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"let Karma be Karma"の意味
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1)karma は「業」「宿命」という意味ですから、個人の思惑では変えようもないものですよね。前世の karma がたたってひどい目に遭うというように... そうであれば、宿命にさからわず、流れのままに生きるということを、この let Karma be Karma は表しているように思います。 2)思い出すのは、ハムレットの独白—— To be, or not to be: that is the question: 【A:Whether 'tis nobler in the mind to suffer The slings and arrows of outrageous fortune,】 【B:Or to take arms against a sea of troubles, And by opposing end them? 】 【A:To be】 が宿命に逆らわず生きること、【B:not to be】が宿命に抗って生きること、という解釈が有力です。 それに続くのが、それぞれの立場の敷延になっています。 【A:暴虐な運命の矢や石に耐えて生きる】 【B:海なす艱難に武器をとって立ち向かい、艱難をやっつける】 2)宿命と自由意志の対立はべつに日本に限った話ではないので、たとえば、上のような西洋の例によって説明すれば分かりやすいかと思います。 3)「川の流れのように」という生き方が日本人好みなのでしょうか。gaman も英語になりつつあるようですね。 4)ただし、このセリフは、使い場所によっては、諦観というより、運命は運命にまかせて、とりあえずわれわれはわれわれのしたいようにやろう、という意味にもなり得ますね。たとえば、恋におちたら、その後の苦労がわかりきっている時でも、let Karma be Karmaと言って、敢然と恋におちていく、というふうに... 5)以上、ご参考になれば幸いです。
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- SPS700
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#1さんが優れた回答をなさっているので。これは蛇足です。 この作り話は、下記のように三浦按針の生涯にヒントを得たものです、 http://en.wikipedia.org/wiki/Sh%C5%8Dgun_%28novel%29 西洋人が日本の重要人物(徳川家康をモデルにしたタカトラサマ)とやりあった、という優越感に押され、テレビのミニシリーズでは、入浴中のイギリス人に I am not ashamed of my body 「私の体は恥ずかしくない」と裸で入って来るなど、羞恥心のない日本の女、という西洋男性の夢をくすぐるシーンもあり、人気が出ました。 karma は、サンスクリット語で、「わざ」、とか「しごと」という意味で、インドヨーロッパ祖語の *kwer- 「作る」「形づくる」に遡ると言われていますが、英語に入ったと立証されるのは1827年頃とされています。 ここでは直訳すれば「業なら業だっていい」というやけっぱちの物言いが感じられます。せいぜい三船敏郎扮するタカトラあたりの台詞でしょう。 僕の身内の子が小学校の頃、「読んだか」と聞くと、 junk 「ごみ」と言ったのを覚えています。
- ucok
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ご友人ですよね? 私なら、すなおに、わからない、説明できないと返答します。場合によっては「図書館で翻訳本を借りて、日本語でどういう意味合いで言っているか調べましょうか?」と言うかもしれません。 いずれにせよ、意味合いは読者であるご友人が読解力で判断すべきことですし、そもそも著者は日本人ですらありませんし、日本人だからという理由だけで、ご友人よりも詳しくわかるわけではありません。一方で、ネットで質問することくらい、ご友人でも英語でできます。むしろ、この本に関しては、英語圏のほうが読者が多いのではないかと思います。 ありのままの日本人の友人で有り続けることも友情であり、文化交流です。
お礼
親切で丁寧なご回答、誠にありがとうございます。 わかり易い例も色々挙げていただき、大変参考になりました。 まさしく、"宿命にさからわず、流れのままに生きる"そんな感じなんでしょうね。 Karmaという微妙なニュアンスを含む意訳なので、他の方の解釈を聞く事で大変勉強になります。 当方でも小説の流れはわからないので、読んだ友人と話したところ、あくまでも前向きなニュアンスで "don't fight against fate"といった所に落ち着きました。