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石鹸作りにおける苛性ソーダと局法品水酸化カリウムの違いとは?
- 石鹸作りには苛性ソーダが必要ですが、苛性ソーダを購入するのは難しい場合もあります。
- 局法品の水酸化カリウムでも石鹸は作れますが、純度には注意が必要です。
- 苛性カリ(水酸化カリウム)でも石鹸は作れますが、塩化カリウムでの塩析は可能かはわかりません。
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水酸化カリウムでも問題なくできるという回答には疑問を感じます。 一般に、水酸化カリウムは液体石鹸の製造に使われるものであり、固体にはなりにくいはずです。 もしも固形の石鹸というイメージをお持ちでしたら無理かもしれません。まあ、私は試したことがないので断定はしませんけど。 ちなみに、「石鹸 水酸化カリウム」で検索すれば液体石鹸の作り方のレシピがいくつもヒットします。
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- Saturn5
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確かに、NiPdPtさんの言われるように、水酸化カリウムを 使うとセッケンの水溶性が上がるようです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%85%B8%E5%8C%96%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0 しかし、液体石鹸にしやすいという事であり、固形石鹸ができない訳では ないと思います。以下のセッケンの実験キットは大豆油と水酸化カリウムを 使っています。これは水酸化カリウムの方がケン化がしやすいということと、 ケン化価を求めやすいという理由からでしょう。 http://kokusan-chem.co.jp/shiyaku/kobako2.html また、以下のサイトではカリウムを使ったセッケンの例が出ています。 私が自宅で使用しているアレッポ石鹸はかつては植物の灰から作った カリ成分で作られていたらしいですが、今はクウェート産の水酸化ナトリウム に変わっています。 http://mutenka-soap.com/004.html 石鹸ができたのは人間が身体を洗ったり手を洗ったりするためではありませんでした。 イギリスのヨークシャー地方は毛織物が盛んな土地で、獣の毛皮に付いた獣脂を 落とすために海草を焼いたカリ成分から石鹸が作られました。従って、固形である 必要はなかったのかも知れません。 これが家内制手工業の始まりであり、しばらくするとランカシャー地方で、 綿織物が盛んになり機械が動力を生み出し、機械が生産する産業革命へと 発展していったのです。
- Saturn5
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doc_sundayさんの解答どおりですが... かつてはセッケンは水酸化カリウムで作っていました。 それも推定純度40~50%くらいのものです。 日本で扱われている試薬はほとんどが純度が90%以上なので 問題は無いと思います。水酸化ナトリウムでも純度は95%です。 現在の水酸化ナトリウムはイオン交換膜法で食塩水を電気分解して 作っています。このため、電力の安いアラブ諸国では安価に水酸化 ナトリウムを作ることができます。 この方法が確立する以前は、最も安いアルカリの取得方法は 海草や木材を焼いたときに残るカリ成分でした。これを精製して 水酸化カリウムにする訳ですが、それほど純度が上がる訳でもありません。 そのため、今も鹸化価の値には水酸化カリウムが使われているのです。 塩析に関しては溶解度の高い電解質ならばどれでも可能だと思います。
第十五改正日本薬局方第二追補によれば、 「本品は定量するとき,水酸化カリウム(KOH)85.0%以上を含む」↓ http://jpdb.nihs.go.jp/jp14/pdf/0883-4.pdf となっていますが、純水酸化カリウムと考えて良いでしょう。 ただし、粒状なら無水物ですが、透明な結晶状の場合水和物の可能性もあります。 つぎにセッケンですが、問題無く作れます。
お礼
問題なく作れるのですね、ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。 元々、液体せっけんみたいなのを作りたかったので ある意味では良かったのですけど… やっぱり普通に水酸化ナトリウムを使って作る 石鹸が作りたいです。