源氏物語の翻訳について
いつもお世話になっています。
A.Waleyの『TALE OF GENJI』(帚木 The Broom-Tree)から
わからないところと訳の間違っているところを教えていただければと思います。
1)
『”Her parents were dead and this was perhaps why, since I was all she had in the world, she treated me with such loving meekness, despite the many wrongs I did her. I must own that my resolution did not last long, and I was soon neglecting her worse than before. 』
●彼女の両親は亡くなってしまい、そしてこれが、おそらく私が彼女に行なった多くの悪行にも関わらず、彼女が私をそんな愛情のある素直さで私を待遇したという理由でした。私は彼女がこの世で持っていたすべてだったので。私は自分の決意が長続きしなかったことを認めなければなりません。そして私はまもなく彼女を以前よりいっそう悪くおろそかにしていました。・・・・?
【this】 was perhaps why・・・「this」は「Her parents were dead 」ですか?
this was perhaps【why】・・・「why」は関係副詞ですか?「this was perhaps (the reason) why~」ですか?
in the world・・・・「この世で」?
2)
『 During this time (I did not hear of it till afterwards) someone who had discovered our friendship began to send her veiled messages which cruelly frightened and distressed her. Knowing nothing of the trouble she was in, although I often thought of her I neither came nor wrote to her for a long while. 』
●この間に(私はそれについて後になって初めて聞きました)私たちの親密を知った誰かが、彼女をひどく恐がらせ、苦しませる不明瞭なことづけを彼女に送り始めたのです。彼女が苦しみの中にいることについて何も知らなかったので、私は彼女についてしばしば考えていたとは言え、私は長い間彼女のところへ行くことも書くことも、どちらもしませんでした。・・・・・?
I did not hear of 【it】・・・・「it」はsomeone who had discovered our friendship began to send her veiled messages which cruelly frightened and distressed her.ですか?
someone・・・頭中将の正妻のように思われますが、「my wife」とはしなかった理由は何かあるのでしょうか?
3)
『 Just when she was in her worst despair a child was born, and at last in her distress she plucked a blossom of the flower that is called ’Child of my Heart’ and sent it to me.”』
●ちょうど彼女が一番ひどい絶望の中にいたとき、子供が産まれました。そしてついに彼女の悲痛の中で彼女は、「私の心の子供(撫子)」と呼ばれる花の盛りを引き抜いて、それを私に送りました。・・・?
a 【blossom】 of the flower・・・・「a blossom」ここの訳がよく分かりませんでした。「盛り」と訳しましたが、集合的(全体的)にとらえると「a blossom of the flower」で「盛りの花」という言い方もできるのでしょうか?
’Child of my Heart’・・・・・現代訳を読んで「撫子の花」を意味することがわかったのですが、撫子には「私の心の子供」という英訳もあるのでしょうか?
「夕顔」はとても薄幸な女性のようですが、源氏の母親と少し重なるところがあります。(もっとも帝は源氏の母親には最後まで心をかけていたと思いますが))
よろしくお願い致します。
お礼
ありがとうございました