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月は1年に約3センチずつ遠ざかってるという話
月は1年に約3センチずつ地球から遠ざかっているそうですが、 一体全体どうやってそんな微々たる数値まで観測できるんですか? また、この説は有力説ですか?それとも仮説ですか?
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月にはアポロ宇宙船が何度か着陸していますが、そのときにレーザー光線を反射するためのミラーを置いて来ているんですよ。そのミラーめがけて地球からレーザー光線を発射し、反射が返ってくるまでの時間を測定すればミリ単位で測定できます。光の速度は常に一定ですから掛かった時間さえわかれば距離が算出できるわけです。 ところで、どうして月が遠くなっていくのかご存知ですか?これは地球の自転が月を引っ張って少しずつ加速させているからなんですよ。当然、月を加速させただけ地球はエネルギーを奪われるので、地球の自転速度はほんのわずかづつですが遅くなっているんですよ。地球が出来てすぐのころは地球の一日は18時間ほどで、月は今よりもずっと地球に近いところを回っていたのですが、地球の自転のほうが月の公転よりも速いため、少しづつ月の公転速度が早くなり遠くに行き、その分地球の自転速度が遅くなって今に至っているわけです。
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- Kunfu
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月の成り立ちは初期地球に火星ほどの大きさの天体が衝突して分裂したというのが有力説です。(ジャイアントインパクト説) ぶつかった時の破片が1ヶ月くらいで地球から2万kmの位置にまとまって月ができました。 当時の地球の自転周期は5時間くらいであったと言われています。 それが潮汐力で自転エネルギーを月の位置エネルギーに移して、現在の38万kmの位置になっています。 最終的には140億年後地球の自転周期は今の47日にまで遅くなります。 その頃の地球と月の距離は55万kmとなり、月の公転周期と同じになっているでしょう。 つまりお互い向き合ったままの状態になります。 そうなると、もうブレーキは効きませんからそれ以上自転が遅くなることはありません。 (そのまえに太陽が膨張して地球軌道は飲み込まれている可能性が高い。ちなみに70億年後には太陽は輝きを失って白色わい星になっています。) ところで、火星の衛星フォボスは、火星の自転より速く公転しており月が遠ざかるのと逆の原理で、やがて火星に落下すると予測されています。 距離の測定は他の方の説明のとおりです。
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素晴らしい回答ありがとうございます。
- hubblespace
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「理科年表オフィシャルサイト~月までの距離はどのようにして測定するのでしょうか」 http://www.rikanenpyo.jp/FAQ/tenmon/faq_ten_005.html
お礼
大変参考になりました! ありがとうございました。
お礼
素晴らしい。 文句無しのベストアンサーです!