円高により日本国内の自動車産業はどうなるのでしょうか。
円高により日本国内の自動車産業はどうなるのでしょうか。
過去に、日本の金属食器、繊維、衣料などのものづくり産業は、一部の高級品などを除き、ほとんど壊滅してしまいました。
最近の円高により、日本の自動車産業も、これらの産業と同様の道を辿るのではないかと危惧しております。具体的には、大手自動車メーカーが、小型車を東南アジアからの輸入を開始したり、他社も同様の動きを見せている様です。自動車会社の組立ラインが、海外に移転すれば、必然的に、日本の部品メーカーは、海外に工場を作るか、仕事を失うか、さもなければ、更に価格を下げざるをえなくなります。
また、これらの自動車産業が、日本から去れば、今まで雇用されていた人も職を失うことになり、日本政府や地方自治体も税収が減少し、更に、財政が厳しくなることが予想されます。
この様な状況の中、なぜ、日本政府は、のんびりと構えているのでしょうか。
私が、もっとも心配しているのは、円高で、自動車産業や電機産業が、海外に移転、更に、鉄鋼業界も韓国、中国、インドに取って代わられ、日本から輸出するものが無くなり、とすると今度は、日本の国力が弱くなり、円安になり原油や食料が円ベースで大幅アップの大インフレが起こることです。まあ、インフレになれば、日本政府の国債も返済が楽になりますが、こんなことになったら大変です。
以上、なぜ、今の円高を政府は、静観しているのか、また、このまま行くと日本の輸出産業は衰退し、逆に、今度は、円安になり大インフレが起きるのでは思っています。そんな可能性はないのでしょうか。