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米軍がテロ指導者殺害 国際法はどうなっている
中学生です。国際政治が分からないので教えてください。 今回アメリカが、テロの指導者を殺害したことは、むこうから見ればこれはこれで ひとつのテロだと思います。 テロの指導者が国際法で訴えられて指名手配されていたとしたら、その軍隊が彼を 追跡して拘禁するなら分かりますが 米国政府が射殺してしまったのは何故ですか? 国際法上こんなことをしてもいいんですか。アメリカだから「報復」で攻撃しても許される? テロ指導者は国際犯罪者だから、現状、超強国のアメリカが「正義代行」として、亡き者にしてしまっても良いという理屈なのでしょうか。 アメリカには彼を殺す権利があるという考えの根拠が分かりません またそれが特に現行の国際法に触れる行為ではないというのも分かりません
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- turkeyistanbul
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国際法を少しかじった者です。専門家ではないので、参考までとして読んでください。 【国際法上問題となっていること】 少なくとも、「現行の国際法に触れる行為ではない」というのは間違っています。 今までにない事件なので、判例の集積も少なく、いわばグレーゾーンに存在する行為なので、国際法学者の中でもさまざまな意見があります。米国の行為は少なくとも以下の国際法に違反するものです。 1.パキスタン(以下パキ)の「領域主権」を侵害している・・・国際慣習法上の義務 2.ビンラーディン本人や、一緒に殺された人(女性、子供)の人権・・・国際人権法、国際人道法 3.武力行使禁止原則違反・・・憲章2条4項 1について: 国際法には「不干渉義務」というものがあり、パキにはパキの領域に対する主権があり、米国が勝手に軍や警察を送り込んで捕まえるのはパキの主権を侵害する行為です。これは「執行管轄権の域外適用」という行為です。(銭形警部が「ルパ~ン」と海外によく捕まえにいくのは、現行ではありえないわけです。世界共通の刑法があるわけでもないので、「国際法で訴えられて指名手配」ということもないです。ちなみに、公海上に出る海賊はどこの国の軍艦でも捕まえることができます) 一方、パキには国際テロの「引渡しか訴追か」という義務があって、米国で犯罪を犯したテロリストを捕まえて、国内で処罰するか、犯罪を行った国(米国)に引き渡すか、どちらかを行わないといけません。ところが、そのどちらかも行わないままでいたので、テロの被害国である米国が「新たなテロの脅威がある」といってこのような事態を起こしたわけです。最強国であるから介入したわけではありません。 過去にはアフガンも同様に、テロリストを黙認しているとして「領域使用の管理責任原則」違反、「相当の注意義務違反」(他人に迷惑かけないように自分の土地を管理しましょうということ)から安保理の非難決議や米国からの報復を受けているわけです。 2について: 国と国とを規律する国際法でも、個人の人権を規律する国際人権法というものがあります。また、戦争のときの最低限のルールとして国際人道法があります。可能であったかは別として、本来であれば、パキ又は米国で裁判を受けた後に処罰されるはずでした。 3について: 武力行使は原則禁止です(国連憲章2条4項)。 【米国の主張】 ※注 米国がどう主張してるかちゃんと調べてないので曖昧です!リンク参照! 米国は以上の国際法違反行為も以下の理由により「違法性阻却」(違法な行為であっても責任は免除される)されると言っているようです(リンク参照)。ちなみに国際法の違法性阻却事由というのは被害国の同意、自衛、対抗措置、不可抗力、遭難、緊急状態の6つです。 (1)自衛権 自衛を訴えるには(1)急迫性(相手からの武力攻撃があること)(2)比例性(武力攻撃につりあった方法であること)の2つの要件を満たさないといけません。 『米国は先に大規模な武力攻撃(テロ)を受けており、テロの再発の可能性を察知した(急迫性)ので、テロリストの本拠地に限定して(比例性)、作戦を行った。』 (2)『米国でのテロ(先制攻撃)以来、武力紛争状態であるため、国際人権法ではなく、国際人道法の規律する状況である。(=平時ではなく、戦時であるということ) ビンラーディンらは「戦闘員」であるので、攻撃対象となる。』 戦争時においては国際人道法上、犠牲者は戦闘員と非戦闘員(文民)に区別され、戦闘員は攻撃対象となるが、文民は攻撃対象としてはなりません。(ジュネーブルール) 【パキの主張】 ※曖昧です。 (1)領域主権侵害 (2)軍事作戦のことはしらなかった(=違法性阻却事由の「被害国の同意」は援用できませんよということ) 【国際法のしくみ】 現状では、国連には、ひとつの国家に言うことを聞かせたり、直接罰することのできるような軍や権力はありません。私達だって、逮捕されたり、力で強制されることで法に服するわけですが、国際法では、国内と同じ方法では罰することはできません。 今回のことは、米国とパキの問題なので、パキが許せば一応決着です。 (ビンラーディンの国籍国は、サウジでしたが、国籍を剥奪しているので、サウジが「うちの国民に何しよった」と「外交保護権」を行使することはありません) また、パキもテロリストを訴追する義務を怠っていた(かどうかわかりませんが)わけですから、損害賠償など、米国に対して強く国家責任を追及はしないと思います。 