NORIS1様、初めまして。
名古屋を拠点として活動する、小さな設計事務所の者です。
まず今回勝手ながら、凡例としてハウスメーカー:A、 工務店,大工等:B、 設計事務所:Cとさせて頂きます。
Cの場合、設計・監理費の算定は各事務所によって違います。
主に工事費に対する割合から決める方法と旧建設省告示による業務算定方法がありますが、分かり易く目安をいえば、一般的な住宅の場合で工事費の10%前後が比較的多いと思います。
設計・監理費だけの比較では、Cの場合がA,Bより高くなります。
〔理由:Aのような規格図面が多くない。(A),Bに比べ設計内容,図面枚数が違う。A,Bの場合は工事費,経費に含まれている事が多い等。〕
しかし、総合的に比較した場合では、Cに依頼された方が安くなる場合が殆どです。
私の経験でもCの場合は一般的な住宅で、40~60枚程度の図面と共通仕様書等によって設計図書となります(聞くところによるとA,Bの場合、建築主に全ての図面を渡す事は殆どなく、数枚から数十枚程度だそうです。)が、その設計図書で同レベルの施工者5社程度による競争見積を行うと、大抵工事費の10~15%程度、多い場合で18%前後の違いのばらつきがでます。
一社による特定の場合は、よりもっと高くなる事が殆どです。
ですから、Cに10%前後の設計・監理費をかけた場合でも、総合的に安く又、正しい工事費となる訳です。
尚、第三者であるCの場合だけが、唯一 見積が正しいかの判断ができる方法です。
(同じ設計図書による同条件での比較の為。)
又、最近欠陥住宅が多いのが現実ですが、第三者の立場であるCに依頼した場合だけが、唯一 きめの細かな工事監理できる方法です。
以上、自分がCの立場であるから、良く説明している訳でありません。本当に正しい建築するあり方だと確信しているからです。
但し、建築主の価値観によって判断,選択される事が、一番良い方法には違いありません。
ちなみにCの場合の欠点は、住宅展示場のように体感できない。完成迄の時間がかかる等です。
最後に当室も掲載されていますが、下記に御参考迄に設計・監理費が明確な全国の設計事務所わかるサイトを紹介します。
難しかったかもしれませんね、また長文でごめんなさい。
良い家が建てられますよう、心よりお祈り申し上げます。
お礼
とても詳しい説明をありがとうございます。 大阪方面の居住していますが、工務店で建築しますが、 そこで35坪で、設計費は50万円かかりました。 時間がなく、 もう少し時間があれば色々と探して比較 することができたんですが、時既に遅し・・・。でした。 yuiko-seさんがおっしゃるように、第3者の方の目で みていただいて、その設計書をもって、見積もり した方が絶対にいいと今思っています。 そのときは「設計費ってこんないかかるの???」 と思っても、設計図を持って 施行業者を2,3社で見積もりをとれば、 100~300万円違ってきましたと、 本にも記載されていました。 私は失敗してしまいましたが、 (年内入居が絶対条件なので、 もう契約しないといけません・・) 皆さんはyuiko-seさんのようにしたほうが、 トータル面と、満足行く家が建てられると思います。