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薬剤師の仕事
私が古いのでしょうか、薬剤師と聞くと女性の仕事のように感じます。 理由は「収入がそこまで高くない」(平均収入は公務員よりも低い) 「パートのイメージが強い」(ドラッグストアの店員が大多数なのではないか) 実は旧帝工学部志望だった私の息子が、急に薬学部と迷いだしました。 親として青天の霹靂です。男の一生の仕事として、薬剤師ってどうなのでしょう? MRなど、女性ならちょっと格好がいいのですが、男性だと(素人目から見れば)医者の太鼓持ちのイメージです。 大変失礼な書き込みだと重々承知の上、忌憚ない意見をお聞きしたくて質問いたしました。 暴言、お許しください。
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再びNo.2です。 >薬学部の授業では解剖などもあるのでしょうか?動物実験なども?薬学と動物実験はやはり切っても切れない関係のような気がします。 はい、解剖学の実習もありますよ。私たちの頃は学部実習では犬の解剖がありましたし、その他にも薬理学・衛生化学の実習ではウサギ・ラット・マウス等への薬物投与(静注・皮下注。腹腔内)や血管の結紮・採血その他いろいろやりました。でもまぁずいぶん前の話ですから最近はもっと簡略化されていたりするかもしれませんね。 後は、病院での実習時にはヒトの解剖も手伝ったことがありますし、腎移植等外科手術を間近で見学させていただいたこともあります。 まぁでも、後半の部分は全員が必修というわけではなく、あくまで「たまたま」私にはその機会があったというだけですが・・・ また薬学部といえども、基礎的な病理学や解剖学、あるいは生理学などの講義もありますので、最低限の基礎医学知識もマスターする必要があります。 最後に前回の回答では書き忘れたのですが、もし調剤だけでなくより高度な臨床薬学業務に就こうとするのであれば、やはりある程度難易度の高い大学(旧国立大系~有名私立大)を選ぶ必要があると思います。近年相次いで新設された薬科大の中には薬剤免許取得のため専門学校化している(あるいは結果的にそうなってしまっている=調剤が出来るように仕立てるのが仕事?)学校もあるように思えます。 特に東大・京大を初めとする旧国立大系の薬学部学生は、最初から薬剤師免許などは眼中になく(実際に国家試験合格率は新興大学より低かったりします)、国家公務員上級試験・企業・大学(大学病院も含む)の研究員等を念頭においていることも申し添えておきます。 お役に立てば幸いです。
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- asayan2108
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あなたのイメージは確かに一理あるなと感じました。 私自身は、旧帝の大学院を卒業し、メーカー勤務を経験し現在は病院薬剤師をしております。 はっきり言って、薬剤師は女性が多いです。特に一般の方の目に触れる、DS、調剤薬局などは正社員よりもパートさんが多いのでなおのこと薬剤師=女性のイメージが強いのかといます。 女性の仕事としては、つぶしのきく、時給が良いなど最強の資格の一つだと思います。 医療業界に言えることですが、医師以外は女性がメインです。 しかし、その分、男性というだけで重宝されやすくもあります。 息子さんに誰でも知っているような大学に進学できる学力があれば、薬剤師はお勧めできませんが、そうでないなら、少ない努力で安定で高くはないけどそこそこの給料がもらえる資格ではあります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 おっしゃるとおり、我々一般人が目にする薬剤師さんはドラッグストアや調剤薬局、病院に限られるので、どうしても女性のイメージが付きまとっていたのです。ですが、今回、皆様のご回答を拝見して、目に付かない場所でたくさんご活躍されていることを知ることができました。 医療業務の現場では、医師以外は本当に女性ばかりですものね。看護師同様、だからこそ男性薬剤師は重宝されるということでしょうか。 息子は東大・京大など誰でも知っている大学に進学できる学力はありません。志望も地方旧帝大工学部です。地帝でも機電系志望なので就職には困らないとは思うものの、それでも安定はそう望めない業種だと心得ています。息子も昨今の不況でその辺に怖気づいたのか、今まで志望から外していた薬学部が地方国立なら届くと知り、そちらに興味が移り始めたと言います。 悩みは尽きませんが、三者面談までには息子とよく相談し、志望を決めたいと思います。ありがとうございました。
