幾分、本筋から外れますが、Dewer構造とはDewer benzeneの議論などは興味深いですね。
おそらく#3の見解が妥当だと思いますが、幾分混乱している面はあると思います。そもそも今時、真剣に議論するものでもないので、さほどの関心を持たない人が多いのもその理由の一つでしょう。
で、たとえばベンゼンの構造式を書く時に、Kekure構造で表すのは一般的に行われていることです。それと同じ式がベンゼンの共鳴構造式にも表れてきます。また、時として結合の長さを変えて、1,3,5-シクロヘキサトリエンという仮想の(あるいは安定に存在し得ない)分子の式として使われることもあります。それらは見た目は同じでも意味は違うと思いますよ。
ベンゼンの構造式であれば、その式によってベンゼンの化学的性質が明確に表されるわけではないことを認識しながらも、ベンゼンを表す構造式として便宜的に用いていることになります。
1,3,5-シクロヘキサトリエンの場合には、その構造から予測されるような化学的性質を持つ分子を表しています。もちろんそれが現実的かどうかという問題はありますけど。
共鳴式の中に組み込まれている場合には、現実にその構造式に相当する分子、すなわち、前述の1,3,5-シクロヘキサトリエン「ではない」ことが大前提です。つまり、その構造は「仮想的なものであり、現実ではない」という前提のもとに、その構造から想定される仮想的な分子の化学的性質を推定し、それが現実の分子(すなわちベンゼン)の化学的性質に反映されるというのが共鳴の考え方です。
このように、同じ構造式であっても、どのような状況のもとで示されているかによって意味するところは違います。その辺りが時として曖昧になっているので、#3の回答に書かれているようなDewer構造とDewer benzeneの混同が生じるのでしょう。
上述の分類で言えば、Dewer構造に関しては、共鳴構造式に含まれているものに該当するでしょうし、Dewer benzeneは1,3,5-シクロヘキサトリエンに該当するでしょう。まあ、実在するかしないかという点において異議があるかもしれませんけど。
お礼
問題を作った教授がわからず、模範解答を得ることができなかったとのことです。 工業化学科の教授に聞いたのですが、回答としては、やはり kekle構造を示し、Dewer構造は共鳴構造に寄与しないと記す。 とのことでした。 でもそれだと問題文が少しおかしいとおもうんですけどね…化学って面白いですけど難しいですね>< みなさんご回答本当にありがとうございました!
補足
ご回答ありがとうございます。 ということは、デュワーベンゼン≠ベンゼンであるにもかかわらず、この問題ではその共鳴構造式を書いて且つデュワー構造について論ぜよ。と命じているということでしょうか? 私の方に化学の知識があまりないためかなり混乱してます。 兄弟が京都大学に通っているので、教授に頼んで模範解答を作ってもらおうと思います。 せっかく答えていただいたのにすみません。 回答がわかり次第、ここのお礼に書き込みます。 また、あなた様の答えをBAとさせていただきます。