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円高になる理由は?
円高になるということは日本の産業競争力が強いということですが納得できません。 かつては、造船、鉄鋼、家電、半導体、自動車など競争力がありましたが、今、競争力が有るのは自動車くらいだと思います。 それなのに円高になるのは何故ですか?
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円高の根本原因は、ドル安ユーロ安です。つまり「円が高くなる」要素よりも「他の通貨が安くなる」要素のほうが高いので、相対的に円が買われて高くなるわけです。 ではなぜ円が高くなるのか・・ 21世紀に入ってから、新興国の経済力が上がってきていました。新興国は自国の安い通貨を利用して、安い労働力で製品をつくり、先進国に輸出してきていたわけです。 特にアメリカはずっと貿易赤字になっており、最初は日本そして最近は中国などを含む新興国に対する貿易赤字を出し続けています。 通常であれば、このような国はギリシャ同様デフォルトしてもおかしくないのですが、アメリカは先進国としてほぼ唯一毎年人口が増えていること、最先端技術などの投資が盛んで経済的に莫大な利益を生むこともなることなど、消費大国としての地位は大きく軍事大国としての地位とあいまって「大きすぎてつぶせない」ため、日本や中国がアメリカ国債を大量に購入して支えているのです。 ユーロ圏を見てみると、ドイツなどは貿易黒字があり経済収支も黒字なのですが、ギリシャやイタリアなどは貿易赤字と財政赤字を抱えているため「貿易赤字を解消するために国債を発行して借金をする」ということがそもそもできない状態なのです。 ギリシャのデフォルトとは、まさにそのような状態を言っているわけです。 翻って日本はどうかというと、財政赤字はあるものの貿易は黒字であり、また中国や韓国など世界中が貿易赤字を出している国々に対して黒字を保っているほぼ唯一の国といえます。 財政赤字補填のための国債もほぼ国内で購入され、また外国に購入してもらうにしても貿易黒字が国債発行の担保となっているわけです。 ですので、お金を運用する証券会社などのディーラーからみれば「とりあえずつぶれそうなユーロとかアメリカよりも日本にお金を置いておくほうが安全」と考えており、それが日本円を買う圧力になるため、円高になります。 日本の輸出力は衰えたわけではなく、円高だから利益が出ないのです。そして円高に対応すればするほど、円高が進むという皮肉です。
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- Kunfu
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円高になるのは日本の産業競争力は強いからではありません。 為替相場が動くのは、実需ではなく金融の力学に従っているのです。 通貨自体が金融商品だと思ってよろしいです。 円高の原因は2つあります。 現在、急激な円高になっているのは、 1.アメリカの量的緩和IIでドル安になっているのと、ユーロの危機でユーロ安になっている裏返しです。 それに長期的に実力以上に円高になっているのは、 2.日本の通貨供給量が異常に少ないからです。 膨大な輸出黒字を記録している中国は通貨高になるはずですが、弱いドルと連動しています。 それは、中国の通貨供給量が異常に多いからで、1999年を100とすると2009年には450近くになっています。(グラフご参照) これだけお金が供給されれば、価値が下がりますから人民元は高くなりません。 その他の国でも200くらいにはなっていますが、日本だけ120程度です。 日本が潜在的成長率を2%とすれば毎年4~5%通貨供給量を増やす必要がありますが、やっていません。 つまり、日銀の金融政策の失敗が円高を招いています。 つい先ごろ、財務大臣が円買い介入したと発表しました。 中長期的には全く意味がないと批判されていますが、今まで何もしてこなかったのでアリバイ作りの意味でやったとしか思えません。 イギリスのフィナンシャルタイムスも「攻撃的な量的緩和プログラム」を取るべきだと指摘しています。 竹中平蔵先生も同意見ですし、高橋洋一先生なんかは25兆円政府紙幣を印刷しろと言っています。 いろんな意見はありますが、通貨供給量を増やさないとダメってことだけは共通しているようです。 はっきり言って日本の金融政策はデフレ誘導をやっていたことになります。 デフレだから、金利がゼロでも実質プラス金利ですが、新興国はインフレ率が金利を上回っているから実質マイナス金利です。 これも円高を招く原因です。 グラフは下のリンク先の表を折れ線グラフに直したものです。 http://rh-guide.com/tokusyu/syohizei_infre1.html
