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福島第一原発事故で放出されたヨウ素131について

ヨウ素131について質問があります。 先日あたりから、福島県近辺の水やホウレンソウ、牛乳などに、国の規定する値以上の放射性物質が検出されたとの報道がありました。 素人ながら色々調べたところ、そこに付着している大部分の放射性物質は、ヨウ素131であることがわかりました。 また、今回浮遊しているヨウ素131は、原発が稼働している間に生成されたものであることもわかりました。(つまり、最後に生成されたのは、11日の大地震で緊急停止の制御棒が入る前まで) そして、あるブログを拝見していたところ、ヨウ素131の半減期は約8.02日なので、ヨウ素131はすでに半減期を迎えており、キセノン131(無害で放射能のない希ガス)になっているので、食べても問題ないという見解の文を見つけました。 こちらがソースです。 http://www.tomabechi.jp/ とてもわかりやすい説明だったのですが、さらに調べていたところ、OKWaveに 上記のブログに書かれている、ヨウ素131(ベータ崩壊)→キセノン131 ではなく、 ヨウ素131(ベータ崩壊)→キセノン131m(ガンマ崩壊)→キセノン131 と変化すると書いてありました。 こちらがソースです。 http://okwave.jp/qa/q6605653.html その説明からすると、キセノン131mの半減期は11.84日なので、今日3月20日現在、原発で生成されたヨウ素131の半数以上はキセノン131mに変化していることになります。 しかも、キセノン131mは放射性物質なので、外部被曝はもちろんのこと、付着しているものを食べれば、内部被曝(希ガスなので体に長くとどまるということはないとは思いますが)を起こす危険があるし、今のところヨウ素131の約半分がキセノン131mに変化しただけなので、残りの半分近くはヨウ素131のままで存在していることになります。 そう考えると、付着している量にもよりますが、食べても「無害」と断定するのは、今は時期尚早のような気がします。 私は専門外なので、本当に素人です。 上記の内容を踏まえて、実際のところはどうなのか、詳しく教えていただけると嬉しいです。

みんなの回答

  • xihe
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回答No.5

半減期というのは、漢字の通り『半分になる時間』という意味です。 放射性物質の量はベクレルという単位で表示されますが、平たく言えば個数です。ヨウ素131の原子が1000個あるとして、8日たったら500個になるということです。消えた500個はキセノンになっています。そのキセノンもガンマ線を出すので無視してはいけませんが、半減期の議論では本質ではありません。 16日経てば残りは250個、24日経てば残りは125個です。 1000個なら危険で、125個なら安全という基準があったとしましょう。その中間は灰色です。危険性というものは、白黒の境目がはっきりしていないものです。 これは、半減期が3回で1/8になったら安全ということとは違います。なぜなら、最初に8000個あったとすれば、24日経っても1000個残っているからです。 つまり、半減期が経ったことが本質なのではなく、その時点で残っている数が問題なのです。一体、幾らの量が放出され、どの地点にどれだけ降下したかも分かっていないのに、半減期の議論だけをしても意味はありません、あなたが今手にしているものが何ベクレルあるかが本質です。1000個あったのなら、慌てる必要はありません。1/8なら食べても大丈夫です。それ以外にも摂取する可能性があることを考えると止めておくべきなのでしょうが、それでもクロの領域には簡単には達しません。 地震から19日経ちましたが、いまだに高濃度のヨウ素131が測定されているということは、当初に相当多量のヨウ素131が放出されたか、今も放出され続けているか、そういう可能性を考える必要があります。 それでも、物質は有限です。半減期が来れば必ず半分になります。これは希望です。閉じ込めてこれ以上濃度の高い放射性物質を拡散させないことが大事です。 最後に、ヨウ素131以外にも注意しなければならない放射性物質があるはずなのですが、公式発表では敢えて無視されているような気がしてなりません。

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  • kagakusuki
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回答No.4

