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なぜ「汗」の記号は「焦り」の強烈な印象を持つのか?
- 漫画などで人物の焦りを表現するために、顔に汗が描かれることがあります。
- 汗という記号が強烈な印象を与える理由として、顔の表情とは異なり、汗は現実的な要素でないことが考えられます。
- この傾向は日本だけでなく、他の国や文化でも見られることがあります。
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手塚治虫が そう決めたから。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%AB%E7%AC%A6 猿でもかける漫画で、そのように分析しております。 アメコミでは汗はかきません。 http://en.wikipedia.org/wiki/Manga_iconography The Japanese comic book style of manga has developed its own visual language わざわざわこう書いています。 のらくろ で、画像検索しても、のらくろは汗をかいていません。 医学者として、漫画家として 手塚治虫という才能が、生理を心理に結びつける技法を開発したのではないでしょうか。
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- tanuki4u
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私が推測しているのは、手塚治虫が、人間の焦りなどの心理描写と汗をかくという生理現象を結びつけた表現方式を確立したということです。 現代マンガの冒険者たち: 大友克洋からオノ・ナツメまで 著者: 南信長 P13 系統だった手法として確立 https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/16794/1/2-2-02.pdf たとえば 上記の P88 ここで述べられていることは、マンガの一コマ内での人物のせりふと表情が一致していることへの驚きであるが、我々にとってはそうでないことの方がよほど驚きである。 ※ 驚いているのは、日本の漫画を体験していない欧米人が日本の漫画を見たときの驚きで、「我々にとって」の我々とは日本の漫画を体験している日本人のことである http://netcity.or.jp/OTAKU/univ/kyoshitsu/otacul/0703/manga3.html 形喩 として日本人ならわかるが輸出するときは大変なんて書いてある。 http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~socion/pdf/24.pdf 汗をかく電球の例
お礼
興味深い資料の紹介ありがとうございます。 日本人には生理反応レベルでの何か特別なものがあるんじゃね?と自分は考えていたのですが、どうも かなり思い込みと勘違いがありました。 冷静に考えると、汗マーク以外にも、「!」やその他いろいろな記号に対して似たような反応は起こるので、考えすぎていたようです。
- yoshi20a
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憶測の回答でもOKですか? 汗をかくときは、基本的には体温が上昇しているときです。が、一方、冷や汗と言うものがあります。 暑くてかく汗は、ダラダラ、冷や汗は、ツー ってイメージですよね? そこで、あの一筋の汗が冷や汗を強く印象つけるのではないでしょうか。 ちなみに、その汗が複数個あると、我慢しているときの脂汗に見えます。
お礼
回答ありがとうございます。 憶測でも何でもありありです。 >>あの一筋の汗が冷や汗を強く印象つけるのではないでしょうか。 なるほど、そう言われてみればそうですね。 ダラダラ汗にはあまり焦りを感じません。 しかし、現実的に漫画にでてくるようなツーという一筋の冷汗を見ることってほとんどない気がするんですよね。 あっても数回くらい。だとしたら、生後の経験や学習によってこの印象を獲得したとは考えにくい。 脳の標準的な機能としてそういう認識が備わっているのでしょうか・・・
お礼
興味深い引用と考察ありがとうございます。 漫画という文化的経験からこれほどまで直感に浸透するものを植え付けられ得るのか、というのは、本当だとするとかなり驚きです。 でも、ちょっとそれは信じられない。 「幼い赤ん坊でも生後数日で母親の表情に反応するようになる」っていうのを考えると、人間の表情認識はかなりLOWレベルな機能で、つまりどの民族にもほとんど普遍であると思わせる。 そのように長年の進化の過程で備わった目や口の記号的意味の認識能力に対して、生後の、しかも物心ついてきた頃からようやく見始めた漫画を原因にして、直感レベルでのスイッチが備わるとは思えないわけです。 もし仮に、生後の文化的体験を元にして「汗=焦り」のような認識が備わるとしたら、手塚以来の日本の漫画に囲まれて育った外国人にも、汗という記号に対して日本人と同じような感覚を起こすはずです。 もし、そのような例があれば教えてください。 それとも、そもそも日本人には他の民族にないハードウェアレベルでの独自センスが備わったということなのでしょうか?