こんばんは。蹴られてけがはありませんでしたか?
いずれにしてもお見舞い申し上げます。
で、その同僚の行為ですが、警察に届けることもできます。
慰謝料も取れます。
いずれも法律上は…ですが。
あなたは上司に報告した-とのことですが、
それはまず、法律よりも会社の中の秩序を優先したのだと思います。
警察に訴えたい、慰謝料も取りたいと同じ上司に相談すれば、
おそらく「待った」がかかることでしょう。
それでもあなたが警察に届けたりすれば、
会社の恥部を警察ざたにする、とんでもない奴…というのが
社内での評価になりますが、それに耐えられますか?
まぁ、そうでなくても、率先して背中を押してはくれないでしょうね。
どういういきさつか分かりませんが、
社内で、相手の方があなたより高い評価を得ていたりしたら、
「あいつなら蹴られて当然。訴えられた方が災難」みたいな、
思わぬ方向に話のほこ先が流れ、あなたの立場はさらに悪くなるでしょう。
日本の会社社会には、法律よりも秩序を重んじるという、
ある面不条理さが、いまだに存在します。
それを跳ねのけることが、まずあなたにできるかどうかでしょう。
さて、実際訴える時のことですが、相手の「行為」を罪に問う「刑事」と、
「行為」の賠償を求める「民事」とは明確に分けて考える必要があります。
このうち、警察がつかさどるのは刑事です。
あなたが訴えれば、所要の捜査を経て検察に送り、前科前歴がなければ、
略式訴訟で罰金刑…くらいが、相場だと思います。
この場合の罰金ですが、あなたの損害を補うものでなく、
全額が国庫、国の財布におさまるだけです。
これに対して民事は、あなたが被った損害を相手に賠償させるものです。
中身としては、壊れた携帯の弁償、ケガの治療費、
精神的ショックに対する慰謝料、
蹴られたことでスーツが汚れたり破れたりしていれば、
クリーニング代や買い替えの費用も対象になります。
これは、お互いが話し合って決める「示談」のほかに、
自ら裁判に訴えて、判決で勝ち取る方法とがあります。
要するに、刑事で訴えても、理論上はあなたには1円の得もありません。
訴えた上で、刑事処分をちらつかせ、有利な条件で「示談」に持ち込むことも、
相手に「お灸をすえる」という意味では、有効かと思います。
ただ、実際問題として、会社が介在してくるとすれば、
警察に届けることをちらつかせながら、相手から謝罪と賠償を受け取る-というのが、
現実的な解決策と思われますが、いかがでしょう?
会社があなたに味方せざるを得ないような、適度なさじ加減で要求を突きつけ、
「結局はあいつも長いものに巻かれた」と思わせながら、
あなたの要求を実現させるのが、大人の解決法だと思います。