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父親たちの星条旗の読みかた
この映画のタイトルについて、ネット上で父親じゃなく親父たちの星条旗と表記しているものがとても多いのに驚きます。商用でも誤表記されています。 日本人にとっては父親とするよりもおやじとしたほうがしっくりからなのでしょうか。父親と書いていてもおやじと直観的に判断してしまうほどおやじが根付いているのでしょうか。 私自身、この映画のタイトルでおやじと使っても、父親よりも身近な表現に感じられ、決してオヤジギャグなどのオヤジくさいイメージはありません。 この映画のタイトルは、どうして簡単に親父になってしまうと思いますか。
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コピーライト的にいろいろあるんですが、 ・「ちちおやたち」の音数が偶数でリズムがなくなじみにくい。 「ちちおやたち」とひらがなに開いて読むと、脳は自動で「乳親達」と変換するはずです。音から「乳」のほうが連想されやすく、「乳」は母性が強調されるので、男性や戦争の印象が薄くなります。 ・「おやじたち」は中年男性の総称として慣用句がたくさんあるが、「ちちおや」は原則として家族に一人であり、複数形の慣用がない。 父親が複数集まる場所が、現実世界にあまりにない。運動会くらい。 おやじたちが集まる場所は沢山ある。飲み屋とか競馬場とか。 母親には井戸端会議という用語が用意されている。 ・視聴者層の親が戦争に行っていないので、自分の親以外を想起する。 戦後65年経っており祖父の時代の印象が強く、実際戦争に行っていても、孫に対しておじいちゃんを使うので「父」という呼称が消失していて、「父親たち」と複数形なので、余計に自分の父を除外するイメージを与える。 同じ監督による両者から描いた2作品という特殊な公開方法だったため、 日米での配慮や翻訳が優先され、日本式のキャッチコピーのプロが関わりにくかったのが原因で、非常に日本語レベルの低いタイトルがついたのだと思います。 マスコミの常識の範疇で「ちちおやたち」という言葉が日常の広告に存在しないので、誤認識するのです。
お礼
回答ありがとうございます。 とても分かりやすい理由です。 確かにタイトルでは子供を養っている父だけが戦闘していて、そういう意味でラベルを見ると運動会で星条旗というゴールの旗取り合戦をしているように見えてきました。