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透明な魚の血は、赤くないのですか?ヘモグロビンは?
江戸川区にある葛西臨海水族園で血液が透明な魚が世界で初めて公開されて話題になっています。 この魚はコオリウオの仲間です。 脊椎動物で唯一ヘモグロビンを持たないというふれこみです。 ですから血液が透明なんです でも、みかけは普通の魚です。 それとは別に、よく透明な魚っているでしょう? 骨だけが泳いでいるみたいに見える熱帯魚とか。白魚とか。 そういう魚は、血液が透明ではないのですか? ヘモグロビンがないという訳ではないのですか? どなたか教えてください。 よろしくお願いします。
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おそらく濃度や血液量の問題で人間の目に赤く見えないだけではないかと思います。 体の透明度を高めることで捕食者に見つかりにくくしているのかと思います。
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- kagakusuki
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魚は変温動物ですから、体温の維持にエネルギーを消費している訳ではありませんし、水の浮力によって体を支えられていますから、姿勢を維持するのに必要なエネルギーも、陸棲動物よりは少なくて済みます。 そのため、魚は、激しい運動をしなければ、酸素の消費量を少なくする事が可能だと思われます。 鰓呼吸を行う生物がいる事からも判る様に、ヘモグロビンが含まれていない、ただの水にも、少しは酸素を溶かし込む事が出来ます。 つまり、ヘモグロビンを持たない種類の魚は、血漿(血球の周りにある血液中の液体成分)に少しだけ酸素が溶ける事を利用して、血漿で酸素の移送を行っている様です。 ヘモグロビンを利用する場合と比べて、同量の血液中に溶け込む事が出来る酸素の量が少ないため、ヘモグロビンを持つ魚と比べて、血液の循環量を多くして、対処してる様です。 【参考URL】 コオリウオの不思議-海洋政策研究財団のブログ http://blog.canpan.info/oprf/archive/27 尚、ANo.1のお礼欄に貼られていた http://news.hellojinzai.com/?eid=1150579 に関しては、良く見ると、胸鰭らしき鰭の付け根に近い位置の胴体内に、赤い塊(もしかしますと心臓かも知れません)が見えますから、血管が細くて本数も少ないために、全体としては透明に見えている、という可能性もあります。
お礼
書き込みありがとうございます。 みなさまが色々考え書き込まれた事、感謝しています。 その間、私もずっと色々調べました。 >赤い塊(もしかしますと心臓かも知れません)が見えますから、血管が細くて本数も少ないために、全体としては透明に見えている、という可能性もあります。 ↑ どうも、透明に見えるサカナは、そういう事のようなんです。 みなさまが色々書き込んでくださっている時も、色々調べました。 そして判ったことは「コオリウオは唯一ヘモグロビンを持たない」というのは正しいらしいのです。 コオリウオ科の魚16種のうち15種は、ヘモグロビンの遺伝子を そもそも持っていないんです。 だから本当に未来永劫ヘモグロビンを作らないんです。 そんな脊椎動物は確かにコオリウオだけらしいのです。 色々考えてくださって、書き込んでくださってありがとうございました。
- suiran2
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私の知識では、コオリウオが脊椎動物で唯一ヘモグロビンを持たないと言うことはないと思います。ご質問のシラウオやウナギやアナゴの稚魚(幼生)等も赤血球やヘモグロビンを持たないはずです。 これらの赤血球やヘモグロビンを持たない魚類は、当然透明になりますが、血管を太くし、体表呼吸で何ら代謝に異常を来すことはありません。ウナギの幼生が葉っぱ状の理由に体表面積を多くして皮膚呼吸の効率を上げているのだという方もいます。 コオリウオは氷点下で生活しますから氷点下での溶存酸素量は多くなり、ヘモグロビンを必要としないものと思います。また、血液中に多量の糖タンパク質を不凍液代わりに溶かし込んでいますから赤血球やヘモグロビンが含まれますと血液の粘性が高くなりすぎるからではないかと考えられています。
お礼
回答をありがとうございます。 >コオリウオが脊椎動物で唯一ヘモグロビンを持たないと言うことはないと思います。 ↑ そう。こう言っていただけると納得なんです。 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=zpDRpwWx8LM ↑ここで、「脊椎動物で唯一ヘモグロビンを持たない」と言い切っているので、 「じゃぁ、透明な魚はどうなの?」と思ったんです。 コオリウオは透明でもなんでもなく普通の魚ですし。 しかも透明な魚って、結構いるんですね。 あちこち検索しても、透明な魚のヘモグロビンについて書かれているサイトを見つけられず、サカナくんにメールして聞いてみようとまで思ったんですけれど、サカナくんのメールアドレスも見つけられなかったので、ここで質問してみたのです。 「コオリウオが脊椎動物で唯一ヘモグロビンを持たない」という訳ではないと認識しても良いって事なんですね。 ありがとうございます。 だいぶスッキリしてきました。
- tac351115
