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灯油が亜鉛を溶かすなどということがあり得るのでしょうか。
標題の通りなのですが、灯油が鉄管(配管用炭素鋼管)にメッキされた亜鉛を溶かすなどということがあるものなのでしょうか。サービスタンクから白管(亜鉛メッキされた鋼管)の露出配管を通っている間に灯油が変質して、コロイド状の銀色(灰色)の粒子が混ざり込んでいる状態になりボイラーの稼働に支障をきたすようになったそうです。 なにか情報をお持ちの方いらっしゃいましたらよろしくご教授ください。
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>そうなると油の配管には白配管は使えないということになりそうですが・・・・ ”蒸気及び油配管には、白ガス管は使用できません。” これは、管工事に携る者には、常識のはずですが! Znは、水蒸気&非酸化性酸(油内の)と反応して水素を発生します。 温度、水分、流速等の条件が整えば 発生した水素が、灯油内の部質と複雑に反応して、コロイド状の銀色(灰色)の粒子を発生させているのでしょう。 消防法で、消防検査の義務のある貯蔵施設で、白ガス管で、油配管してあるのをバレタラ使用許可が下りません。 また、基準局で定期的に検査するボイラーも、同じです。 普通は、油配管は黒ガス管で配管します。地中埋設部は、管の外部をさび止め+防食テープ、露出部はさび止め+塗料で防食します。内面は炭素鋼のままで、なにも配布しません。
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>出部配管を解体してみるつもりです。 もし.可能であるならば.変色の激しい部分を切断して.電子顕微鏡で.眺めてください。 運が良ければ.孔食が観察されるはずです。 >銀色(灰色)の粒子 をコロイドだから.5Cのろ紙でつかまるかどうか.もし.つかまったらば.X線をかけてみてください。運が良ければ.蛍光Xのたしか41度の強いピークが見つかるはずです。 蛍光X線にしても.電子顕微鏡にしても.都道府県の工業試験所ならば.あるはずです。
お礼
たびたびご回答いただき感謝します。現場はかなり遠方であったため移動に時間がかかりお礼が遅れたことをお詫びします。 さて、結論ですが大山鳴動なんとやらでした。コロイド状と見えた沈殿物ですが、なんと塩ビパイプ用のヘルメティック剤でした。下請けの使った設備屋のうちのひとつが油配管の経験のない水道工事業者だったようです。どうもやんごとなき事情で事業に参加した業者だったようです。 リカバリーの流れとしてはなんとかすべての当事者が満足すべき結論にもっていけると確信しています。お騒がせしました。工業試験場については全く知りませんでした。今後なにかの参考にさせていただきたいと思います。
- Oceanus
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以前、亜鉛コーティングされたドラム缶の中にコロイド状の浮遊物を見たことがあります。 その時は、亜鉛のメルカプチドであることがわかりました。 灯油に硫黄系不純物が混じっていたということはないでしょうか? 家庭用灯油はかなり純度が高いものが使われますが、実際に石油精製のコストダウンを図ると、プロパンガスなどにもかなりの硫黄臭が混じってきます。 ましてや沸点の高い灯油などではその確率が高くなってきますね。 また、古い灯油だと、酸化して脂肪酸ができているという可能性も否定できません。その場合にはメルカプチドではなくて脂肪酸塩が生成する可能性があります。 ちなみに、灯油程度の炭化水素に水や低級アルコールは溶けにくいです。酸や硫黄系化合物の方が可能性が高いですね。 もしpoor_Quarkさんが化学系の研究者さんであれば、その浮遊物を化学的に分析すれば正体がわかると思いますよ。そうじゃなかったら、専門家に分析を依頼してみてはいかがでしょうか。
お礼
>以前、亜鉛コーティングされたドラム缶の中にコロイド状の浮遊物を見たことがあります。 えええ!そうなんですか。そうなると油の配管には白配管は使えないということになりそうですが、知り合いや電話帳で調べた油配管屋に尋ねても何十年も使っているがね、という返事でした。でもそういうこともあるのですね。勉強になりました。 >灯油に硫黄系不純物が混じっていたということはないでしょうか? 昨今のなんでも安ければよいとの風潮の中で、怪しげな精製施設から、怪しげなルートで仕入れられた油である可能性はあるかもしれません。 あちこち油の分析検査業機関に尋ねてみたのですが、JIS適合のみの検査で、何が混入しているかの分析まではしてくれないそうです。ただし硫黄濃度や金属(銅)に対する腐食性は検査パラメータの中にあるそうなので期待するしかないですね。 ちなみに私は過去の回答を読んでいただくとおわかりになる通り、研究者ではなく全くの畑違いなんです。こういう場合、リトマス試験紙だとかペーパークロマトだとかの言葉がやっと脳裏をよぎったくらいのズブの素人です。 たいへん参考になるご回答をいただきまして、おおいに感謝しております。来週は現場に行けそうですので結果をみなさんにご報告してからこの質問は閉じたいと思っております。
