政府はどっちもどっちでしょう。戦前も今も、官僚の暴走を制御できていません(戦前は軍部、特に陸軍、戦後は財務官僚)。外務省が無能なのも変わりませんね。
個人レベルでは、戦前の方が「キツい」と思います。男子には兵役という避けることができない試練があり、女性の立場は言わずもがなです。おやすみは日曜だけですし、祝祭日も今より少ないです。労働条件もよくありません。
ただ、単純に暗い世界とも考えにくいです。アメリカの映画にはまり(世界最初の定期刊行映画情報雑誌は、日本のキネマ旬報です)、医学はドイツ、芸術はフランス、社会主義・サヨクしたい人にはソ連がありますし、日刊の新聞が全国に情報を流していました。また、当時の日刊新聞は今でいうゴシップ記事も盛んにのせていたので、娯楽でもありました。
本当に戦前、ひどい目に遭っていた人は、天皇制を否定する人と、共産主義革命を目指したひとたちでしょう。ただ、こういう人たちは基本的には社会から浮いていたので、当時でも同情されませんでした。ただ、プロレタリア文学が本屋さんに並んでいたし、過激な労働争議もよくおきたので(組合側が勝つ事例もありました)、物事は単純には推し量れないようです。
今の日本は、治安がよく、戦争に発展しそうな外的案件もなく、言論の自由はほぼ認められています。兵役もない(韓国の人にとってはこれが大変なプレッシャーです)、週休2日。
簡単な「豊かさの単位」として、マクドナルドのハンバーガー1個買うために、どれだけの労働をしなければならないか、というのがありますが、時給が800円と考えると、ねぇ。
さらに、外貨準備高は世界トップクラスです。国民の教育レベルも世界トップクラスですし、そこから生まれた日本の特許は世界中でお金を稼いでいます。中国という無法者がいますが、まねしている限り、超えることはありません。
あと、今の日本は外国に嫌がらせを全くしていない、珍しい国です。人種差別も、日本のレベルなら「無い」といえるでしょう。宗教によるいさかいが皆無なのも、特異なことです。
政府は無能ですが、国民の質は、よいとおもいます。
お先まっくらだなんて、やめましょう。今の日本は食料にも、燃料にも、資源にも困っていません。なぜなら、戦前の日本より世界的な地位が高く、カネもってますから。
よい未来を追求し、日々をレベルアップさせてこその、文明人ですよ。
無能な政府をよくするためには、投票にいくしかありません。投票率が低いことは、よくないと思います。で、これは一人一人の心がけで改善できることです。
一票に値する人がいないと思ったら、白票を投じて抗議しましょう。