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Cellコンピューティングとは
SONYがCellコンピューティングをPS3を核にして普及させるとの記事を見かけました。 それは従来のコンピュータの発想と明らかに異なり、MSのWINDOWSに唯一対抗できる構想のような解説がされていましたが、ネットワークがキーになることくらいしか理解できませんでした。 Cellコンピューティングとはどんな構想でしょうか。できるだけ平癒に解説していただけますか。
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丁寧なお返事ありがとうございます。 Nsanさんがおっしゃるように、コンピュータ業界では消費者にとっての既存の”常識”(あまり好きな言葉ではありませんが…)が全く通用しませんよね。 売り手に比べ、まだまだ一般消費者側の情報量が不足していることに加え、市場や経営者(理念)が未成熟な部分も多いと思います。(要するに、日本にも”アメリカ的勝ち逃げ商法”の悪い部分ばかりを学んだ”ガキ経営者”が多いと感じるということです。) CPUクロックに代表されるカタログ・スペックでの”ハッタリ商売”やイメージ戦略による”買い替え誘導作戦”もいまだに有効ですよね。(少しづつ変わり始めているのでしょうが。) また、セキュリティーのことは説明せずにYahoo! BBやNTTなどが売りまくった”丸裸のADSL環境”がウィルス(ワーム)感染の効率とスピードを上げてしまったという皮肉な現象もしかりです。 さて、”なんちゃってパソコン”と書いた理由ですが、PS2で起こった「Linuxのプラットフォームやモジュールを組み込む動き」がPS3以降の開発姿勢にも継承されているように感じるからです。 「組み込み系(システムレベルでの入力インターフェースのない)Linuxマシン」=「なんちゃってパソコン」というカンジでしょうか。 「だったら、パソコン使えばいいでしょ!」と思うわけです。(まぁ、確かにアミューズメント機器から入るほうが誰にでもとっつき易い面もあるのかもしれませんが…。) 最後に「打倒マイクロソフト!」という観点では、個人的には純国産の「トロンOS」にもっと本気で開発予算をつぎ込んで欲しいと思っています。 トロンの構想やシステム自体は大変優れたものだとおもいますし、セキュリティーという面でも、完全に日本オリジナルな規格を使えれば大変なメリットとなります。 もはや「トロン?聞いたこともないぞ!」という人もいるでしょうし、ソフト(サービス)が全く普及していないという状況なので、前回の書き込みとは矛盾する面もあるのかもしれません。 しかし、”OSというソフトウェア”といった視点で見ると、トロンOSはアメリカ的市場原理独裁に唯一対抗しうるポテンシャルを持っていると思います。 日本語(日本文化)ベースでの研究開発も外国に対しては強力な”暗号効果”となりそうですし。(ならないか…) 以上、補足でした。 それでは。
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Nsanさん、こんばんは。 Cell Computingとは、乱暴に言うと「世界中のコンピュータ(PC)の余っている計算力(リソース)を寄せ集めて、強力な計算力を手に入れようという考え方(仕組み)」のことです。 「グリッド・コンピューティング」や「分散コンピューティング」などとも呼ばれる事があり、すでに実用化されているプロジェクトで有名なものの一つに、SETI@homeという「宇宙人発見プロジェクト」があります。 SETI@home http://www.planetary.or.jp/setiathome/ では、主にボランティア登録された世界中のパソコンなどを使い、宇宙からやってくる膨大な電波を解析して、知的生命体からの信号を発見しようというものです。 たとえスーパーコンピュータクラスの計算力をもってしても、膨大な電波情報を解析するのは大変ですので、解決策の一つとして、世界中のコンピュータ(PC)の計算力を少しづつ拝借して、強力な”仮想スーパーコンピュータ”を作ってしまおうというアイデアです。(実際に誰でも参加できます。) まさに「チリも積もれば」何とやらで、桁違いの計算力を実現できます。(参考URLにもその他の事例に関する記事が出ています。) より日常(家庭)生活に近いもので言えば、マイクロソフトが提唱しているアミューズメント(ゲーム)機器”XBOX”を利用したCell Computing 構想です。 マイクロソフトのWindowsプラットフォームやネットワーク関連技術とあわせて、より強力な計算力を必要とするサービスやソフトウェアを作ってしまおうという考え方です。