多分.水が配管のへこんだ部分にたまっているのでしょう。 水に炭化水素が混ざった溶液になると.腐食が促進されますから。 炭化水素の混入した水による腐食の研究は.ほとんどされていない(というか.1920年代以後誰もやらない)ので.古いケミアブでも読んでください。
お礼
>炭化水素の混入した水による腐食の研究は.ほとんどされていない… 実はある日本を代表する鉄鋼メーカーの資料が手元にあります。タンカーに使う配管材料の耐久性に対する言及がありました。水の飛沫の周辺付近(スプラッシュゾーン)での鉄材の驚くほどの脆弱性を示す場合もあるということです。 実はこの施設では水と油が分離される機会は数回あります。油は新しいものがはいっています。意図的に乳化されていれば別ですが末端の二次側まで水が届くのかは疑問です。 配管は半年前に設置されたばかりで、問題が起こっている箇所は露出部で、そこには異常な曲がりや変形はないそうです。ともあれ来週私が立ち会って露出部配管を解体してみるつもりです。 ご回答いただきありがとうございました。
- shota_TK
- ベストアンサー率43% (967/2200)
はっきりしたことはわかりませんが、灯油の中にはアルコールが含まれていて、 このアルコール成分の存在により、微量の水分が溶けている状態になっていると 思われます。 金属の錆は酸化反応ですが、アルコールあるいは水分が含まれていれば 酸化して錆びる可能性はあると思います。 なお、亜鉛めっきをするのは「犠牲防食」と言われる防食方法で、 基材である鉄よりもわざと錆びやすいものをコーティングし、 腐食しやすい環境になったときに、基材の鉄を守って、コーティング材の 亜鉛を腐食させる、という原理になっています。 この方法を使うと、「孔食」のように、基材に穴が開くような 最悪の事態を予防することができます。 ですから、亜鉛が錆びるのは、ある程度想定されている事態かも知れません。
お礼
>亜鉛が錆びるのは、ある程度想定されている なるほど、犠牲防食の原理はよくわかりました。実は油屋さんが持ってくる油は、安いものだと業転玉といわれるものがあり、それがさらに粗悪品の場合、酸の混入が疑われる場合もあるのではないかという人もいます。残念ながら石油の検査分析業者はサンプルがJIS規格をクリアしているかどうかくらいしか調べてくれませんので、調べる手はなさそうです。(銅に対する腐食性は調べてくれるようですが。)設備を設置してから半年くらいで起こっている現象ですし、どうにも腑に落ちないことばかりです。週があけたら私が直接現場に行けますので、リトマス試験紙などで調べて見ようと思います。そんな方法でわかるかどうか自信はありませんが。 アルコール系添加剤ですが、ある油の元売りの研究機関に尋ねたところ、いくら業転玉でも半年で配管がさびるほどの量を混入されていることは考えにくいという返事ではありました。また埋設配管なら地中電流によるミクロセル、マクロセル現象による腐食も考えられますし、電解質性の地下浸透水の可能性もあるのですが、今回は露出配管とのことであたまをひねるばかりです。 たいへん示唆に富んだ回答をいただきありがとうございました。
- 4500rpm
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水が混入したのでは?
お礼
いわゆる乳化という現象ですね。検水試薬で調べさせたのですが、反応はなしでした。ただ試薬にかからないほどの混入の可能性もありそうですし、アルコール系の添加剤がはいっているかもしれません。引き続き調べてみます。ご回答に感謝します。
- nitto3
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サービスタンクとバーナーの間はそんなにないと思います。 そこの亜鉛めっきがすべて一瞬で溶けたとしても量は知れてます。 貯蔵タンク、引き込み管、サービスタンクの全てが疑わしいです。 亜鉛メッキではなく、シルバー塗装をした可能性でしょうね。
お礼
>一瞬で溶けたとしても量は知れてます。 ですね。貯蔵タンクから配管まで調べてみることにします。銀スプレーなどの塗装に関しては全く行っていないことを確認しました。ご回答ありがとうございました。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。白ガス管の油配管への使用の法的可否については来週早々でも消防庁に照会してみます。配管のJISコードは控えていますのでたぶんこれでわかると思います。こちらが知らなかっただけかもしれませんが、たいへんに役に立つ情報をいただき感謝します。油に関しては行き過ぎた価格競争に巻き込まれて、どの業者も苦労しているようです。そのような状況の中で粗悪なものも紛れ込んでくるようですね。今回は油は関係がなかったのですが。