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放射能が必要な生物がいたら?
「宇宙戦艦ヤマト」に出てくるガミラス星人は、 放射能が必要で地球を放射能で満たしました (「放射能」が指す意味が掴みきれませんが、 放射性元素を必須元素としている宇宙人ならありえますね)。 また、今回の原発事故に於いても 「少しくらいの放射線は生物には必要だ」と言う学者もいます。 放射線はDNAを傷つけたりして良い点など何も無いと思うのですが 生物が放射性元素や放射線被曝を必要とするとしたら どんな機構でしょうか? 例「癌細胞に対する治療みたいなことを放射線で常にやらないといけない」
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極限環境微生物は下のような異常な環境で生きられるので、その状況では圧倒的に生存に有利です。 また、放射線などによる変異ミューテーションは進化に不利になることが多くありますが、ごくまれに有利になることがあり、それが進化自体の原動力になることがあります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%B5%E9%99%90%E7%92%B0%E5%A2%83%E5%BE%AE%E7%94%9F%E7%89%A9 放射線 [編集] 放射線はDNAの変異源として最も有名であり、放射性物質は癌源物質ではもっとも有害なものの1つである。しかし、放射線耐性菌デイノコッカス・ラディオデュランス は放射線存在下でも増殖が可能である。この種はγ線によって滅菌されたはずの缶詰の中で繁殖していることから発見された。大腸菌やヒトでは、30グレイ程度の放射線量で死に至るが、Deinococcusは5000グレイ程度の放射線に対して耐性を持ち、増殖が可能である。Deinococcusは極めて強力なDNA修復機構を所持していると考えられており、放射線や紫外線によるDNA変異に対して、すぐさま修復機構が働くことによって生育可能となると考えられている。
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- SortaNerd_
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細胞呼吸のサイクルの中に放射線被曝を必要とする段階があると考えるのがしっくりきます。 人間は酸素を使った化学反応で生命維持に必要なエネルギーを得ています。そのため呼吸サイクルに関わる物質は化学反応で扱える程度の結合エネルギーのもののみです。 一方、私の考えるガミラス星人は呼吸サイクルの中に化学反応では壊せない物質が関わっていて、この段階を越えるために放射線でその物質を分解する必要があるのです。
- kagakusuki
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>「少しくらいの放射線は生物には必要だ」 一般的に生物は、放射線が一切存在しない環境中でも、正常に生育し、子孫を残せると信じられていますから、「必要」ではありません。 只、極微量の放射線が存在すると、体内の免疫機構が活発化したり、損傷した遺伝子が修復される働きが活発化したり、癌が縮小したりする、等々の現象が知られています。 そのため、一部の科学者等からは、「放射線は、微量であれば、健康上有益な作用がある」という仮説が唱えられていて、この「微量な放射線が、健康上有益な効果をもたらす現象」の事を「放射線ホルミシス効果」と呼んでいます。 【参考URL】 ホルミシス効果 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%B9%E5%8A%B9%E6%9E%9C (財)高度情報科学技術研究機構 RIST > 原子力百科事典 ATOMICA > タイトル一覧表 > <大項目> 放射線影響と放射線防護 > <中項目> 放射線による生物影響 > <小項目> 生命と放射線 > <タイトル>放射線ホルミシス (09-02-01-03) http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-01-03 放射線と健康を考える会 > すぽっとらいと > ヒトにおける低線量放射線ホルミシス http://www.iips.co.jp/rah/spotlight/kassei/humans.html 但し、この仮説を唱える科学者は、どちらかと言えば少数派で、多くの科学者は、「微量であっても、放射線は有害」と考えている様です。 放射線ホルミシス効果に否定的な科学者の意見は、 「体内の免疫機構が活発化」や「損傷した遺伝子が修復される働きが活発化」は、「有害なものが存在する事に対応するために、生体がそれらの防御機構を活発化させて防御態勢を取っている」、 「癌が縮小する」のは、「放射線が有害であるからこそ、異常な状態となった細胞である、がん細胞が死ぬ」 というもので、現在に至るまで、どちらが正しいのかは、決着がついていません。 尚、「放射線ホルミシス効果」仮説は、あくまでも「微量な放射線は健康上有益」であると言っているだけで、「生物にとって、微量の放射線は必要」と言っている訳ではありません。 例えば、ヨーグルトを毎日食べる事は「健康上有益」な事ですが、ヨーグルトを全く食べなくても、人間は生きていけますから、「人間にとって、ヨーグルトを食べる事は必要」という訳ではないのと同じ事です。 勿論、「放射線ホルミシス効果」仮説を唱える科学者達も、大量の放射線は生物にとって有害であるという意見に、異論はありません。 それから、ハオリムシ等の様に、海底の熱水鉱床の近くで生きている生物は、海底から噴出する熱水に含まれている、硫化水素等をエネルギー源として生きている、硫黄酸化細菌から栄養を得て生きています。 海底から熱水が噴出するためのエネルギー源は地熱ですが、地熱のエネルギー源は地球誕生時の小天体の衝突のエネルギーと、地中の岩石に含まれている放射性物質の崩壊熱であり、もし、地中に放射性物質が存在しなければ、地熱の温度は早い段階で低下してしまい、熱水鉱床も殆ど無くなってしまっていたかも知れませんから、熱水鉱床付近に生息している生物にとっては、放射能は間接的に必要なものであると、言えなくもありません。 【参考URL】 チューブワーム - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A0 熱水噴出孔 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E6%B0%B4%E5%99%B4%E5%87%BA%E5%AD%94 又、生物の身体の中の有機物がエネルギーに変わる時、有機物中の炭素は二酸化炭素に変化して、大気中や水中に放出されます。 そして、大気中の二酸化炭素は、海の水に溶け込んだ後、貝や甲殻類、サンゴ虫、等の海生生物の体内で、カルシウムと結び付いて、水に溶けない炭酸カルシウムとなって、海底に堆積します。 そのままでは、地球上の炭素は、次々に炭酸カルシウムとなって海底に積もり、生物の栄養として利用出来なくなって行きます。 しかし、実際には、海底のプレート運動によって、海底は地下のマントル層の中に、徐々に引き込まれて行っています。 マントル層は高温であるため、地下に潜った海底プレートは、高熱で融けてマグマとなって上昇し、地上や海底に、再び噴出します。 その際、海底に堆積していた炭酸カルシウムも、分解して再び二酸化炭素ガスとなって、大気中に放出するため、植物の光合成に利用出来る形となりますから、地球上の炭素や二酸化炭素が無くなる事は無い訳です。 このプレート運動もまた、地熱をエネルギー源としていますから、地球上の全ての生物が、間接的に放射能を必要としていると言えなくもありません。 【参考URL】 炭素循環 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%AD%E7%B4%A0%E5%BE%AA%E7%92%B0 プレートテクトニクス - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9