>(2)ベータ崩壊したヨウ素131は、すぐ無害なキセノン131に変化するのではなく、キセノン131mに変化するならば、まだガンマ線を放出するので(ガンマ線の強さはわかりませんし、希ガスだから、どこかに飛んでいって付着しないのかなとも思いますが)、安全と言うにはやいのではないか。  キセノン131mは原子核が励起した状態(エネルギーが高い状態)にあるキセノン131の事で、ヨウ素131がβ線を放出した時のエネルギーの一部が、キセノン131の原子核に残っているため、普通の状態のキセノン131と区別するために、キセノン131mという呼び方が使われる事もあり、そのキセノン131mに残っているエネルギーがγ線として放出されます。  普通の状態のキセノン131は放射線を出さないため、ヨウ素131がβ線を放出した後は、直ちに放射能がないキセノン131になると、誤解されている事も多いと思います。  件のブログの作成者の方も、キセノン131mの事は、どうやら御存知ない様です。  キセノン131mの半減期は、ヨウ素131よりは長いものの、キセノン131mはヨウ素131がβ線を放出して崩壊した時にしか生じませんし、生じたキセノン131mも放射線を放出して崩壊して行く訳ですから、存在するキセノン131mの量は、ヨウ素131が最初に存在していた量よりは少なくなります。  このため、キセノン131mの放射能も含めて考えた場合の、ヨウ素131の放射線量は、単純な半減期の関係にはなく、 ヨウ素131の半減期+キセノン131mの半減期=8.021日+11.84日=19.861日 という計算になるからと言って、ヨウ素131の放射線量が半減期19.861日で減少して行く訳ではありません。  最初の内は、ヨウ素131の量が多いため、キセノン131mの量が増えて行きますが、キセノン131mの量が増える程、単位時間内にγ線を放出するキセノン131mの量が増える事と、ヨウ素131の量が時間と共に減って行き、単位時間内に新たに生じるキセノン131mの量が減って行く事が合わさって、キセノン131mの量は、ある程度まで増加した後は、減って行きます。  その結果、キセノン131mの放射能も含めて考えた場合の、ヨウ素131の放射線量は、半減期19.861日とした場合よりは、早く減少して行くのではないかと思います。

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  • kagakusuki
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回答No.3

>すでにヨウ素131の半減期は過ぎているので、心配無用であるという見解を述べているように感じてしまいました。  そうですね、 >地震で放出されたヨウ素131は既に半減期を超えているから心配無用と周囲に伝えて欲しい。 ではなく、 「原子炉から放出されたヨウ素131は、8日毎に量が半分になって行き、3ケ月も経てば2700分の1以下になるから、心配無用と周囲に伝えて欲しい。」 という様な記述とすべきだと、私も思います。  大体、その文章では、ヨウ素131は地震が起きた際に、地球内部等から放出されたものであるかの様にも思えてしまいます。  それから、ヨウ素131は地震発生時に放出されたものではなく、その後、原子炉や燃料貯蔵プールのトラブルにより放射性物質を含んだ水蒸気が、大気中に漏洩した際に放出されたものですから、地震が発生した時点を基準に計算するのは間違いで、放射性物質が漏洩した時点を基準に計算しなければなりません。  福島第一原子力発電所2号基で爆発音がして、圧力抑制室が損傷したとされているのが、3月14日の6時14分頃ですから、そこから数えても、まだ8日半にしかなりませんから、充分な時間が経過したとは言えません。  地震発生時と比べれば原子炉内部の放射性物質の量は多少は減ってはいますが、その減った後に残っている、放射性物質の内の、極々一部が漏れただけで、ほうれん草のヨウ素131の濃度が5700Bq/kgに達したのであり、地震発生時に5700Bq/kgだった訳ではありません。(地震発生直後には放射性物質の漏洩はありません)  つまり、原子炉内部には、これまでに放出された全ての放射性物質の総量とは、比較にならない程の莫大な量の放射性物質が、今尚存在していて、それが環境中に飛散しない様にするために、東京電力と、それに協力しているハイパーレスキュー隊や自衛隊が決死の作業を続けているのです。  又、2号基の圧力抑制室の損傷部は塞がれた訳ではありませんから、爆発時と比較すれば、ゆっくりとした速度ではありますが、今現在も損傷箇所からの放射性物質の漏洩は続いていると考えられます。  又、建屋が爆発した号基では、使用済み核燃料が保管されている燃料貯蔵プールが剥き出しになっているものもあります。  燃料貯蔵プールの使用済み核燃料は、原子炉から取り出されてから、ある程度の時間が経過してますから、放射能のレベルが低下して、発熱速度が低下しているため、今の処、融ける事にはなっていない様ですから、燃料を覆っているジルコニウム合金の被覆管によって、使用済み核燃料自体からの飛散は防がれているため、プールからの飛散量は、原子炉格納容器の一部である圧力抑制室の損傷箇所からの漏洩よりは、少量で済んでいますが、プールからも、少量の放射性物質の放出が続いているのではないかと思います。  ですから、この放射性物質の放出が止まらない限りは、質問者様が >(1)生成されたヨウ素131が半減期を迎えているからといって、安全というのは時期尚早ではないかということ。 と仰る事も間違いではないと思います。

