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金利と債務

朝日新聞 GLOBE  という新聞の特別版の記事から質問です。 少し前の記事のになってしまうのですが4月の特別版で、 中国 高成長と利上げ継続へ  という見出しが付いている記事から質問です。 その中の文面で 「中国の地方政府の財政指標の信頼性は疑わしい。今後の金利上昇で、地方政府傘下の投資会社の債務負担が重くなりそうだ」 という部分があります。この部分なのですが なぜ金利上昇で投資会社の債務負担が増えるんですか?? この場合の金利とは、どの金利をさしているんでしょう?? 金融を学び始めて、まだ日が浅く、初歩的な質問で恐縮ですが、教えていただけたら幸いです。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Kunfu
  • ベストアンサー率38% (164/424)
回答No.2

金利上昇というのは、人民銀行が商業銀行への貸出金利を上げることです。人民元切り上げとは違います。 先進国の実質金利は、中央銀行の政策金利のほか、LIBOR(ライボー London Inter Bank Offered Ratio)とか日本ならTIBOR(タイボーTokyo Inter Bank Offered Ratio)といった銀行間の融通金利+スプレッド(利ざや)で決まります。 中国では、そのような仕組みがなく政策金利のみがその役目を果たします。 中国では地方政府系の企業が多く、地方政府系投資会社はそれらに投資しています。 政府系企業は非効率で放漫経営をするところが多く、投資会社も損失を被っています。 明らかにされていませんが、不良債権が2割とも極端な説では4割とも言われています。 リーマンショック後の景気対策で4兆元(約50兆円)が供給されました。 そのお金の多くが不動産投資にまわっています。 上海の成功を見た各地方が同じような投資に走りました。 その結果、各地に「鬼城」と呼ばれるゴーストタウンが生まれています。 (中国語で「鬼」は死者のことです。日本語のオニとは別物。) 地方政府系投資会社の借金残高はリーマン後の景気対策費にほぼ匹敵する額になっていると見られます。 地方政府系投資会社約8000社のうち、不良債権化のの懸念のあるのは5000社近くに登ります。 ここで金利が上昇すると不良債権化の懸念が一気に顕在化になりかねません。 しかしながら、中国の金利はずっと物価上昇率を下回っています。 昨年からインフレが政府目標を超える状態になっており、一層の金利上昇をする必要があります。 金利を上げないで、物価を抑えるには人民元の切り上げという方法があります。 これによって、輸入食料や原油価格上昇の影響を吸収することができます。 だが一方で輸出産業の競争力を削ぐことにもなるので、中国当局は微妙な金融と通貨政策の舵取りを要求されます。

BJ84BJ84
質問者

お礼

ありがとうございました^^ よくわかりました。助かりました*

その他の回答 (1)

  • zhuwu
  • ベストアンサー率36% (32/88)
回答No.1

 金利上昇というのは、人民元の公定歩合が上がることで、俗に言う人民元切り上げのことです。  なぜ金利上昇で投資会社の債務負担があがるかというと、まず第一に、金融機関は中国の中央銀行からお金を借り、投資会社はそこからお金を借りて投資活動を行います。金利が上がると、払う利息が上がるので単純に負担が増えます。  第二に、金利が上がると借りる側の負担が大きくなるため、通常は、企業活動・経済活動は縮小していき、景気が冷えてきます。そうなると、現在貸し付けている案件が不良債権化する恐れがあります。投資会社はこれに対し貸し倒し引当金等を計上しますが、これがそのまま負債になります。  

BJ84BJ84
質問者

お礼

ありがとうございます^^!

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