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福島原発関連
最近、原発敷地内から”プルトニウム”が検出されたとのこと。 プルトニウムはアルファ線が放射されるとのことですが それ以前に検出されている”セシウム137、134、ヨウ素131、134”からはどんな放射線が照射されていたか教えてください
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放射線にはα線・β線・γ線があります。 ・α線……α崩壊により発生。実体はヘリウム原子核。 ・ベータ線……β崩壊により発生。実体は電子。 ・γ線……α崩壊、β崩壊で発生。波長の短い電磁波。 このうち、α線、β線は実体のある放射線なので、透過能力は低く、 紙や木の板なので遮断できます。γ線は電磁波なので、透過能力が高く、 2cmの鉛板でやっと半分くらい遮断できます。 空気中の放射線を計る場合がありますが、これはほとんどがγ線を計って いると考えてください。 セシウム137屋ヨウ素131はβ崩壊をしてβ線、γ線を出します。 外部からの被曝ではβ線は無視してよいくらいなのですが、強力なγ線は 細胞中の物質を電離させ、遺伝情報の一部を破壊することもあります。 プルトニウム239はα崩壊してα線とγ線を出します。α線は透過力が 低いので外部被曝の影響は小さいのですが、内部被曝をした場合は直接 α線を浴びることになり、α線は同じエネルギーのγ線よりも20倍くらい 発ガン率が高いと言われています。具体的には、飛沫を吸い込んで、肺癌 になることがあるようです。
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- MCPKM
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セシウム137の半減期30年は、30年たてばセシウムが放射線を出さなくなるのではなく、100のセシウムがβ線やγ線をほとんど出さなくなる(セシウム全量が0.1になるまで)には、300年かかります。その間、人体→水・土壌(自然界)→人体と循環し続け、被曝させ続けます。 放出されたり土壌に残ったセシウムの半分が、セシウムではなくなりバリウムになりますが、その間β線(陽電子)とγ線(電磁波)を出し続けます。〔β線やγ線は、高エネルギーのため、組織の細胞で活性酸素を作らせ、その活性酸素のために、被曝した組織の細胞は破壊されます。またβ線とγ線は、細胞中のDNA(遺伝子)も損傷または破壊しますので、その 被害を受けた細胞は、二度と再生しません。〕 セシウムは、体に入って100日~200日たってから排泄されますが、その間、全身の組織の破壊などの被害を体にもたらし続けるやっかいな核物質です。なお、犬を使った実験では、約44μg/kgのセシウム137を服用したものは、3週間以内に死亡したとする結果もあります。 ヨウ素131にしても、β線(高エネルギーの電子)やγ線を放出しますし、摂取すると甲状腺に蓄積し続け、周囲の細胞の破壊や遺伝子の損傷を起こしますので、低線量だから大丈夫とは言えません。100のヨウ素131がβ線やγ線をほとんど出さなくなる(ヨウ素131全量が0.1になるまで)には、2ヶ月半かかります。また人体中には128日間留まりますので、ヨウ素131の出すβ線やγ線全てに、体内の組織は急激に害され続けます。またセシウムと違って、半減期が短いので、その分放射されるβ線(陽電子)やγ線の量が多くなります。 チェルノブイリ原発事故では、187tのウラン235が核分裂してできたヨウ素131が撒き散らされましたが、福島第一原発では、4700t以上のウラン+プルトニウムの核分裂で、ヨウ素131が撒き散らされているのです(実に25倍)。 そして、外国の科学者は、日本ではすでにチェルノブイリの70%のヨウ素131が放出されたと分析されています。 チェルノブイリでは、当時18歳未満だった子供の内、25年たった今でも、0.5%(10万人に5000人)の割合で甲状腺ガ ンを発症しています。 この事実から考えて、乳幼児だけに気をつけるのは無意味で、リスクの最も高いのは乳幼児だが、成人にも発ガンのリス クがあると考えるべきです。 ベラルーシでは、小児甲状腺癌の発症者数が、事故前は年間約1人だったのが、事故8年目に8倍の82人に達したので すから、ヨウ素131は安全だとは言えないはずです。
- 参考URL:
- http://www.stop-hamaoka.com/
お礼
回答ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。 こういう時期ですので”放射線に関する知識を得るのは悪いことだ”というような雰囲気がありますがこういう時期だからこそ必要な知識を得ることは悪いことではないと思います。