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  • kagakusuki
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回答No.2

>あるブログを拝見していたところ、ヨウ素131の半減期は約8.02日なので、(中略)食べても問題ないという見解の文を見つけました。  そのブログの2011.03.20 05:13の記事の事でしょうか? 【参考URL】http://www.tomabechi.jp/archives/51239797.html  もし、そうだとすれば、「半減期を過ぎているから安全」というのは、ブログの内容を質問者様が誤解された結果だと思います。  私が拝見した処、その記事では、 「放射性物質は半減期を過ぎる毎に、量が半分になって行くため、ヨウ素131の様な半減期が8日程度の比較的短い放射性物質は、日数が経てば経つほど量が急速に減って行くので、同じ量のヨウ素131が付着した食べ物を、1年間に渡って食べ続ける事はあり得ず、日数が経てば、ヨウ素131は別の物質に変わって無害化するので、心配ない、にも関わらず、政府はその事を説明せず、1年も放射性物質付きの食べ物を食べる羽目になるかの様な、誤解を招きかねない表現の発表をするのは問題がある」 という様な主旨だと感じました。  尤も、その方も 「放射性物質は半減期を過ぎれば急速に放射線が弱まる」 等という、誤解を招く表現、というより、完全に誤った事を書いていますから、人の事は言えないと思います。(現に、この部分を読んだために、質問者様は誤解されたのだと思います)  その方も、同じブログの2011.03.18 06:07の記事で、半減期が経過する毎に、量が半分になるだけである事を、自ら説明されているにも関わらず、何故、半分になっただけで、放射線が一気に弱まる等と書かれたのか不可解です。(筆が滑ったのでしょうか!?) 【参考URL】http://www.tomabechi.jp/archives/51239062.html  因みに、ヨウ素131は半減期が8.021日ですから、その量は9日経つと最初の45.9%、2週間で29.8%、1ヶ月で7.2%ですから、半減期を過ぎれば、一気に減るというのは言い過ぎだと思います。  それに、放射性物質が漏洩してからあまり日数が経っていない時点では、半減期の短い(即ち盛んに崩壊するため放射能が強い)ヨウ素131の放射線が目立つため、検出され易く、注目されているのでしょうが、セシウム137とヨウ素131以外の、もっと半減期の長い放射性物質も、当然、一緒に漏洩している筈です。  つまり、ヨウ素131だけであれば、半年後には約714万分の1の量になりますが、もっと長い半減期を持つ放射性物質もあるため、日数が経過すれば、半減期の短い放射性物質の量が減る事で、相対的に半減期の長い放射性物質の割合が増えますから、放射線の減り方が時間と共に鈍って来る筈です。  尚、放射線の被曝量がどれだけ以下なら安全と言えるかどうかに関しては判っていません。  放射線による被曝量がどれ程くとも、何らかの害はあるという仮説に賛成する科学者の派閥もあります。(逆に低レベルの放射線は健康増進に有益だという仮説を唱える派閥もありますが、原子力推進派の回し者かも)  そして、人間が核エネルギーに手を出さずとも、自然界には太古から微量な放射線が存在しています。  例えば、宇宙からは高エネルギーの宇宙線が、常に降り注いでいますし、大地にはウランやトリウム等の放射性物質が含まれています。  それどころか、人体自体も、体液中に含まれているカリウムの0.01%程度は、(自然界に元から存在している)放射性のあるカリウム40ですから、体内からも放射線が照射されています。  ですから、もし、放射線による被曝量がどれ程小さくとも、何らかの害はあるという説が正しいと仮定すれば、例え健康に影響がないとされているレベルであっても「無害」とは言えませんが、どの程度であれば問題であるのかは、所詮は人間が決める事であり、それを突き詰めて行くと、結局は「個人個人がどこまでのリスクを許容するのか」という問題になると思います。

