水道法で、末端、つまり蛇口から出てくる水の遊離残留塩素(*)として
0.1ppm *以上* あることが定められています。
(*) 純粋な塩素イオンだけでなく、塩素化合物としても殺菌に有効な
ものがあります。
ただ、のぞましい濃度の上限がうたわれていることは kawakawa さんの
言う通り。
ただ、浄水場で塩素を投入するのは、殺菌だけが目的ではありません。
例えば、アンモニア成分が取水に含まれる場合には、通常の沈殿・ろ過
プロセスでは、除去することができないのですが、沈殿前に、塩素を投入
することで、不溶性の塩化アンモニウムになるので、沈殿プロセスで
除去できるようになります。
アンモニア成分は、普通の土壌に含まれますから、雨が降った場合など
には、塩素の投入が多くなります。
また、塩素は、暖かいと飛んでしまうので、蛇口での最低塩素濃度が
定められているので、暖かい日になると予想される場合には、多めに
投入されます。もし、予想に反して、あまり暖かくならないと、蛇口
での塩素濃度は高くなります。
それなりに適切な制御を行おうとしている浄水場も多々ありますが、
それに見合った費用がかかってしまう(つまり、水道料金に反映され
て高くなってしまう)ので、長年の勘に頼った投入をしているところ
も多いです。
なので、地域や情況によってさまざまなのですが、おおよそ
0.5ppm~2.0ppm の間に収まっていると考えてもらえば良いです。
ちなみに、しばらく水を使ってない蛇口からは、塩素が飛んでしまった
水が出てくるので、ちょっと濃度が低めになります。
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 水道水を数日汲み貯めておくといわゆる「水垢」と呼ばれるものが容器などに付着する事がありますが、これは具体的にはなんなのですか?
補足
虫歯予防のために水道水にはフッ素が入れられているそうですね。フッ素の濃度も教えてください。 塩素とフッ素以外に人間が意図的に入れているものはありますか?