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ルネッサンスと宗教改革:教会の権威と庶民の変化
- ルネッサンス以前からルネッサンス以後まで、キリスト教では教会・修道院が庶民と神の間に介在していました。しかし、宗教改革によって聖書の翻訳が進み、庶民は直接神の言葉を知ることができるようになりました。この時期をはさんで、庶民の教会への見方は変化しました。
- 宗教改革の時期には、庶民の中には教会に対して批判的な声もありました。聖書の翻訳によって教会の腐敗が明らかになり、農民たちは身分の解放を求めて蜂起しました。しかし、その後は庶民の教会への接し方はおとなしくなり、敬意を持つようになりました。
- 宗教改革によって庶民は教会の権威に疑問を抱くようになりましたが、それと同時に教会も庶民を大切にしようとする姿勢を見せました。庶民の信仰と教会の関係は複雑であり、ルネッサンスと宗教改革の時期には変化が見られました。
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>特に宗教改革では聖書の翻訳によって神の言葉を知るために教会に通うことは必ずしも必要ではなくなったように思います ヨーロッパでは近代になるまで識字率は低かったはずで、聖書が自国の言語に翻訳されたからといって、一般庶民がそれを読めるようになったとは思えません。 少なくともカトリックの国では革命期まで、教会は「洗礼(誕生)、結婚、葬式」と人生の節目にお世話になるところですから、教会の腐敗云々は、一般庶民にはあまり関係なかったのではないかと思います。 宗教というものは、それを信じていない人には理解しがたいのですが、生まれた時からそういう環境にいれば、空気のようなものです。しかも18世紀くらいまでは、情報も限られていますし、社会全体の思想も全く違います。 現代の、しかもあまり宗教のしばりが少ない日本の感覚とは全く違うと思います。聖職者を尊敬するのも教会の権威も当たり前過ぎて、庶民が意識したり、理論立てて考えたりすることはあまりなかったのではないでしょうか。
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- nacam
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>キリスト教ではルネサンス以前は庶民と神の間には常に教会・修道院が入っていましたがそれはルネサンス以後も同様だったのでしょうか? ルネサンスは関係ありません。 カトリック(イギリス国教会も)では、現在でも神と信者の間に聖職者が入ります。 しかし、プロテスタントのほとんどでは、介在者は存在しません。信者個人個人が神と向き合うことになります。 >その後はまたおとなしく教会に対して尊敬の念を込めて接していたのでしょうか? いろいろです。 長老派(改革派)は、カトリックにもルーテル派にも従わず、両者への反抗勢力となります。 アナバブテストは、さらに徹底的に反抗し、カトリック、プロテスタントを問わず、大弾圧をうけ、一部がようようアメリカに逃げ出して現在に至っています。 会衆派は、イギリス国教会に対して革命を起こしています。(ピューリタン革命)
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>カトリック(イギリス国教会も)では、現在でも神と信者の間に聖職者が入ります。 それは知りませんでした。 聞きたかったのは聖職者を通さずに民衆が集団で神に祈るというようなことが一般化することはなかったのか?ということです。 質問が悪かったです、申し訳ありませんでした。 >いろいろです。・・・ なるほど。都市部、農村部の一般市民はどうだったのだろうか、と気になりました。
お礼
なるほど、参考になりました。 ありがとうございます。