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歴史は、所詮、道具ですか?
- 歴史の真実をつかむことはできないと思います。結局、本当の歴史なんて存在しないと思います。
- 歴史は、各自が自分の立場で利用するものでしかないのでは?
- 歴史が、所詮、道具ならば、腐敗必至の権力の手足を縛る物として役に立てる必要があるのでは?
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質問者が選んだベストアンサー
今は死後になっているかも知れませんが、一時、司馬遼太郎の歴史小説において記された歴史を「司馬史観」と呼び、多くの人がその歴史解釈に共鳴していました。 元々で言えば、今や日本で一番有名な歴史上の人物「坂本竜馬」も、その昔は歴史上に名は連ねても、実際はその役割が掴み難い得体の知れない人物でしかありませんでした。それをここまで有名にしたのが、司馬遼太郎の「竜馬が行く」で、又ここで解釈された歴史が今の定説になっている状況です。 また薩摩藩家老「小松帯刀」も同じで、大河ドラマ「篤姫」でその詳細が紹介され、新たな歴史のワンピースとして注目されています。 で、回答なのですが、質問者さんは歴史に対して何か大きな勘違いをされているように思えてなりません。私は歴史書が好きで、今でもかなりの冊数を読破していますが、私を初め多くの歴史愛好家は、夫々の史実や知識、それに著者が描く歴史解釈をピースだと考えています。 確かに歴史上には様々な人物が登場し、夫々の思惑で歴史を構成させています。また質問者さんの言われる通り、当時に生きていない我々はそれを想像するしかなく、実際現在に残された遺品からだけの推測だけでは真実の足元にも及ばないのかも知れません。しかし実際には各時代に色々な事件が起こり、確実に歴史は積み重なっている訳です。 で、そうした史実を骨とし、それに係わった人物を肉として見ていくと、1つ1つでは分らない事も、それを集めて遠くから見ると1つの大きな図として見えてくる事もある訳です。 歴史とは、質問者さんが指摘された通りで、各個人個人を対象とするなら全く分らない事だらけだと思います。しかし本当の歴史とは、個人個人の生い立ちを追うものでは無く、歴史上に深く係わった人物の役目を知り、そうした人々が係わった遍く史実が、無理なく解明出来る大きな時の流れを掴む事だと私は考えています。 だから小さな記録を拾い集め、それが定説となっている歴史と齟齬をきたすものであるなら、1からその記録や史実を含む全てを解明出来る解釈を考え直す。これは長年歴史家が取り組み、今後も続けていく作業です。確かに、どうせ分らないのだからと言ってしまえば話は早いのかも知れません。それに、ワザワザ定説を覆すかも知れない史跡を発掘するよりも、定説を定説として、発掘に掛ける手間や労力を他に廻した方がいくらか効率的なのだろうとも思います。しかし、それでは絶対に真実は見えてこないし、逆に言うなら歴史を道具にして良い様に玩ぶ物の思惑にはまってしまう事になります。 私は、これからもあらゆる記録を歴史のワンピースと考え自分なりの歴史認識を構築したいし、また歴史の大きな流れから今後を占っていきたいと思っています。
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- thank27
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(1)政治経済社会どれをとっても自分が当事者ではない場合、知ることは出来ないです 個人的に真実を予測して未来に役立てるしかない (2)歴史は国のステータスでもあり 美化することも多少仕方が無い 汚い真実を喜ぶのは関係ない外国人だけだ (3)歴史の違いでいつまでたってもぐずぐず言うのは愚の骨頂 いやみしか感じない (4)ネット時代なので目には目をだ! さもないと負ける
お礼
歴史は道具だということですね。
>(1)記録文書などで学ぶ歴史なんて、どんなに学んでも、真実の足元にさえ、近づくことはできないのでは? これ、日本国内でも同じ事が言えます。 この延長上に「天皇」が在る。偽者は逆立ちしても本物になれない。 >(2)歴史が、所詮、道具ならば、腐敗必至の権力の手足を縛る物として役に立てる必要があるのでは? 人を束ねる能力が無いから、敵を作り人々を誘導させ、自己の理想論を演説し誘導する手法。 >(3)国際関係においては、外国の権力を抑えるために、外国にとって不都合な歴史も教えるべきだと思いますが 無政府状態で統治させるのが最も安易な方法ですが、かなりのリスクが付きまとうので別の方法を探しましょう。 >(4)歴史が道具であるとするなら、歴史によって、我々が踊らされないようにするには、どうしたら良いですか? 貴殿らが、自らで歴史を調べるしか方法がありません。 その内に時間逆行が出来る装置が世の中へ登場するでしょう。
