クラウドコンピューティングとは何が目新しいのでしょうか
最近、どこの企業も声高にクラウドクラウドと宣伝していますが、ネットなどで検索すると
「雲(クラウド)の向こう側でコンピュータリソースを気にせずにサービスを受けることができる技術」
などといった記述があります。
これってもう何年も昔から提供されていたことじゃないでしょうか。
GoogleやAmazonがクラウドを売りにしている企業として有名ですが、クラウドコンピューティングが
上記のようなことを指すのであればYahooやマイクロソフトがもう何年も前から提供している
路線探索、株のポートフォリオ、Windows Updateなども
クラウドの向こう側のリソースを利用したサービスだと思います。
また、本当にコンピュータのリソースを意識している人なんて今までほとんどいなかったんじゃないでしょうか。
今までで一般人がコンピュータリソースを意識することと言えば
ハードディスク容量、ネットワーク帯域、ビデオカードの性能などが主なものですが、
ハードディスク容量はもう何年も前からXXGB月YYY円などといったオンラインストレージサービスが立ち上がっています。
ネットワーク帯域はADSLから光になって非常に増えましたが、
だれもそれをクラウドコンピューティングとは呼びませんでした。
ビデオカードの性能に至ってはクラウドコンピューティングでは何も解決しないですよね。
結局エンドユーザの端末のビデオ性能が悪ければいくらサーバ側で描画の処理をやったとしても、
なめらかに表示できないんですから。
「(GoogleやAmazonも含めた)手詰まり感のあるIT企業が需要拡大を目的として作ったバズワードでしょ」
といってしまえばそれまでなのですが、ほんの一部分でもいいので「これぞクラウド!」って例が
あるのであれば教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。