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- yoshi3814
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米国は1971年のニクソンショツク以来、汗を流して働くのを放棄しました。多分ベトナム戦争敗退のショックでしょう。以後この2011年までドル安の歴史です。今からも限りなく低下します。 1ドル50円以下になる国内論文も既に有力です。働かずにマネーで世界制覇するのが米国の国策です。ドルを以来印刷をし続けています。ドルの過剰流動、ドル世界基軸通貨です。 汗と油と土で働くより、ビルで背広を着て、スポーツで遊ぶことを選んだ国です。 ヨーロッパはドルの基軸通貨支配を恐れて統一ユーロを創設しました。しなかったらドイツ、フランス、はドル支配になっていたでしょう。ユーロ支配圏拡大するためスタートで甘い誘惑をかけた 結果ユーロ高になりベンツもBMWもトヨタに負けました。 GMも働くことを放棄した結果の倒産です。働く日本人、トヨタ、電気は技術と生産と汗を流すことで 世界を制覇しました。米国も、ヨーロッパもこの敗退感は強烈です。対抗策は働くより机上の金融策で制覇しようと懸命です。エネルギーと軍事とマネーが制覇の基準です。今は軍事が基本には ならなくなりました。世界がドルとユーロの経済覇権争いでお札を印刷し続けますから安くなるのは 需要と供給の関係から当然です。こうすれば本来は大インフレが起きる筈ですが中国、ベトナム、 インド、バングラデシュ、ブラジル等新興国も、後進国が生産参加して低賃金コスト安が横行して インフレが起きていないのです。このバランスを米国、ヨーロッパはベニスの商人以来のマネーゲームで知悉しています。日本、中国、韓国、台湾等はこの原理と対策を積極的にすることを知らない 経済圏でまさにマネーゲーム支配に任されている状況です。日本は汗を流し、さらに汗を流し、 又汗を流す努力の国です。米国は働くより遊びと快楽を重視した国です。この罠に大きく嵌っているのが現在です。対抗策は円を大量印刷してアジアにばら撒くことです。 タイの水害対策に10兆円、尖閣諸島対策に中国へ10兆円、竹島対策に韓国へ10兆円、 北方4島対策に10兆円、円を印刷して円をアジアに放り出すことです。 やがてその円で日本製品を買いに各国はやってきます。国内はフル生産になります。 大震災対策に50兆円印刷して税金代わりに建設関係業者にばら撒く、デフレが収束して 物不足に陥りますから株価は上がり好景気再来です。 今から10年かけて500兆円札を印刷してドルとユーロに対抗するのです。 日本の借金を全て帳消しにするのです。個人、会社、政府、地方公共団体の借金をすべて 徳政令するのです。その裏付けが円の大量印刷です。 又土地が値上がりするでしょう。皇居は三菱地所、東京都庁は三井不動産、森ビルが霞が関公共土地建物を買い取り借金返済に充当する。これで国際関係の借金は帳消しに近くなります。 以後は賃料支払いで節約する政府に変わります。 マネー価値値下げ競争です。汗を流す競争も忘れてはいけません。 米国もヨーロッパも汗を流す努力はすでに放棄して永く戻りはないでしょう。 問題は中国、韓国と仲が良くないので一体経済圏が構築できない難点があり、そこを読み込みされています。一体となり、アジアを円基軸通貨にすれば白人連中は明治維新、日露戦争再来と警戒 するでしょう。これは外交努力が必要です。 問題はこれを実行する人材が政治家に金融関係に存在しないバカタレ、勇気無、衆愚経済政治家 連中の集団です。給料泥棒の衆愚、勇気無人間の追放が手順で必要です。 吉田松陰、高杉晋作、伊藤博文、勝海舟、西郷隆盛が必要です。 松下幸之助、本田宗一郎、池田隼人、田中角栄が必要です。それをどうするか。 これをしなければ円高で米国流にホームレスの大集団の到来を待つ破綻しかありません。 これで円高の仕組みが理解されたでしょうか 論理の展開は持つと大量論文が必要です。
