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セシウムの雨が心配です
21日22日と雨の中出掛けでしまいました。ニュース等で 心配ない というのを信じていましたが、後になって通常の3年間分がその2日間の雨には含まれていたとかいう話しを聞き、心配になりました。小さな子供を連れていました。世話をしながらでしたから、雨にぬれました。報道通り、本当に大丈夫でしょうか。子供が口にしていたとしたら、今できる対策はありますか。無知を承知でお聞きします。どなたか放射線に詳しい方、よろしくお願いします。
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waratarです。少し補足させていただきます。 30年はセシウム137のことで、報道で出てくるもうひとつのセシウム134の半減期は約2年です。 このような放射性物質は生成された時にはとても不安定な状態で、安定した状態の物質になるまで勝手に変化していきます。この変化を原子崩壊といい、放射線はこの崩壊が起こるときに出るのです。したがって、30年かかって半分になるセシウム137は、それだけ放射線の出かたが緩やか(単位時間あたりの線量が少ない)というわけです。 報道でよく出てくるもう一つの放射性物質でヨウ素131があります。こちらの半減期は8日とセシウム137に比べてかなり短いですが、それだけ単位時間あたりの線量が多くなります。 ただ崩壊が速く進行するということは、原発から遠くはなれていればそれだけ接触する可能性も小さくなるということです。 あまりいろいろ書くと混乱するかもしれませんが、要するに放射線が人体にどれだけ影響を及ぼすかということは、その放射性物質の人体への取り込まれやすさや、体内のどの部位に溜まりやすいかとか、どの種類の放射線を出すのか・・等々を総合的にみて判断するものなのです。 ですから特定のファクターのみで、個体ごとに与えるダメージを計算することは不可能です。報道で小出しにでてくる情報に一喜一憂しないほうが良いかと思います。特にワイドショー的な番組は専門家でもない弁護士やスポーツ選手などといった人達がコメントしたりしてますので、気をつけて下さい。 ヨウ素131に関しては甲状腺ガンの危険性があるといわれています。甲状腺は人の成長に関わるホルモンを分泌していますが、それを作るのにヨウ素が必要です。ですからヨウ素は体内に入ると甲状腺に集まりやすいのです。 ヨード剤(ヨウソ剤)を飲むのはあらかじめ甲状腺を安定ヨウ素(放射性でないヨウ素)で満たしておけば、放射性ヨウ素が甲状腺に溜まりにくくなるというわけです。 ただし前も説明しましたように、原発から離れている方でしたらほとんど必要ないでしょう。行政がやっていることはあくまでも「念のため」にやっているのです。 どうしても心配でしたら必ず専門家の指導のもとで服用してください。副作用もありますので。
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- waratar
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この質問内容だけでは判断材料が少なすぎですが、大丈夫だと安心して良いでしょう。 報道で「通常の~倍」とか「基準値の~倍」とかよく言われてますが、実際にはセーフティーマージンがかなりあるので、今回の事故に関していえば、原発で作業している人以外は放射線の影響を心配する必要はありません。 高い濃度が検出されたとしても、それは局所的かつ一時的なものです。一時的に基準を超える放射線を浴びてもその状態が年間を通してとかでなければ、問題ないと言ってよいでしょう。 セシウムが口から体内に取り込まれた場合ですが、報道ではセシウムの半減期が30年と言われてます。じゃあ今後何十年年間ずっと危険な値の放射線を浴び続けるのか?というと、そうではありません。 この30年というのは「物理的半減期」のことで、実際は体内に入ってしまっても徐々に排泄され、影響は小さくなります。これを「生物学的半減期」といいます。 ホウレン草や水もいろいろ言われてますが、今現在報道されているレベルの放射線であれば、一年間食べ続けたり飲み続けたりしなければ大丈夫です。まあ実際はその間に値が下がってきますから、一年間以上摂取したとしてもまず問題ないといえるでしょう。 現実は放射線被害よりも風評被害のほうが私たちの生活を脅かしています。
お礼
ありがとうございました。色々不安でしたので、とても助かりました。わかりやすく、丁寧なご回答、本当にありがとうございました。
お礼
本当にわかりやすいご説明、ありがとうございました。どういった性質かわかると、やみくもに怖がらずにいられそうです。ヨウソが怖いのにヨウソ剤を服用する理由も納得しました。そして半減期が短いから安心というも違うのですね。報道のみを鵜呑みにしないようにします。本当にありがとうございました。