お礼
歴史は、道具でもあり、必要なものでもあるということですね。
- pullmandsg
- ベストアンサー率38% (316/817)
物理学者は、世の中に無数に存在している物質の一つ一つが実際にどんな動きをしているかを知っているわけではありませんが、限られた情報を手掛かりに物理法則を解明する事ができます。 本物の歴史学者も、物理学者と同様に、限られた情報を手掛かりとして歴史の流れを解明するわけで、物理学に限界があるように色々課題はあるものの、「立場や解釈の仕方でいくらでも形を変える事ができる」という事はありません(このレベルの問題は紀元前の時代にはクリアしているように感じます)。 ただ、 ・歴史学は、科学技術に直結する物理学と異なり、未来予測とか、直近の経済・政策運営に直結して いないので、あまりはっきりと理論を語らない傾向がある。 ・時の政府に分かりやすい批判をすると弾圧されるので、自衛策として、理論を必要以上に難解にす る必要がある(※) ・物理学の数学のような、明確な参入障壁がないので、歴史学の事をあまり理解していないアマチュ ア歴史家が、質問者さんの指摘されたような誤謬を再生産する傾向がある。 というような事から、「歴史とは何か」を考える事にはあれこれ障壁がある、といえるかもしれません。 (3)(4)については(※)のような特性を上手く利用し、歴史に関する考察を難解に(ある程度文献を読んでいないと理解できないようにする、数学を使ってみる等)して、衝突を避ける、分かる人にはわかる考察を理解して踊らされる人を増やさないようにするという対策は可能かと思います。 少々まとまりが悪いですが、参考までに。
お礼
一般の人には、歴史が道具として使用される恐れがある、ということですね。
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
(1)に対して 一人一人の記録なんか採らなくても 複雑系の科学でかなり解明できると思いますが。 それにクロスチェックをすることにより、 信憑性は増加します。 (2)に対して 権力の腐敗追及よりももっと重要なことがあると 思います。歴史を学ぶことにより、未来を学ぶのです。 (3)に対して 歴史は科学でしょう。 中韓にとって、歴史は小説ですが。 (4)に対して マルクス史観などに踊らされないようにすることです。 歴史は偶然の積み重ねに過ぎません。
お礼
1)複雑系の科学って初めて聞きましたが、観察対象無くして、科学できるのでしょうかね。 2)教訓のようなものでしょうか。科学的な感じですが。 3)中韓は、そんなにひどいのですかね。歴史は、科学としても、一面的な科学のように思えます。 4)マルクス史観というのは、到達点があるかのような考え方ですかね。そんな考えは無いのですが、偶然の積み重ねた、その歴史に対して、少数の学者が作り上げた歴史に踊らされないようにしたいです。
1)、2)は真面目にこつこつ努力を重ねている歴史学者たちを冒涜する考えだと思います。 >この外国に取って不都合な歴史は、質問2)の自国の権力者にとって不都合な歴史と場合によっては、衝突すると思います。この場合、どうしたら良いですか? >(4)歴史が道具であるとするなら、歴史によって、我々が踊らされないようにするには このあたりに貴方のご質問の回答があるように思います。 分かっていて仰っておられるように思いますが、 A国の勝手にでっちあげた歴史AとB国が勝手にでっち上げた歴史B とが言い争いをしても結論は出ませんね。水かけ論(けんかを止めるには水をかけるしかない)になるだけです。 話し合いを成立させるには、お互いの歴史A,Bをそれぞれの立場から”唯一の真実に近づける”しかありません。不可能かもしれませんが、それが唯一の道です。
お礼
我々、一般人は、象牙の塔の上の学者が作り出した歴史を、ありがたや、ありがたや、と手刀を3回切って受け取るしかないのでしょうかね。もちろん、あたながそんなことを言っている訳ではないことは分かりますが。歴史って、たぶん、どこまで行っても、一つの歴史にはならないと思いますが、そうする方向への努力の過程も重要だと言うことですね。
お礼
確かに、隠蔽されてしまうことが一番怖いかもしれませんね。