kanensei
質問者

お礼

ご回答いただきましてありがとうございます!! 回答いただきたいなと思っていた方に、回答していただけて嬉しいいです。 もう一度読んでみたのですが、kagakusuki様がおっしゃるように、私が誤解した部分があったのように思います。 ただ、その方は、 【題名】 茨城・福島の牛乳、ほうれん草は無害だ。ヨウ素131の半減期は既に過ぎている http://www.tomabechi.jp/archives/51239797.html の結論の部分で、 ~ここより転載~ 皆さんは、地震で放出されたヨウ素131は既に半減期を超えているから心配無用と周囲に伝えて欲しい。もちろんセシウム134、137についても現在基準値以下だから今後はベータ崩壊で減ることはあっても、増えることはないと伝えて、周囲を安心させて欲しい。政府も基準値を超えて計測されたヨウ素131は半減期が短いので、心配無用と国民にしっかり伝えるべきだ。 ~転載ここまで~ と述べており、ヨウ素131は半減期が短いから、近い将来に無害になるので心配ないという書き方ではなく、 現在であっても、すでにヨウ素131の半減期は過ぎているので、心配無用であるという見解を述べているように感じてしまいました。 そこで、 (1)生成されたヨウ素131が半減期を迎えているからといって、安全というのは時期尚早ではないかということ。 (2)ベータ崩壊したヨウ素131は、すぐ無害なキセノン131に変化するのではなく、キセノン131mに変化するならば、まだガンマ線を放出するので(ガンマ線の強さはわかりませんし、希ガスだから、どこかに飛んでいって付着しないのかなとも思いますが)、安全と言うにはやいのではないか。 を質問させていただきました。 わかりやすく説明していただき本当にありがとうございました。 kagakusuki様のおっしゃるとおり、放射線の被曝量に関してはわからないところがあり、個人個人の問題にもなってくると思います。 また、個人的には、国の基準に準ずるべきではないかと思うのです。 例えば、栃木県のデータhttp://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/nousanbutru.html を見ると、 3月19日に採取されたほうれん草のヨウ素131の放射線量が、1番多いもので5700Bq/kgでした。 19日に採取したものが店頭まで並ぶのに何日かかるかはわかりませんが、かなり長く見積もって8日後の3月27日にスーパーに並んだとしたら、ヨウ素131の放射線量は2850Bq/kgになるわけですが、(あっていますか?)それでも基準値を超えています。 ですから、物質の特徴などを捉えることは、とても興味深いものではすが、識者が基準を無視して、無害であるという主張をすることに、怖さがあるように思いました。

kanensei
質問者

補足

~ここより転載~ の部分に以下の文章も付け加えていただけると嬉しいです。 ロジックが間違ってるのは、一年間食べ続けても安全だからではなく、消費者が食べる頃には放射線ヨウ素の放射能が事実上なくなっているからだ。 この話については、一昨日このブログに書いた。官房長官もNHKも残念ながら私のブログを読んでなかったようだ。NHKが言う放射性ヨウ素とは、放射性同位体のヨウ素131のことだが、一昨日書いたように、ヨウ素131の半減期は8.02日である。既に昨日で半減期を過ぎている。放射線量は半減期の指数関数で減衰するから、半減期を超えると放射線量は一気に弱まるのは一昨日説明した通り。つまり、これらの牛乳やほうれん草が市場に出回る頃には、ベータ線の放射はほとんどないか、ヨウ素131そのものが無害の安定同位体キセノン131に変わっているということだ。

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回答No.1

1キログラム当たりで2000ベクレルの値が検出されたとします。 それが発生から半減期過ぎているから半分になるとお考えですか。 現在の測定値です。 基準を超えたものは食べないのが基本。 放射線は微量でもあなどれません。 壊れたDNAが修復できなければ、健康被害を及ぼす可能性があります。 運が悪いと、微量でも影響があるのです。 赤ん坊、妊婦なども影響が強いです。 それに放射線は複合的に考える必要があります。 汚染された空気、雨、塵、農作物、牛乳、水道水を摂取していれば、 いくら各々が微量とはいえ、リスクは増えます。 総量で考えてください。

kanensei
質問者

お礼

回答いただきありがとうございました。 福島県産及び茨城県産食品から食品衛生法上の暫定規制値を超過した放射性物質が検出された件についてhttp://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000015iif-att/2r98520000015jpm.pdf を具体例とすると、高萩市の3月18日に採取したほうれん草の中で、もっとも値が高かったものが、15020Bq/kgでしたので、室内においておけば、3月26日には7510Bq/kgに半減するという理解でよろしいでしょうか。 基準を参考にするという考え方は、yoshinobu_09様のおっしゃるとおりだと思います。 ためになる回答を本当にありがとうございました。 勉強になりました。

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