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o111の毒性
なぜO111だけベロ毒素を出して他の大腸菌は出さないんですか 構造上の違いとかがあるのですか?
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- Kunfu
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回答No.3
大腸菌の分類上、菌表面の「O抗原」と呼ばれる菌表面の糖質の抗原性で約180種類に分けられています。 他に鞭毛の抗原には「H抗原」があります。 そのうち有名なO-157は157番目に発見された菌株、今回のO-111は111番目に発見された菌株という意味です。 赤痢菌と同じ猛毒のベロ毒素を出します。 O-26、O-118、O-121もベロ毒素を持つ菌株です。 これらは元々は病原性がなかったにもかかわらず、 赤痢菌の毒性を獲得してしまいました。 病原性大腸菌には(1)毒素原性大腸菌(2)組織侵入性大腸菌(3)病原血清型大腸菌(4)腸管出血性大腸菌(5)腸管付着性大腸菌があります。 O-111、O-157は(4)に該当します。 いわば、構造的っていうかほとんど同じようなもの。 O-157の中毒は、食中毒で伝染病ではない(人から人に感染しない)のですが、96年8月から指定伝染病扱いになってます。