作業手順内自動車修理代の請求について
私は、自動車修理屋ですが、自動車のオルタネータ辺りから異音がするとのことで修理依頼されました。
車は、BMW525i初登録12年3月走行約95000Km(947899Km)初登録より10年10万km走行
異音は、エンジンを始動して約2~3分で消える故障でした。異音の出所をはっきりさせないまま電装屋さんに修理依頼をしました。
ベルトテンショナーベアリングより異音が出ていることが分かりました。見積をしたところ約30,000円位との事で了解を取り修理にとりかかりました。
ベアリング交換作業手順としてアッパーホース、サブタンク、ファンシュラウド及びベルトを外す必要があります。
ところが、作業を進めるうちに次々にトラブルが発生しました。
(1)ラジエターは、ホース取付部が根元より破損しました。(アッパーホースを外す時)
電装屋さんよりエンジン側アッパーホースのプラスチックコネクターを外そうとしたらラジエターが壊れてしまったと電話連絡をうけ 謝りなしにおうむ返しに依頼主に電話して純正ラジエターに交換することを了解してもらいました。(修理は、部品が無く出来ず 社外は、欠品とのことで仕方なく純正になりました。)
(2)ファンシュラウドは、ラジエターサブタンク取付部が折れてしまいました。(サブタンクを外す時)
(3)アッパーホースのエンジン側プラスチックコネクターには、軸方向の亀裂が見つかりました。
(4)ベルトにはキレツがありました。
(5)ベルトテンショナーベアリングにゴリカンがありました。(依頼異音原因)
(2)(3)(4)は、手順が進むうちに次々と壊れてしまったので事前承諾なしに交換をしました。
入金
(1)~(5)までのうち入金は、(4)(5)と工賃です。
依頼主は、(1)(2)(3)は、良く考えた所、元通りにしてくれれば良いと言って支払ってくれません。
請求理由
イ)プロの電装屋さんが依頼されたことを修理するため、通常の作業を行い簡単に傷ついて使用出来なくなったのは、作業を始める前から他に傷つく原因があり電装屋さんの責任でなく不可抗力といえます。
ロ)インターネットで同車当該部品の耐久性が低いと発表されている。参考:BIGLOBEサーチ:“BMW 525i ラジエター 耐久性”での検索結果又、中古外車販売会社の人もこの年式型式の車は皆破損していると言っている。
ハ)(1)の破面は、二段になっていて破壊前に疲労によるキレツが入っていた事が分かり又、破面は脆性破壊面です。
ニ)(1)(3)の材質は、経年変化(約10年)+ヒートサイクル(クーラントの温度変化)+圧力変化により脆くなっていた。
ホ)(2)の材質は、経年変化(約10年)+フアンの振動により脆くなっていた。関係外の下にキレツ有り。
ヘ)約10年前に登録された車のためメーカーの保証期限は、過ぎています。
以上の理由を考える時、不可抗力であったと思われるため電装屋さんに(1)(2)(3)の代金を支払ってくださいと言えません。依頼主が支払うべきと考えますが教えてください。