- pharmacien
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薬剤師に女性が多いのは,大正時代に国策として女子薬学校を多く作ったからです. 地域の公衆衛生を妻であり母である立場から広めようという考えでした. 教育機会のなかった戦前までの日本において,女子高等教育の中の大きな分野が 「薬学」であり続けたことは事実です. 薬学部(6年制の方)で教えることは医療薬学(調剤を含む)だけではありません. 有機化学や放射線化学,衛生化学(毒や食品衛生)など,化学を中心にした教科 が多くあり,化学分野の工学系を目指されている方なら十分興味をもたれることでしょう. 対象が「ヒト」の化学を勉強するところです. 2008年のノーベル化学賞受賞者 下村脩博士が薬学出身だということを覚えておられることでしょう. 裁判化学や学校薬剤師活動などは,あまり世間には知られていませんが, 薬剤師の重要な業務です. 病院勤務の一般的な薬剤師の給与があまり高くないことは事実です.しかし,近年 専門薬剤師,薬物療法認定薬剤師という制度が,ガンや感染症治療などいくつかの分野 でできており,薬物治療において医師と対等な関係の業務を行うことはめずらしく なくなってきました. 企業(製薬企業だけでなく,食品,バイオなど)や国家公務員I種(技術職)に向かう 人も(前述の方の通り,国立や有名私大では)多くいます. 男子一生の仕事として,おもしろい仕事ですよ.
お礼
ご回答ありがとうございます。 薬剤師に女性が多い理由、よくわかりました。歴史的背景があったんですね。大変勉強になりました。 下村教授、薬学部ご出身でしたものね。よく存じ上げております。息子は化学は好きのようですが、物理に比べると成績が今ひとつで、特に有機化学を苦手としています。好きと得意は別物だと息子を見ていると思います。 調剤だけではなく、他業務でも活躍の場があるとのこと、大変参考になりました。男子一生の仕事として面白いというご意見に大変勇気づけられました。(男性薬剤師さんでしょうか?もしそうでしたら、質問文の数々のご無礼、お許しください)ありがとうございました。
- Lescault
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こんにちは。 薬剤師有資格者です(生業としての調剤経験は全くありませんが・・笑)。 私自身は、某私立薬科大の大学院卒業以来、製薬会社の研究所・臨床開発業務に従事してきていますが、友人には臨床薬学関連の業務についている者も(男女問わず)たくさんいますよ。 annasui302さんの誤解の根は、臨床薬学=調剤しかしない というイメージだと思われます。逆に私に言わせれば、調剤=臨床薬学 とはなりません。臨床薬学は臨床薬理学的、あるいは臨床薬物動態学的な理論に基づいて新たな薬物の投与計画を提案したり、生体内の薬物挙動の予測、扱いの難しい薬剤の投与管理などを実際の医療現場で実践することが主業務になります(もちろん同様の業務は医薬品開発の場でも有効で、その点では新薬の開発業務にも通じるものがありますが)。 実際に上記の業務を行うには、数学・薬剤学・薬理学・IT等の知識を駆使していく必要がありますし、結果を実際の医療現場で役立てることが出来る点では非常に興味深いものがあると思います。 annasui302さんは、盛んに「女性が・・」とご心配ですが、私の知る限り、この種の業務従事者はほぼ男女半々位の比率だと思います。調剤現場はたしかに女性上位ですが、裏側で見ればこのような業務もあり、従事者の男女比率も異なる・・ということです。そういう目で見れば、別に男性が一生の仕事としても全然おかしくないと思いますし、調剤業務についても男性薬剤師は将来的に管理職候補な場合が多いので、それはそれで一生の仕事としても全然おかしくないと思います。。 annasui302さんの仰るように、たしかに薬剤師でも調剤業務従事者の給与はそれほど高くないかもしれませんね(関東地方でもせいぜい700万円くらい?)