しい食事しか採れなかったそうです。ミネラルウォーターはどうだったか・・? 最早、電力云々の次元ではなく・・・喩えるなら、地面に描かれた幅10cmの白線の上を歩いてるつもりが、地上10mの平均台の上をフラフラと歩いているかも知れないということです。
- foomufoomu
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今回の事故は天災なので、どこまで会社や政治の責任を問えるかというと、ごくわずかでしょう。 このての事故では必ず「想定が甘かった責任」を言うことを言う人が出ますが、それは結果論であるし、工業技術は想定のうえに成り立っている現実を知らない素人考えなので、当時の常識的想定をしてあれば、その点での責任を問うことはできません。 今後の経済や復興を考えても、電力会社をつぶすわけにはいかないので、会社の負担はほとんど無いような結果になると思います。 そういう話は別にして、個人的には、今後は、原発を新たに作らない、今ある原発も徐々に減らす、という方向にシフトしてほしいです。つまり「当時の常識的想定」は、今後は、以前のようなわけには行かないわけで、そういった事故対策を考えると、「原発のコストは、再生可能エネルギーにくらべて決して安くない」という説が有力な現在、原発に固執する意味が無いと思います。
お礼
ご返答ありがとうございます。 「原発のコストは、再生可能エネルギーにくらべて決して安くない」 「原発に固執する意味が無い」 という意見に全く同意です。 ただ、代替エネルギー発電の開発に関しては財界が難色を示してるようですね。目先の利益を追求することが自分の命よりも大事だと信じている方々にとっては、他人の命などに何の重みも感じないでのしょうか。
- mekuriya
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福島原発事故と電力行政は別問題です。味噌も糞も一緒にするのは愚かな議論というほかない。飲酒運転事故が起きるたびに酒屋さんは震え上がっていますか?「羹に懲りて膾を吹く」とは昔の人はいいました。東電の経営の問題と電力行政にいったい何の関係があるか。交通事故を起したのは道路を舗装した行政が悪い、自動車を売った販売会社が悪いなんて言い分が通りますか?そんなもの通るわけがない。別な問題ということです。このまま火力発電所を増やして、十津川村を豪雨被害で泣かせますか?石炭・石油・天然ガスを産出しない日本で火力発電所を増やすなどという選択肢がありえるはずがない。そんな馬鹿な政治家がいるのでしょうか。変わるのは国民のほうです。世界では地球温暖化によって豪雨・干ばつが起きて穀類が不作になり価格が高騰しています。その地球の危機を見てみぬ振りをし続けるつもりなのか。日本人は狂っていると思います。東日本大震災はまさしくおごり高ぶった日本人に対する天罰です。このまま乏しい小麦を日本人はスイーツ・バイキングで食べつくしてしまうつもりですか?世界で滅んで日本だけが繁栄できると思いますか?日本と世界のかかわりを知らずして、この先どうやってやっていくつもりですか?いま、我々国民に問われているのは、そういうことなのです。例えば、踏切を無くすために鉄道の立体交差化工事が行われて、駅が高架化しています。私の地元では南武線や中央快速線がそうなのですが、そうなれば必然的にエレベーター、エスカレーターが新設されることになります。高齢者、身体障害者に対するバリアフリー化も求められています。ではエレベーター、エスカレーターをどうやって動かしますか?電力以外には方法がありません。そうした社会的要請に応える責務が電力会社には求められている。日本の社会は、この50年で大きく変わった。蒸気機関車は電車に変わった。蒸し暑い電車は快適な冷房車に変わった。駅の高架化で構内踏切もなくなった。階段はエスカレーター、エレベーターに変わった。改札の駅員さんは自動改札機に変わった。切符販売の窓口は、自動券売機に変わった。こと鉄道だけに限定しても、枚挙の暇が無い大変革が起こりました。では、この電力需要をどうやって賄えばよかったというのか。かつての公害時代を忘れたか。四日市ぜんそく、光化学スモッグ、酸性雨。どうやって発電すれば良かったというのか。日本人は余りにも馬鹿になってしまった。福島原発事故でこれまでの歩みを全部忘れてしまった。
お礼
ご返答ありがとうございます。 原子力発電は人類最高の叡智ということなのでしょうか。原発を諦めたら、石油、石炭、薪や鯨の油などというように全く同じ道を引き返すしかないのでしょうか。 行政が電力会社に原発敷設をゴリ押ししたとか、経財界が行政の尻を叩いたかなんてことは現時点ではどうでも良いことです。 「羹に懲りて膾を吹く」 とは愚かしいとは思えますが、全く知恵のないものに対していう喩えではない気がします。 似てるようで全く異なる言葉に 「死せる孔明、生ける仲達を走らす」 という諺がありますが、これは司馬懿(仲達)を愚かだと揶揄した言葉ではありません。むしろ司馬懿が優れた軍略家だからこそ、孔明の怖さを推し測ることが出来て生き残れたという意味合いが強いかも知れません。 敵うはずのない敵に行く手を塞がれていたなら、しっぽを巻いて逃げ、そして迂回して別の道を探すほかないのです。 今回の地震と津波で起きた事故は元々潜在していた問題点が否応なしに浮き彫りになっただけだと思います。 私自身、福島の方々の大変さを知らないので最終的な廃棄物処理に何の危惧も要らないと証明されたなら、これほど原発に不審も示さなかったでしょう。もし最終的に埋め立て処分された地層から高レベル放射能を伴った廃液が漏れ出し、公害へと認知されるに至った場合、ベトナム戦争で散布された枯葉剤かそれ以上に生物のDNAに異常を来すと信じて疑わないからです。 「東日本大震災はまさしくおごり高ぶった日本人に対する天罰」という意見は強ち否定はしません。 ただ、日本人がこれまでのayumiを全部忘れてしまったなら、屹度同じ徹を何度も踏み、大火傷をして取り返しの付かない事態になるのではないでしょうか。
- Saturn5
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責任問題は分散してしまってかなり難しいと思います。 某ティッシュ会社の会長ならば会社に損害を与えた事は明らかですが、 電力会社の歴代の経営陣は会社に損害を与えようとした訳ではないし、 そうだとしてもその確固たる証拠もありません。 問題となるのは1点だと思います。 原子力発電所の耐震限度、防波堤の高さなどは起こりうる災害に対してかなり 低い値に設定されていました。あの震災以前ではM9クラスの地震は数千年に 1度と言われていましたが、震災以後は2~3百年に1度に確率が大幅に 上がっています。 当時の学会に、耐震基準を下げさせる大きなバイアスがあったことは 否定できないと思います。
お礼
ご返答、有難うございます。 菅前首相が公言した再生可能エネルギーへの大転換は黙殺されてしまうのでしょうか? 責任問題は難しいでしょうが、今回の訴訟問題を切っ掛けに原発代替エネルギー案に繋がればと期待しています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 具体的で分かりやすいお答えでしたね。とても勉強になります。 こういう投稿では、稀にどう相手を論破してやろうと考えに囚われた方がいらっしゃる中、しっかりご自分の考えを持って意見を述べられていることに感心いたしました。 私も正しい知識を身につけ、理路整然とした意見を述べられるよう勉強して行きたいと思います。