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腎細管でのNa+再吸収とK+排出のしくみ

腎細管ではNa+再吸収とK+排出をするそうですが、 そのしくみがイマイチわかりません。 これって受動輸送でおこなっているんでしょうか? それとも能動輸送ですか? 」 能動輸送なのだとしたら、能動輸送は、「ナトリウムが細胞外へ、カリウムが細胞内へ輸送される」 のだから、上記の腎細管での仕組みは矛盾していると思うのですが、 ということは受動輸送ということでしょうか?

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回答No.1

こんにちは、 どうやら能動輸送について間違った理解をしているようですね。 能動輸送とは、「エネルギーを使って」能動勾配に「逆らった」物質の移動をさせる作用のことです。 Na+/K+-ATPaseは代表的な能動輸送の例ですが、これだけがすべてではありません。 例えば胃の壁細胞では胃にH+を排出するためのH+/K+-ATPaseがあります。 H+/K+-ATPaseは400万倍の濃度差に逆らって壁細胞から胃にH+を排出します。 また、Na+/K+-ATPaseによって作り出された濃度勾配を利用して別の物質が輸送された場合も全部ひっくるめて能動輸送といいます。 この場合は、エネルギーを直接消費していない過程のことは二次能動輸送・三次能動輸送などと言って区別します。 腎細管でのナトリウムの再吸収・カリウム排出は能動輸送で行われています。 例えばNa+については、 尿細管細胞では、Na+/K+-ATPaseの能動輸送で血管にNa+を排出し、K+を取り込む(一次能動輸送)  →細胞内のNa+が少なくなり、原尿のほうがNa+の濃度が高くなる →Na+/H+交換輸送体によって原尿からNaが細胞内に流れ込み、代わりにHを排出する(二次能動輸送) という作用によって原尿→尿細管細胞→血液という具合に再吸収が行われます。 ちなみに、Na+/H+交換輸送体によってできたプロトン勾配に従ってペプチド輸送体でペプチドの再吸収(三次能動輸送)を行います。 他にもいくつか経路がありますから、詳しくは以下のサイトをどうぞ。 K+についても載ってますよ。 尿細管細胞 http://hobab.fc2web.com/sub4-tubule.htm#Na-H

kagomeran77
質問者

お礼

詳しい説明ありがとうございました。そういうことだったのですね。 納得です。

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回答No.2

No.1の方とかぶるのですが、能動輸送の定義が間違っています。 「ナトリウムが細胞外へ、カリウムが細胞内へ輸送される」 これはNa+/k+ATPaseについての話ですね。 能動輸送は 「濃度勾配に逆らって物質を輸送する」 例えば Ca2+ATPaseは、能動輸送を行うポンプですが 「細胞内のカルシウムを細胞外に輸送する」ものです。これも能動輸送です。 ちなみに、いろいろあるんですが一番大きなところでは >>腎細管ではNa+再吸収とK+排出をするそうですが Na+再吸収は、二次性能動輸送。 K+は受動輸送 で行っています。 能動輸送は三次性能動輸送まであるので、一度しっかり能動輸送を勉強されたら 良いと思いますよ。それからではないと腎は理解できません。

kagomeran77
質問者

お礼

能動輸送、奥深いですね。。。 一度じっくり勉強してみたいと思います。 ありがとうございました。