産業革命により、欧州諸国はさらに大量の原料と、それによる人口増のため食料増産の必要が生まれた。(知っていると思うが、ドイツなどは高緯度に位置する関係で、食料の増産に苦労する。そのため作物の増産の足を引っ張っていそうな要素を取り除こうとして、農薬が作られる。それが毒ガスのはじまり。)
それでたくさんの船を派遣しいろいろな原材料の探索と、食料確保を始める。最初はただの交易だったが、見るもの聞くもの自分たちとまったく違う。肌の色、言葉、習慣などをみて、ヨーロッパの白人はこれを遅れと見なした。なぜなら欧州のキリスト教が目指す神の国の人達が腰蓑だけで生活しているのは文明度の低さの現れだと考えた。そこであの連中は、現地の人間を「指導してやろう!」と考え、教会を中心とした布教がはじまり、同時に現地人を管理する植民地化が進行する。
それを見た日本も、中国が列強と戦って負け続けるのもやはり遅れているから。だから日本が指導してやろう。ということで日本の周囲に植民していった。だから日本の当時の政策で際立っているのは、各地に学校を作り現地人を教えたこと。
このことを見て、それまでの欧米による間接的ないわば妨害となったのが、共産主義。それが現地のナショナリズムと連結し、大きなうねりとなり、現在の中華人民共和国につながっていく。
さらにアメリカは中国大陸の石油資源に目を付け、欧州は主に植民地経営継続を目指して、日本のライバルになった。当時の植民地の位置関係や資源分布をみれば欧州本国の生命線となっている状況も分かると思う。