。ただ、主要な医療機関(大学病院等)で上述の臨床薬学業務もこなすような人材については別立てで考えたほうがいいと思います。 因みに蛇足ですが、 >男性だと(素人目から見れば)医者の太鼓持ちのイメージです。 これは数十年前のイメージですね^^;。今のMRさん方の(少なくとも主要製薬メーカーの)知識レベルは半端ではないですし(中には自らが医師の資格を持っているMRさんもいらっしゃいますから)、そもそも公取法等によって妙な手段で自社品を売り込むことはできなくなっていますので、太鼓は持てなくなってます(笑。
お礼
ご回答ありがとうございます。無知な私のために、ここまでご丁寧に素晴らしいご回答をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。何もかも初めて知ることばかりで、『訊くは一時の恥、知らぬは一生の恥』だとつくづく感じています。本当に訊ねてよかった・・・ 「臨床薬学=調剤しかしない」まさにその通り、私の誤認識はそこから始まっています。そうではないということ、回答者様のおかげで詳しく知ることができました。MRの仕事にも薬剤師さんがたくさん就かれていますが、こちらの「太鼓持ち」イメージも古いのだということも良く解りました。そして男性でも活躍の場があること、調剤やMRだけが職種でもないということ、全て安心できました。本当にありがとうございました。 恥ついでにもう一つ、お訊ねしたいのですが、医療関係での臨床薬学業務もあるとのこと、ということは、薬学部の授業では解剖などもあるのでしょうか?動物実験なども?薬学と動物実験はやはり切っても切れない関係のような気がします。工学系だとモノを扱うわけですが、薬学だとヒトを扱うわけですよね。それなりの覚悟が要りますよね。
昔から開業している薬局の店主は男性が多いですよ 旧帝工学部などという表現をされる方が薬剤師=ドラッグストアの店員 と思われるのも不思議な話ですけど
補足
ご回答ありがとうございます。そして暴言をお許しください。 もちろん、調剤薬局の薬剤師や病院の薬剤師の存在は存じ上げております。男性もちらほら見かけますが、やはり女性が多いように感じています。 昔から開業している薬店は確かに年配の男性が店主だったりしますよね。ですが、どうも説明を聞いても素人っぽくて、名前を借りているだけの薬局だろうかなどと思ってしまいます。(昔は薬剤師の名前だけ借りて開店もできましたよね?) 最近のドラッグストアでは薬と一緒に食料品も売っていて、薬剤師さんが卵や牛乳をレジ打ちしている姿を見ると、やはり女性の仕事のような気がしてならないのです。薬学部(特に臨床薬学)の男女比は女子の方が上回っている大学が多いのを見ても、やはりそうかと思わされます。 ただ、薬剤師の大多数がドラッグストアや商店街の薬局にいるようなイメージは持っていても、薬剤師=ドラッグストアの店員と申しているわけではありません。私の書き方でそのような誤解を起こさせてしまったことをお詫びいたします。 そして、できれば、「薬剤師=ドラッグストアの店員と思われるのも不思議な話ですけど」とおっしゃるのでしたら、薬剤師のことをあまり知らない私に男性薬剤師の活躍の場や、こんなやり甲斐がある、こんな夢を見られるなど、いろいろな情報を教えていただけたらと思います。(とりあえず、創薬科方面は除外させてください。こちらは研究職として男性でも活躍の場は容易に想像できます。今回は臨床薬学の男性の活躍の場をご教示いただければ幸いです)
お礼
再びありがとうございます。 やはり、解剖や動物実験は避けては通れないようですね。血を見るのが苦手な息子には向いていないかもしれませんね。その辺は覚悟しているのか、話してみようと思います。三者面談がもうすぐなので志望大学や学科は決めて面談に行かねばなりません。 私も大学別薬剤師試験合格率を見たことがあります。有名大ほど低いですよね。薬剤師免許はそこまで必要ではない(なくても臨床薬学業務に就ける)ということでしょうか?となると、創薬学科との違いは何なのでしょう・・・より化学(薬)に近いのが創薬で、より医療(人)に近いのが臨床薬学でしょうか・・・最初のレスポンスで「創薬学は除外して・・・」と書いていながら・・・すみません。 >お役に立てば幸いです。 はい、大変役立ちました。ご親切を心より感謝いたします。