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鉄筋コンクリート組積造における外断熱工法について

外断熱工法を採用する際、鉄筋コンクリート組積造が最も適していると伺ったのですが、それはなぜですか?どなたか教えていただけると嬉しいです。

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回答No.2

外断熱工法には、乾式(通気層有と無)と湿式があります。 乾式の方が性能が高いが、値段も高いといわれています。 壁式RCで乾式外断熱をする場合、ドリルでコンクリート壁に穴を開けて金具をつけて、 金具に外装下地を取り付けて、外装下地にタイルなどを張り付けます。 鉄筋コンクリート組積造(ERM)の場合、コンクリートブロックを積むときに、金具を一緒に取り付けます。後の工程は同じです。 ERMでは、ドリルでコンクリート壁に穴を開ける手間がなく。コンクリートに対するダメージも少ないように思われます。 ERMは、コンクリート打ちのときの型枠が不要なので、型枠代が不要です(ただしコンクリートブロックは人が積むので、壁式より人件費がかかります。)。どっちが高いかは不明です。 コンクリートブロックは工場で作るので、品質が安定しています。また、表面が汚いブロックを積む時に排除できます。壁式RCのコンクリート打ちは一発勝負です。 欠点は、ERMは最近できたもので、耐震性などの実績が少ないことと思われます(阪神大震災の実績はありますが、数が少ない)。

kinakonnbu
質問者

お礼

回答ありがとうございましたm(_ _)m組積造についてのお話が聞けてとても嬉しいです!本当にありがとうございました!

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回答No.3

2010年11月に、設計した鉄筋コンクリート組積造で外断熱工法の家が完成しました。 鉄筋コンクリート組積造に使った型枠ユニットは、太陽セメント工業のデンクスです。 外断熱には、湿式の工法をとりました。 株式会社フッコーのEPS接着湿式外断熱工法のEBフォームを使った、エコボディシステムで 下地を作り、仕上には、透湿性のあるフッコーのFMXくし引き仕上にしました。 鉄筋コンクリート組積造の構造を作り、断熱材を接着で貼っていくので、金物などをつけたりしません。 防水性も高いものとなります。 デンクスで作った壁が蓄熱層となり、室内温度が安定します。 富山にて建っていますが、最近の厳しい寒さでも、1階部分約25帖のヒートポンプ式の床暖房と 隣接する6帖の和室にある、8帖用エアコンで、家全体が温かいです。 しかもリビングの上には8帖の大きさの吹き抜けがあり、2階の廊下にもつながっているので かなり大きな体積ですが、2階の部屋までも温かいです。 オール電化にしており、電気料金は、お客様が以前住まわれていた、マンションでの電気、光熱費の 2/3程度になっており、省エネルギーになっています。 この建物は、長期優良住宅の認定も受け、住宅版のエコポイントも頂きました。 2階の天井はコンクリート打ち放しのままで蓄熱層になっています。 屋根ももちろん外断熱です。 断熱材とコンクリートの境に結露が懸念されるので、湿式でも、断熱材、仕上材共に透湿性の あるものを選択しました。 型枠ブロックを使うメリットの一つにデザイン性があります。 デンクスは専用接着剤によって積み上げるので、目地が3mmで 色が、グレー、ベージュ、ローズ色とあり、特にベージュを使うと、イタリアの建築の様です。 省エネルギー、室内側のデザイン性、外断熱の軽さ、から、外断熱に適していると思います。 太陽セメントのデンクスで作った建物が、阪神大震災時に関西方面に多く建っており すべてが無傷でした。焼け野原になってしまった、長田地区でも1件建っていましたが 倒壊せずに1件だけ残っていました。しかし、窓から火が入り、延焼はしてしまいました。 このことから、高い耐震性があると言えます。 コストについては、私が鉄筋コンクリート組積造の設計を15年前からしている関係で デンクスを積むことに熟練した職人を知っている事と、外断熱に精通したゼネコンが建設した事で 坪70万円で建てる事が出来ました。(設計料別) 建物の耐久性も高く、メンテナンスしやすさ、耐久性のある仕上材を使ったので、 良い建物が出来たと思っています。

参考URL:
http://www.shcc.co.jp/idea/palazzo-idea.html
回答No.1

鉄筋コンクリートには水蒸気を通さない(透湿性が無い)こと、および熱伝導率が高い(断熱性が無い)という性質があります。 この性質を持った外壁の内側で断熱すると、コンクリート壁の内側は外気温度と同様に冷えており、室内の暖かい空気(=飽和水蒸気量が大きい)が断熱材を通過してコンクリート壁面に達すると急速に冷やされ(=飽和水蒸気量が減少し)壁体内結露を生じさせ、壁体内の造作を腐らせると同時に、壁体内にカビの増殖を推進し、シックハウスの原因となります。 ただし、コンクリートには高い熱容量をもっている(=比熱が大きい)という第三の性質もあります。 これは、温まりにくく、冷めにくいということを意味しますので、夏の日の西日などで壁面が温まると、日没後に外気温が下がってもコンクリート壁の温度は高いままということになり「室内だけは熱帯夜」になります。 これを回避するためにコンクリート壁の外側で断熱し、コンクリート壁の温度は空調された室内温度と同じになるようにしておきます。 こうすると、コンクリートの大きな熱容量が温度変化の緩和に作用しますので、エアコンを停止してからも数時間はその効果を維持します。つまり夜間にエアコン停止しても冷えたコンクリート壁が熱を吸収してくれるようになります。 この熱容量をメリットとして出せるのが外断熱です。 「外断熱工法を採用する際、鉄筋コンクリート組積造が最も適していると」というよりも、 「鉄筋コンクリート造では外断熱を施さないと壁体内結露でシックハウスになる」という表現の方が適していると思います。

kinakonnbu
質問者

お礼

とても詳しい回答ありがとうございました!大変わかりやすく、感激しております。本当にありがとうございましたm(_ _)m

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