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いつ頃まで縁故で公務員に就職?試験制度はいつから?
これはあくまで個人的な興味といいますか、ちょっと気になってしまったのですが、かつては公務員は縁故で入るもので試験があるという認識は無かったと親が言ってたのですが、本当でしょうか? では『公務員試験制度』が始まったのはいつからでしょうか? ただ、今でも医師、看護師、薬剤師といった公立の病院職員はほぼ縁故に近い面接だけで通るケースが多いようですね。
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- kabo-cha
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バブルの頃までは大蔵省など花形官庁のキャリアは完全に学閥採用でした。たとえばお互いにキャリアだと知っている場合、初対面でもお互い東大法学部卒であることを前提に話が始まる場合があります。 技官でも事実上、名の通った教授の元で学んだ学生は面接でも有利です。なんとなくいくつかの学閥のようなものが生まれてきます。 今では公務員の人気がなくなっており、中央省庁のキャリアといえども東大法学部だけでは到底採用枠が埋まらないため、採用者の出身大学は多様化し、学閥は徐々に薄れつつあります。 中~大規模な自治体の地方公務員の場合でも学閥はあります。たとえば名古屋市職員は名古屋大学卒か否かで対応が違ってきます。今もさほど変わらないでしょう。 小規模な自治体の場合は、有力者や役場の幹部に知り合いがいる場合にやはり強いです。 そういえば大分県の教員採用で賄賂や縁故に絡んだ大規模な不正がありましたが、教員の世界は今も、試験の成績とは別の要素が重要と言われます。 親子で教員というのも非常に多く、とくに教育委員会の幹部や校長の子が採用され、採用1年目で伝統校に配属されるなんていうのは日常茶飯事です。彼らが採用面接で落ちることはほぼありません。 一部の郵便職員はごく最近まで縁故が常識でした。とくに特定郵便局長は親子で継ぐものでした。 警察官の場合もまた縁故が多いです。体格が良い、武道やスポーツが出来る、などでスカウトされる場合もあります。 縁故の場合、「とりあえず懸垂が出来ないと無条件で落ちるから、最低限懸垂だけは出来るようにしておけ。あとの面接はなんとかする」というような話も聞かれます。 というわけで、ことの良し悪しはおいておいて、今も縁故は厳然としてあります。 ただ、試験制度については特定郵便局長などを除いて古くからあります。終戦直後の混乱期(とりあえず人をかき集めるために無試験で採用される場合があった)が収まれば、形としての試験制度は必ず存在します。 試験が形骸化していること、試験を受けない特殊な採用形態での縁故主義は今も存続しているということです。