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本当に記憶喪失なのか、嘘をつかれているのか
30代前半女です。 先日、友人男女4名で旅行に行きました。 中でも、久しぶりに会う30代後半の友人女性Aさん (これまで共通の趣味を通じてライブやオフ会などで数回会った事がある)の 言動や振る舞いがあまりにも我儘のように思えたため、初めて行く土地でしたが 残念ながら楽しむ事ができませんでした。 その言動や振る舞いとは ・キャッチボールにならない会話が旅行中ずっと続いた事。 こちらの話す事に相槌も打ってくれず別の話を始めるので会話がすぐ途切れてしまう。 (こちらの話がつまらなかったのかもしれませんが…) ・新幹線のチケット、ホテルの朝食券を各自に渡そうとすると「無くしちゃうから持ってて」 とか、フロントに預けるべきルームキーまでもこちらに渡し預けさせようとしてきた 何よりキツかったのは、私達は割と散策中などは目の前にある景色などについての会話をしたりして 楽しむタイプなのですが、彼女は景色どころか、ずっと自分のしたい話をし続けていました。 人それぞれとは思いますが、こちらとしては振り回されているかもという気持ちが大きくなり、 旅行に来ている感覚ではなくなってしまいました。 旅行中はさすがに雰囲気を壊す恐れがあるので注意・無視する訳にもいかず、 なんとか気にしないように楽しく過ごす事を心掛けました。 ただ、帰宅してからどっと疲れが出てしまい…今後また会う機会がある為、 また同じ事を繰り返されたくなかったのもあり、翌日に正直に伝えました。 その時は「言いにくい事をわざわざ言って頂きありがとうございます」と謝ってくれました。 その出来事から1ヶ月程してから 「突然ですが、階段で転び頭を強打した為ここ2ヶ月の記憶をなくしました。 旅行の事も憶えておらず、日記や記録でしか把握できていません。 言いにくい事もわざわざメールをくれているみたいなのですが、憶えていないんです。 本当に申し訳ないです」というメールが届きました。 記憶を失くした経験がないため失礼な発言になってしまうかもしれませんが、 頭を強打して2ヶ月の記憶を失くす事ってあるのでしょうか? 強打した直後は自力でタクシーに乗り帰ったようですし、 病院に行く事などをネット(twitter)で状況をつぶやいていたし、 翌日以降もメールやネットは普通に出来ているみたいなのです。 診察結果、「異常はなかった」ととも言っていました。 「憶えていない」と言われた事に関してですが、 「新幹線やホテルの手配とか色々世話してやったのに、旅行そのものを忘れたのか?」と 責めるつもりは勿論ないです。 もしかしたら、近々会う機会があるので、その時気まずくなるのを避けようとして 「忘れた」事にして許してもらおうとしてるのでしょうか・・・ 本人にしか分からない事かもしれませんが、何故そういう事をするのか、 心理面で知りたいと思いました。 彼女への今後の接し方を含め、アドバイスいただけるととても嬉しいです。 (私はできればもう関わりは持ちたくないと思ってしまっています) くだらない相談かもしれませんが、30代になってこんな出来事に遭遇すると思わず… 人生経験が足りないのかもしれませんけれど・・・ お読みいただきありがとうございました。
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- vzb04330
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心理士です。 その女性ご当人のパーソナリティや、行動上の特徴はさておき、記憶障害に限ってご説明します。 このように、頭部を強打してから、それ以前の記憶を失うということは確かにあります。 記憶障害(memory disorder)あるいは、健忘(amnesia)と呼ばれて知られています。 健忘症は、脳しんとう、慢性アルコール依存症、脳炎、脳腫瘍、脳卒中などにともなって起きる記憶障害を指しています。 ある人が大きな外傷を受けて、次の日に目覚めたとき、自分が誰なのか、そして自分の過去はどうだったか覚えていないというようなドラマや映画をご覧になったことがあるかかもしれませんが、実際にあり得ます。 ただし、このように、過去の出来事や自分について情報をすべて失ってしまうということは、実際にはまれです。 しかし、ご質問の例のように、他の認知機能の障害をともなわないで、記憶のみを失う形で健忘症が生じることはさほどまれではありません。 ご質問の当事者の方のように、頭部を強打するといった外傷(最近流行のトラウマではありません。トラウマは、心的外傷を指します)の後で、それ以前の記憶を失うというタイプの健忘症を「逆向性健忘(retograde amneia)」と呼びます。 逆向性健忘は、外傷よりも前の出来事の記憶を失うというのが、その特徴です つまり、すでに知っていたこと、覚えていたことを忘れてしまうということです。 どれくらいの期間の間の出来事を忘れるかについては、いろいろとありますが、数ヶ月~数年程度ということが多いようです。 ちなみに、外傷を受けてからのことを覚えられない状態を「前向性健忘(anterograde amnesia)」と呼びます。 つまり、ケガをしてから新しいことを覚えたり、学んだりできない状況に陥るのが、前向性健忘ということです。 健忘の分類には、その他の観点からも行われています。 1)原因 ・器質性健忘……脳に何らかの器質性の障害が起こり(脳卒中、脳腫瘍など)、健忘が生じる ・心因性健忘……脳には器質性の障害はなく、脳の機能不全(働きの低下、悪化)によって生じる 2)時間特性 ・一過性健忘……一時的な健忘状態が生じる場合(数分~数日間) ・持続性健忘……全健忘ともいい、健忘状態が長期にわたって続く場合 などです。 以上から、彼女が、「忘れたことにしてもらいたい」という可能性も否定はできませんが、頭部を強打するという外傷を負ったことが事実であれば、それによって、逆向性健忘が起こっている可能性はかなり高く、思い出せない、忘れてしまったということが事実であると理解して、矛盾はないと考えられます。 以上、ご参考までに。
お礼
こんばんわ。 記憶障害に限定しての内容との事ですが、とても興味深く 拝読させていただきました! 大変勉強になりましたので参考にさせていただきたいと思います。 ご回答ありがとうございました。