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YG性格検査の質問はおかしくないか

YG性格検査の質問は何かおかしいと感じますが気のせいでしょうか。 いくつか「状況による」としか言えないものがあります。 さらに「人は報酬のために働いているのだと思う」というような項目がありましたが、これは考えであってここで問うような性格では無いのではありませんか。

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  • vzb04330
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回答No.2

YG性格検査のような「質問紙法」の性格検査は、標準化という、統計学を適用した手続きを経て作成されます。 用いられている質問項目の取捨選択についても、この標準化のプロセスで統計学的な検討を経ています。 それによって、測定している心理学的な特性に関連が深く、個人間で差が出現しやすい項目を選び出して、最終的な質問項目が選択されています。 YG性格検査についても、このようなプロセスを経て作成されているはずですので、もともとは、その項目が含まれている性格の因子を測定するのに適切な項目であるとして、選ばれたと思われます。 ご質問で取り上げられている項目そのものが、一見すると関連なさそうに見えるというのはわかりますが、そのこと自体についての説明は、No.1の方がおっしゃる内容でよろしいかと思います。 ただ、YG性格検査は、今でも採用試験などでよく用いられているようですが、その心理学的な価値は現在では低く、すでにその役割は終えた検査であるといわざるを得ません。 いくつかの理由がありますが、主なものを掲げさせてもらいます。 第1には、基本的にはもう半世紀以上も前に作成された検査であるということです。 現在の120項目のスタイルは、1957年(昭和32年)に作成されたものをそのまま使用しています。 第2には、12の性格因子を測定するとしていますが、YGの性格検査を分析しても12の因子は得られないということと、現在の性格心理学の主流では、YGの元になったギルフォードの性格理論は否定され、性格特性は5つのビッグ・ファイブと呼ばれる因子で説明されるようになっています。 第3には、心理検査としての妥当性、信頼性を確認しますと、そのいずれも低いことが明らかにされているということです。 この妥当性と信頼性とは、心理検査として必須の条件です。 妥当性は、測定しようとしている心理学的な特性を正しく測定できているかどうか、また、信頼性は測定結果が安定しているかを示すものです。 妥当性については、第2の点でも触れましたように、12因子は得られず、対人関係、劣等感、活動性の3因子で説明できてしまうという報告があり、因子的な妥当性はないと考えられます。 信頼性についても、基準となる数値にそれが達していません。 第4には、「類型」の論理的根拠が明らかではないということがあります。 以上のように、YG性格検査には、心理測定の立場から見て、適切でないところが多く、歴史的に見ても、性格検査としての役割は終わっているといわざるを得ないのです。 就職試験などで、未だに使われているというのは、短時間で実施でき、結果の整理も簡単であるからと思われます。

noname#123720
質問者

お礼

ありがとうございます。

その他の回答 (1)

回答No.1

「状況による」と考えた事自体が検査になっています。そのような質問に対して「どちらとも言えない」を選択する傾向がある、ということになります。ひとによっては「そのとおりピッタリ当てはまるな。」とか「ぜんぜん思ったこともないな。」などと即答するかもしれません。 「人は報酬のために働いているのだと思う」という項目は、もちろん考えです。考え方にどのような傾向があるか、というのはやはり「性格」と密接な関係がありますので、検査するうえでは妥当な質問だとおもいますがどうでしょうか。

noname#123720
質問者

お礼

ありがとうございます。