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TLCにおける紅茶と緑茶のRf値の違い
高校の実験で、紅茶と緑茶からカフェインを熱水抽出したのち、酢酸エチルで液液抽出し、 エバポレーターで濃縮乾固させました。 これをカラムクロマトでフラクション1‐5に取り分け、TLCでこれらのRf値を求め カフェイン標準物質のRf値との比較でカフェインを同定するという実験をしました。 この時、緑茶由来のカフェインと、紅茶由来のカフェインで現れるスポットの数が違い Rf値にも差がありました。 このようなことが起こる理由はなんでしょうか。 やはり、緑茶と紅茶の含有成分の違いからくるのでしょうか。 また、カフェイン以外に観察される成分はどのようなものでしょうか。 お願いいたします。
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1) 高校の実験自体はそれでいいでしょうが、教師はその後に、実験の解釈の難しさを生徒に知らすべきです。 2) 紅茶、緑茶(玉露)にはカフェイン含有率は 2.7%、 3.5% (wt%) ですが、熱湯で抽出すると 0.05%、0.16% 位に減少するようです。 3) 熱湯抽出にも、温度、タイムなどで、抽出量がかわるし、この様な自然物質は、カフェインだけでなく、色々な物質が含有されて、抽出されますので、スポットの数が違い、 各物質(多分)のRf値にも 同じものも違っているのも観察したことでしょう。 4) 成分として、ポリフェノール (渋み成分)として、6種のカテキン類、テアフラビン、テアルビジン など、 カフェイン、 ビタミン(A, B1, B2、C) アミノ酸、 脂質、 糖類、などあり、これらが、抽出方法で、色々多少、抽出されます。 カフェインはメインピークではありません。 5) モダンな分析方法としてLC-MS (液体クロマトグラフィーーマススペクトロスコピー) の機器で、50 以上もある各物質を分析できます。 6) Google > 紅茶 成分 > 紅茶の成分について をみると 多くのインフォメーションが。 7) Google > 緑茶 成分 > でも 色々あり。 8) このような自然物は多くの物質で成り立っており(乾燥などの過程もいれて)、人が合成できないです。 9)Good Luck
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- okazariY
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茶のカフェイン成分を同定するだけなら、緑茶か紅茶のどちらかでよいのでしょうが、どちらとも使っているということに実験の背景を読み取ってください。
お礼
丁寧なご回答ありがとうございます。 もう一度自分で調べて、考察してみます。