個人的な見解です。
単語の意味を文脈から切り離して覚えるというのは、試験直前対策にはなるかと思いますがあまりお勧めできる方法ではありません。受験は英語だけではありません。日頃新聞などの報道に触れることで一般常識の幅を広げていれば、他科目同様に英語学習にも効果が出ます。
例えば形容詞としてのmarine, maritimeは「海の」という基本の意味をつかんでいれば、社会問題に親しむことで「海洋の、海事の」とケース・バイ・ケースで適語を選択できるでしょうし、品詞、綴りと発音を確認するだけで済みます。ecologistなどはわざわざ暗記というプロセスを経なくても理解できるようになってしまいますし、Marine(海兵隊), marineとNavy, naval(こちらが「海軍の」です)を混同することもなくなるでしょう。(つまり米国の海軍と海兵隊の違いについての一般知識と照合できるからです)
とは言え、お悩みのようにどうしても異なる意味を含む単語がありますし、単語の意味を意識的に覚えなければならない方が多いのも事実です。その際、単語は文法や語法の知識との総合で使用されるわけですから、できるだけ文章と一緒に記憶されることをお勧めします。
例えば動詞句などはその典型だと思います。さらに名詞であればapprehension、動詞であればyieldやapprehendの他にもrenderやreckonなど、同じ語でどうしてこんなに異質の意味を共有するのか?とうんざりさせられる語があります。そういう時に文章で覚えていれば、文型ごと覚えられますし、どういう語と一緒に使われるときにこの意味で使われるのだな、という勘も働くようになると思います。
ということで、yieldのような語は自動詞、他動詞それぞれ例文で覚えておくと、その時点では面倒に思えるかも知れませんが、長文読解、英作文、文型などの問題にも対応できる知識が身につく筈です。また、このような多義語については、先生にどの辺の意味まで覚えておいた方がいいかについて単語毎に確認されることをお勧めします。