(実際には、「インターネットとの統合と完全支配」など、もっと遠大な計画を持っているようですが。) SONYの計画に関する記事はあまりよく知りませんが、PS3はLinux(PC-UNIXをベースとしたOSで、シェアは少ないが、Windowsのように一般ユーザーにも受け入れられ始めている)の機能をさらに多く取り入れたものになるようですから、マイクロソフト陣営との対比で語られているのでしょう。(計算力やパソコン的要素を高める方向に向かっているようです。) たしかに、Cell Computingの考え方と普及率の高いゲーム機器(個人的には、もはやただの”なんちゃってパソコン”に過ぎないと思うのですが…。)を組み合わせることによって、強力な計算力や新しいサービスの可能性が開けるのかもしれません。 しかし、Cell Computingも万能では無く、過大な期待をかけるべきではないと個人的には考えています。 不特定多数のコンピュータ(烏合の衆)を利用するわけですから、しっかりとしたネットワーク(サービス)設計を考えなければいけません。 トラブルの責任所在が不明確になりやすいといった欠点もあるわけです。 セキュリティー上の問題もあります。 すでに、ファイル共有(P2P)ソフトなどに埋め込まれた”スパイウェア”などを通じて、個人のPCの計算力を”勝手に”利用するような「分散コンピューティング・ソフト」をつくったり、こうして得た計算力を商品としてビジネス化することが可能ですし、不特定多数が利用する環境にリスクはつき物です。 ネットワークと言うものは、基本的には「通信手段としての道具」であって、必要とされるサービスを実現するために進化していくべきものだと思います。(ハードがあってもソフトが無ければ意味がないですからね。) 特にハイテクの世界では、新しい技術が登場すると革命的なものとして期待されることが多いのですが、多くのものは必要とされず消えていきます。 私も将来の完全な予測が出来るわけではありませんが、過度の期待やブームに踊らされないよう、「自分にとって必要なものを必要な時に取り込める目」を養っていきたいと思っています。 以上、参考になれば幸いです。 それでは。
お礼
ありがとうございます。 グリッド・コンピューティングならなんとなく聞いたことがあります。 XBOX2は機能や能力はあまり向上させないで「安くて小型」を目指しているみたいですね。Intel系の発熱量をゲーム機に組み込むことをあきらめて発熱量の少ないC3あたりを組み込んで、お安くゲームのできるようなのを。つまりお手軽にPC系ゲームを取り組むゲーム単能機みたいのに落ち着くみたいですね。 解説していただいたようにネットワークセキュリティは問題ですね。 8月の騒動も感染による障害がクローズアップされましたが予防と駆除に費やした時間から考えると膨大な時間浪費だったと思います。金額にすればおそらく数100億円の浪費だったでしょうね。トラブルの所在が不明確なためMSは救われましたが、明確に新欠陥ソフトを売ったMSの責任になれば膨大な賠償になっていたでしょうね。ほかの工業製品ならリコールが当然ですが、ソフトに対しては甘いような気がします。 はなしがそれましたが、多機能=幸せ??的な環境は必要ありませんね。本当に必要な機能のみを選択できる、「自分にとって必要なものを必要な時に取り込める目」を養っていく必要があると感じました。 私はWEB用PCとは別に業務(3DCAD等)用にネットにつないでない実にシンプル(音も出ない)なPCを使っています。それで十分ですから。 しかし「PS3でMSに対抗」、この言葉には少々期待しています。日本の誇るSONYが米帝国の牙城に挑む!。わくわくしてきます。 詳細なご回答をいただいたなかで もはやただの”なんちゃってパソコン”とはPS2の何を指しているのでしょうか。暇?でしたら解説おねがいします。
お礼
「なんちゃってパソコン」がPCに追いつけない理由。 それはだれでも使える?インタフェースを目指しているからだと思います。最高の入力機器=フルサイズキーボードを本格的にサポートしなければPCを凌駕することはできないでしょうね。 それとPCとゲーム機(TV)とは文化がまったく違いますね、PCの50cmとTVの2mでは(わたしはPCでTV放送を見たいとは思いません。2mさがって寝転んで普通のTVでみます) トロン、OS=特に組み込みようとしては優れているみたいですね。アメリカではこの分野もMSが牛耳ろうとしているなかでトロンに目をつけたベンチャー企業がいると新聞(中日)にでていました。 それと日中韓でLinuxベースの組み込みOSを共同開発するとの記事を目にしましたが、できればトロンベースにしてほしかったと思います。