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微分方程式問題:f(x)を求めよ
- 微分方程式問題「(f(x)+f'(x))sinx=f(x)cosx を満たすf(x)を求めよ」について解法を考えます。
- 定数関数f(x)=0およびf(x)=Ae^(-x)sinx (A≠0)がこの微分方程式の解であることを示します。
- f(x)=0およびf(x)=Ae^(-x)sinxが同値であることを示すために、x=0およびx=nπ (nは整数)の場合を考えます。
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f(x)=A(x)e^(-x)sinx とおいてA(x)の性質を調べてみます。 (f(x)+f'(x))sinx=f(x)cosx に代入します。 f'(x)=A'(x)e^(-x)sinx - A(x)e^(-x)sinx + A(x)e^(-x)cosx f(x)+f'(x)=A'(x)e^(-x)sinx + A(x)e^(-x)cosx ですから, 微分方程式左辺=A'(x)e^(-x)(sinx)^2 + A(x)e^(-x)cosx*sinx 微分方程式右辺=A(x)e^(-x)sinx*cosx より,A'(x)e^(-x)(sinx)^2=0 となります。ここでe^(-x)>0なので割ってよいのですが, sinxは0かもしれません。すなわち, A'(x)(sinx)^2=0 となります。ほとんどの点でA'(x)=0なので, A(x)は定数だといいたいところですが, x=0,π,2π,3π・・・のsinx=0となる点ではA'(x)の値が規定されません。 すなわち,A(x)は区分的に定数で,x=0,π,2π,3π・・・で ジャンプしてもよい,というのが私の理解です。 例えば,符号関数{sgn(y)=+1 y>0,sgn(0)=0,sgn(y)=-1 y<0}を使って A(x)=sgn(sin x)とおいた解, f(x)=e^(-x)|sin x| も,広い意味の解になります。 x=0,π,2π,・・・でグラフが折れ曲がるため, 通常の意味の微分はできませんが, 微分係数は有界なので,sin(x)を掛けると0になります。
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微分方程式 (f(x)+f'(x))sinx=f(x)cosx ・・・・(1) の時、其の解はf(x)=Ae^(-x)sinx・・・(2) となる。 (1)式と(2)式は同値である。 なぜなら、 (i)A=定数であって (ii)A(x)ではないからである。 解を求める過程の中で、”A”は積分定数として 出てくる。A(x)として出てこない。 積分関数A(x)ではなく、それよりもはるかに強い条件、 制約の”A=積分定数”となっている。 故に、微分方程式(1)と其の解(2)は同値である。
お礼
ありがとうございます。 確かにそのような気もします。
(f(x)+f'(x))sinx=f(x)cosx ・・・・(1) (1)式へf(x)=Ae^(-x)sinx・・・(2)を代入しても =0にならない。つまり式を満たさない。 本当に(2)式は微分方程式(1)の解なの?
お礼
ご指摘ありがとうございます。 (2)⇒(1)が言えているか、ということですよね。 f(x)=Ae^(-x)sinx これを微分して f'(x)=-Ae^(-x)sinx+Ae^(-x)cosx これらより、(f(x)+f'(x))sinx-f(x)cosx=(Ae^(-x)cosx)sinx-Ae^(-x)sinxcosx=0 だから(1)は十分に言える・・・と思うのですが、いかがでしょう。
高校生にしては、はるかに難しいことをやっていますね。 興味があるのなら、ドンドンやりましょう。 (i) A=常数 のとき (ii) A(x)=関数 の場合にわけて、考える。 0階の微分方程式かな?
お礼
考えようとしましたが、なかなか難しそうです・・・。 大学で微積分学を習うのを楽しみにしようと思います. ありがとうございました。
- FT56F001
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> Aが定数じゃない関数でもとの式を満たすものもありそうな気がします。 > [2]で, (ii) f(x)≠0かつsinx≠0 であるxで (f(x)+f'(x))sinx=f(x) と f(x)=Ae^(-x)sinx は同値 f(x)≠0かつsinx≠0かつ(f(x)+f'(x))sinx=f(x)cosxならば, f(x)=Ae^(-x)sinxで,Aは一定値が言えています。 例外があるとすると,sinx=0あるいはf(x)=0の点の上です。 Aが定数でない解は,病的な微分を許せば,作れます。 A(x)を,ほとんど一定で,x=0,π,2π,・・・で不連続に変化する関数とします。 たとえば,π毎に増える階段関数 A(x)=int(x/π) {int(y)はy以下の最大の整数} とすると, 0≦x<π で A(x)=0 π≦x<2π で A(x)=1 2π≦x<3π で A(x)=2 ・・・ がその例です。 これを用いて,f(x)=int(x/π)e^(-x)sinx とf(x)を定義します。 すると,拡張した微分の意味で (f(x)+f'(x))sinx=f(x)cosx を満たす,と言えます。 x=nπ(n=0,1,2,3,・・)のとき, f'(x)=lim[h→0]{f(x+h)-f(x)}/h は一定値に収束ませんが, f'(x+0)=lim[h→+0]{f(x+h)-f(x)}/h = n×cos(nπ)×e^(-nπ) f'(x-0)=lim[h→-0]{f(x+h)-f(x)}/h = (n-1)×cos(nπ)×e^(-nπ) ですから,有界な範囲に入ります。 (従来の意味では微分係数f'(x)は存在しない,と言います。) 元の微分方程式 (f(x)+f'(x))sinx=f(x)cosx の左辺は,x=0,π,2π,・・・で, f'(x)の値は決まらないものの,どうせ有界ですのでsin(x)=0を掛けてしまえば=0となります。 右辺は, x=0,π,2π,・・・にてf(x)の中のsin(x)が0になるので=0となり, 等式としては成り立っています。 行儀の悪い解なので, 「そんな,いいかげんな微分は数学ではない」と言う意見もあるとは思いますが, 質問者さんの疑問から思いつきました。
お礼
高校レベルの数学の知識しかないので、「拡張した微分」についてなかなか見えてきません・・・ でも、やはり考えようによってはf(x)=Ae^(-x)sinx(A定数)以外の解もあるのですね。 大学に行ったら、詳しく勉強したいです。 ありがとうございました。
- Tacosan
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単純に f(x) = Ae^-x sin x が (f(x)+f'(x))sin x = f(x) cos x を満たす ことを言えば十分じゃないのかなぁ.
お礼
ありがとうございます。 それではこの微分方程式がf(x)=Ae^(-x)sinxで表わせない解を持つ可能性が否定できないと 思うのですが、いかがでしょうか。 たとえば確信はありませんが、Aが定数じゃない関数でもとの式を満たすものもありそうな気がします。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 様々な意見を参考に,もう一度自分で考えてみたいと思います。 どうも有難うございました.