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白身の魚の血もヘモグロビンがあるので赤いです。 カツオやマグロなどのいわゆる“赤身魚”と呼ばれる魚は、身(筋肉)に“ミオグロビン”という色素タンパク質を多く含んでいます。ミオグロビンは鉄分を含んだ赤い色素を持っているので、筋肉中にミオグロビンが多い魚ほど赤く見えます。 イカやタコの血はヘモグロビンがなく銅が含まれるので青いですね。 http://www.1101.com/kasoken/2004-03-05.html http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/shokuzai/416.html http://gigazine.net/news/20110131_red_meat_not_bloody/
お礼
書き込みありがとうございます。 はい。白身の魚の血もヘモグロビンがあって赤いのは理解できます。 私が知りたいのは、白身の魚の血というよりも、透明な魚の血はどうなっているのだろうという事なんです。 「透明な魚」で検索すると色々な透明な魚を知ることが出来ます。 http://www.youtube.com/watch?v=dIdGyMm3104 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5 http://umafish.com/2008/03/post_57.html http://news.hellojinzai.com/?eid=1150579 白魚(しろさかな)ではなく、白魚(シラウオ)のつもりで「白魚」と表記してしまい、誤解を招いたようで申し訳ございません。 葛西臨海水族園で公開中のコオリウオが、「脊椎動物で唯一ヘモグロビンを持たない」というのならば、透明な魚はヘモグロビンを持っているの?というのがとても疑問に思ったのです。
お礼
お返事をありがとうございます。 あー。なるほど。 濃度や量で赤く見えにくくしているという可能性はありますね。 考えてもわからなくて、私の思い至らなかった点を教えていただいて ありがとうございました。
補足
このようなマニアックな質問に4人もの方が回答をしてくれた事に感謝しています。 私も質問をした後も、色々調べていました。 蛋白質の専門家の方にもお聞きしたのです。 すると以下のような回答を頂きました。 ======= ヘモグロビンはタンパク質です。タンパク質は、遺伝子にコードされています。 遺伝子=設計図、タンパク質=設計図から出来る現物 ですね。 さて、「ヘモグロビンがない」とはどういうことか。 「遺伝子がない」のか。それとも、「遺伝子はあるがタンパク質が作られない」のか。 実は、「コオリウオは唯一ヘモグロビンを持たない」というのは正しいんです。 他の脊椎動物は、少なくとも遺伝子(設計図)は持っています。 設計図からタンパク質をどれくらい作るか、というのは別問題で、 モノによってはライフサイクルの中で、この時期はあまりヘモグロビンを作らないとか、 発現量が非常に少ないとか、そういうものはいますけどね。 そういうやつは、透明に見えたりもします。 ところが、コオリウオ科の魚16種のうち15種は、ヘモグロビンの遺伝子を そもそも持っていないんです。ただ、元はその遺伝子だったのではないかと 思われる遺伝子配列の断片はゲノム中に存在しているようですが。 コイツはだから、本当に未来永劫ヘモグロビンを作らないんです。 そんな脊椎動物は確かにこいつだけじゃないかと思います。 普通、脊椎動物にとってヘモグロビン遺伝子の異常は致死ですから。 やはり冷水の中にいて、溶存酸素量が多いから何とかなっている、と 論文もちゃんと出てますね。 もう一つ、これは「透明な魚」についてですが、 血液って、魚類の平均では体重の6%程度です。 その半分は黒っぽい静脈血で、光に透かしても赤くは見えません。 ですから、「赤い血が流れる血管」なんて、せいぜい体全体の3%程度なんです。 小さい透明な魚などでは、ほとんど肉眼では見えないだろうし、 割と大きめの魚でも、意識して見なければ「透明だなぁ」という印象しか 持たないと思いますよ。 因みに、肉の赤身を決めるのは、ヘモグロビンとほぼ同じ構造のタンパク質、 ミオグロビンです。赤身魚はミオグロビンを大量に発現していて、白身魚は ほとんど発現していません。筋肉の赤味は、ほぼミオグロビン発現量に比例します。 コオリウオ科の魚は、ミオグロビンも発現していません(こちらは遺伝子はあるようです)。 コオリウオ科の中でもNeopagetopsis ionah(学名。日本名は不明w)は 一応ヘモグロビン遺伝子を持っているが、この遺伝子の産物(タンパク質)は ヘモグロビン本来の機能を持たない、とありますね。。 コオリウオ科16種のうち16種ともが、まともにヘモグロビンを作れないようです。 ソースは英語版wikipediaの「コオリウオ科」。 http://en.wikipedia.org/wiki/Channichthyidae ======= No.3の方の「脊椎動物で唯一ヘモグロビンを持たない」事そのものを疑う姿勢も勉強になりました。 ネットをざっと見渡して、「コオリウオは脊椎動物で唯一ヘモグロビンを持たない」と言い切っているのは、 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=zpDRpwWx8LM この動画だけだったんです。 言い切っている文章はこの動画をソースにして書いています。 この動画はテレビ局制作のものですし、コオリウオの宣伝をしたいがための勇み足っていう面もあるかもなぁと、疑う姿勢の大事さを学びました。 結果はNO.2の方の、「透明なサカナは濃度の関係で赤く見えにくい」という説が本当の事のようなので、NO.2の方をベストアンサーとさせていただきます。 みなさま、ありがとうございました。