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- gooid_send
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金が値上がりするのと同じです。金は何の競争力も持っていません。円が比較的価値が安定しているため。 住宅や金融商品のバブルに踊ったドルやユーロがその穴埋めのために、お金をこれまで大量印刷した結果、ここのところ印刷に積極的ではない円が相対的に買われているという状況です。
お礼
回答有難うございます。
>円高になるということは日本の産業競争力が強いということですが そうではないと思います。 政府自体は超赤字体制ですが、 企業と国民、つまり日本自体は外国には借金がなく、むしろ巨大金貸し金満家状態になっているので、海外からはとりあえずはまだ倒産することはないだろうという安心感をもたれているのでしょう。 要は日本以外が更に悪く、それに比べて日本が実力以上に目立つだけなのでしょう。マネーは単なる印象だけで動く付和雷同世界です。 しかし、これは長続きはしないと思います。 企業はいまのところ内部留保が大きいので我慢できますが、このままではいずれ弱体化は避けられないと思います。 今の円高状態は海外の金持ちの当面の緊急避難対策なのでしょう。
- marksouzu
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日本はずっと円安誘導してきましたよね? だからこれ以上円安の方向にもっていく手段が少ないのです。 これに比べて欧米は自国通貨安誘導をしていなかったため、今これを行っています。輸出を伸ばしたりするためですね。 トータル的にどうなるか?円高になりますよね。 したがいまして解釈としてはドル安、ユーロ安なんです。 景気のいい国(自国通貨安誘導していない国)、たとえばオーストラリアなどと比較しても円高にはなっていません。スイスフランなどは異常なほどの通貨高に悩まされています。円とは比較になりませんよ。
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回答有難うございます。
- ojisan-man
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「いま何故円高になっているか?」という目先の話なら、ドルやユーロよりましという「不美人投票」の結果によるものです。 決して円が本当に強い訳ではありません。 しかし「競争力があるかどうか」は、このこととは意味が違います。 円がドルやユーロより強いということは、日本国内で製造される製品がアメリカや欧州から見て「値上がりした状態」になります。 つまり中身が同じなのに値段だけ高くなった訳です。ということは「競争力が弱くなる」ことを意味します。 これまで日本製品が世界市場を席巻できたのは、円がドルや欧米の通貨(当時はマルクやフラン)より「安かった」ため、欧米から見ると同品質の製品が安く買えたからです。 昔は1ドル=360円に固定されていました。ということは、当時自動車を1台1万ドルで売ると日本のメーカーは360万円手に入っていたものが、いまなら同じ自動車でも76万円程度しか手に入りません。 日本国内の生産コストが変らないなら大幅な赤字になるので、企業努力でコストを下げるか、新技術で低価格化にするか、外国で直接生産するか、どうしてもダメなら値上げするしかありません。 値上げすると間違いなく「競争力は低下」します。 だから中国や韓国、その他の新興国は、自国通貨を「安く」しておくよう為替操作をしています。 そうすることで自国製品を「安く」して先進国のものよりたくさん売ろうとします。これが「価格競争力」です。
お礼
回答有難うございます。
- cubetaro
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ドルとユーロが不安定だから、投資家が比較的安全な円に「一時的に」非難させているだけです。 欧州危機が落ち着いたら、円安になっていくと思います(憶測ですが)。
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回答有難うございます。 >ギリシャやイタリアなどは貿易赤字と財政赤字を抱えているため「貿易赤字を解消するために国債を発行して借金をする」ということがそもそもできない状態なのです。 納得です。