もし、万が一ですが、今回の問題が紛争となって、国際司法裁判所へ持ち込まれた場合、各国は上記主張を展開するはず・・・です。 国際テロというのは、事例が少なく、各国の合意がまとまっていない分野です。このままパキが放置しておけば、ビンラーディンはあれだけの大規模な殺人をしておきながら無罪放免です。それは、世界各国にとっても良い事ではないですよね? 米国には殺す権利があるとは誰も言っていません。明らかな違法行為です。 違法であるからこそ、米国内でも議論になっており、人権団体からもつきあげを食らうだろうし、国際社会からも国際法学者からも批判されているのです。日本では記者が国際法知らないので記事にならないだけです。 中学生で国際法に興味をもつなんて、すばらしいです。 国際法是非勉強してみてください。「世界一わかりやすい国際法」とか「国際法から世界を見る」など、読みやすい本も最近出ています。 参考url: http://www.ibtimes.com/articles/142448/20110507/osama-bin-laden-killing-legal-violate-international-law-experts-lawyers-divided.htm
- tac48
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基本点は合ってますよ! まず、ビンラディンはFBIの指名手配犯です。ですからテロ行為首謀容疑者です。 それと同時に10年前からテロ組織とは戦うって宣言してますので、ある意味、 アルカイダには宣戦布告していたわけです。アルカイダは国ではないので、狭義 の意味での戦争ではありませんが、、、。だから家族ともども皆殺しにした というのが米国の理屈です。国連決議ではアフガン政府に身柄引き渡し決議が 行われたにすぎません。真偽はわかりませんが、パキスタンに事前相談すると 作戦がバレるので事前相談なし=主権侵害だったと言われています。パキスタン にも、もちろん国民感情がありますので、この辺の経緯が事実通りに発表される かどうかも微妙です。 悪い奴がいたら軍隊が急襲して家族ごと射殺して良いわけがありません。せめて 殺されたビンラディンの子供が成人であったら良いなあと思っています。 古くは十字軍は欧州にとって正義の解放軍ですが、イスラム諸国にとっちゃあ ナラズ者軍団だったわけです。今回のやり方も、欧米にとっちゃあテロ組織への 正義の鉄槌ですが、冷静に見ればテロ返しですよ。
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
国際法てのはどうかと思いますが、 同じ事を米国でやられたらどうする のか、と思いますね。 アメリカ人が、中国で犯罪を侵した。 そいつが米国に逃げ帰ったら、中国は 軍隊を派遣してでも、米国に乗り込んで そいつを射殺していい、てことになります。 以前、ノリエガというパナマの独裁者を 米国軍が麻薬の罪で逮捕したことがあります。 なんと、パナマに軍隊を派遣して逮捕して 米国の裁判にかけたのです。 やりたい放題ですな。
- Shin1994
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国際法に、今回のような自体を罰する規定はありません。 というか、国際法は全世界共通ではありません。国と国が結んだ条約が国際法です。なので、国際法があっても当事国が批准していないと何の効力も持ちません。 無抵抗では無いものを銃撃戦の末に殺したら、正当防衛です。何の罪にもなりません。 今回の作戦に、国際法は関係ありません。
- onioni1999
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なにも知識がないのに違法だとか騒ぐのはアホみたいだからやめようね。 まず、発端は911テロ。 そのぐらいは知ってるよな?アメリカで起きたビンラディン主導の大規模テロ。 で、ビンラディンは国際手配されアフガンに引き渡しを要求した。 それをアフガンは拒否。 それにより、アメリカは自衛権を発動させアフガンとの戦争を決定した。 つまり、アメリカとアフガンは戦争中なわけ。 戦争中に武装集団を殺すことが罪になると思うか? 相手がテロリストじゃなくても 敵国で戦闘に参加する人間を殺すことは罪にならない。 自衛権の発動により戦争を起こすことは国際法上問題無いし、 戦争中に武装兵を殺すことも国際法上問題無い。 よってビンラディン殺害は国際法上何の問題も無い行為。 テロvsアメリカじゃなくアフガンvsアメリカだってことぐらい知っておけよ。 手配している犯罪者を殺したみたいな話してるんじゃ話にならん。
- yamato1208
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潜伏していた国家が、行動許可を与えていれば問題はありません。
- n_kamyi
- ベストアンサー率26% (1825/6764)
無抵抗の人間を射殺したわけではありません。 当然当初の目的は逮捕・拘束でしょう。 抵抗されて銃撃戦になったあげくの射殺ですので、法律上問題となることはないでしょう。
お礼
ありがとうございます^^