バターというのは簡単に言うと、牛乳の脂肪分のことです。
日本で売られている牛乳は均質化処理と称して加工してありますが、本来の自然な牛乳は、静かに放置しておくと脂肪分の多い成分が上部に浮いてきます。
これが生クリームですねー。
で、この浮いてきた生クリームをビーター(泡だて器)などで攪拌する(混ぜる)と生クリームが空気を含んでホイップクリームになります。
これをさらに攪拌すると、生クリームの中に溶け込んでいた脂肪分が分離してバターになるのです。
一般的には無塩バターというものもありますが、こうして出来たバターに、保存性をよくするために塩を加えたものが売られてますねー。
元々は容器に入れて、分離するまでこれを延々と振り続けたみたいですよ。
やってみるなら、ペットボトルを利用するといいみたいです。
ぼくは紙パックの生クリームが半分のこった時に、紙パックの口をしっかり持つて振ってみました。
翌日筋肉痛がつらかったです。。。
ついでに書いとくと、日本では最初に加熱殺菌しますが、加熱殺菌しないと、自然に乳酸菌が繁殖してヨーグルトになります。
当然上に浮いてくる生クリームもこの影響を受けますが、生クリームの場合はヨーグルトではなくサワークリームという名前になります。
で、この発酵したサワークリームでバターを作ると発酵バターが出来ます。
日本ではなじみがないかもですが、外国ではこちらの発酵バターのほうが主流みたいですよ。
味も乳酸菌によって酸味があってさわやかで食べやすいですし、香りもいいしね。
さて、マーガリンのほうはというと、簡単に言うと植物性の油を固めたものです。
今調べたところによると、有名なナポレオン1世の甥であるフランス皇帝のナポレオン3世が代用バターの発明に懸賞金をかけたそうです。
で、募集してきた中で、フランス人のメージュ・ムーリエ・イポリットという科学者が考案したものが採用され、margarineと名付けられたそうです。
ギリシャ語でmargarite(真珠)のことだそうで、真珠のように美しい油のかたまりという意味だとか。原料は牛脂75% オリーブ油5%牛乳20%乳房からの抽出物 少量
だそうですが、乳房からの抽出物ってのは何なのか分かりませんでした。
簡単に言うと、牛脂(すき焼きのときに使うスーパーでお肉売り場に無料で置いてあるやつですね)とオリーブオイルと牛乳を混ぜて冷やし固めたものですねー。
簡単に作るなら、バターにグレープシードオイルなどを混ぜ合わせて(量は2:1ぐらいらしい)冷蔵庫で冷やせばいいのです
現在は前記したように植物油を固めたものですが、なんか、ニッケルを混ぜてこれを触媒にして水素で反応させて固めるみたいです。
よくわかんないですけど、中学か高校のときに、バケ部がやったって聞いたことがありますねー。